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国税庁Webサイトの隠れコンテンツ?「ビールについて学ぼう!」

国税庁のWebサイトで公開している「お酒のおもしろゼミ」の中にある東京国税局鑑定官室の「ビールについて学ぼう!」は、実に興味深い情報の宝庫です。

なぜ、国税庁がお酒?

なぜ、国税庁がビールなどのお酒を取り扱っているのか?

省庁の機能区割り的には、飲食物は農林水産省のような気もしますが、お酒の製造・販売免許は、国税庁の管轄です。

日本では明治時代に酒税法が制定され、お酒が国家の重要な財源の一つとして位置づけられました。国税庁は、その流れを受けて酒類の品質管理や課税を通じて税収を確保し、国の財政を支える役割を果たしています。

ビールとは違いますが、日本酒の鑑評会を、全国の国税局で毎年実施し、優れたお酒を評しています。ビールなどのお酒の品質を確保することで消費者保護にも貢献しており、このような背景から国税庁が鑑定業務を行っているのです。

「ビールについて学ぼう!」の内容

「ビールについて学ぼう!」に掲載されているのは、以下のような内容です。

  1. ビールの色って??
    ビールの色は、使用する麦芽の種類や焙煎度によって決まります。濃いビールはローストされた麦芽を使用することが多く、色の違いが風味にも影響します。ビールの色がどのように形成されるのかを理解することで、見た目からもビールの特徴を楽しむことができます。

  2. ビールの味って??
    ビールの味は、苦味、甘味、酸味、さらにはアルコールの強さなど、さまざまな要素が絡み合って決まります。それぞれの味の要素がどのようにビールの個性を形成しているのかが解説されており、自分に合ったビールを選ぶ際の参考になります。

  3. ビールの香りって??
    ビールの香りはホップや酵母によって大きく左右されます。特にホップ由来のフルーティーな香りや、酵母の発酵過程で生まれる香りがどのようにビールに影響を与えるかについて学べます。香りの違いを楽しむことは、ビールの楽しみ方をさらに深めるポイントです。

  4. ビールの泡って??
    ビールの泡は見た目だけでなく、風味や飲み心地にも大きな影響を与えます。泡の役割や形成方法、泡持ちの良さがビールの品質に与える影響についても詳しく説明されており、ビールを注ぐ際のテクニックも学ぶことができます。

  5. ビールの原料って??
    ビールの原料はシンプルですが、その選択がビールの味に大きく影響します。

    • (1) 麦について学ぼう!
      麦芽はビールの風味と色の基盤を形成します。麦芽の種類や焙煎度がどのようにビールの味わいに影響するのかが解説されています。

    • (2) ホップについて学ぼう!
      ホップはビールの苦味や香りを生み出す重要な原料です。ホップの種類や添加方法がビールの個性にどのように貢献するのかについて学ぶことができます。

    • (3) 水について学ぼう!
      ビールの90%以上を占める水は、そのミネラル成分によってビールの味わいを左右します。使用する水の特徴がどのようにビールのスタイルに影響するのかを知ることができます。

    • (4) 酵母について学ぼう!
      酵母は発酵を通じてアルコールと炭酸ガスを生成し、ビールに独自の風味を加えます。酵母の種類とその働きがどのようにビールに影響を与えるかが説明されています。

個人的に面白いと思ったのは、「ビールの原料って??-水について学ぼう!」での軟水と硬水での、ビールの出来上がりの違い。また、古来のビールは赤茶色の液体だったのが、それが今の黄金色の液体になったのは、極めて偶然な出来事だったという話。


ビールについて学ぼう!」のビールに関する解説は、単なる飲み物としてのビールではなく、その背後にある文化や技術、法律的な側面までを理解するための優れた資料だと思います。国税庁Webサイトの標準レイアウトで掲載されていて、事務的な感じなのが、ちょっと残念な感じではありますが。

ビールの知識を深めることで、次にグラスを手にする際の体験が一層豊かなものになるでしょう。興味のある方は、ぜひサイトで詳細をチェックしてみてください。

Discover Beer: Deeper, Richer, and Better Together! 🍺



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