グランディア冒険奇譚 番外編「グランディア」プログラマー座談会<後編>
『Beep21』で好評連載中の回顧録コラム「グランディア冒険奇譚」。
こちらの連載を開始するにあたり、「グランディア」監督の本谷利明氏のリクエストで、「グランディア」の開発においてプログラムの中心人物であった小山洋幸さん(システムデザイン)、大畑和幸さん(メインプログラム)、石川雅生さん(戦闘プログラム)に集まってもらい、座談会を行った。
その模様を「前後編」でお届けするのが本記事です。
▼「前編」はこちらからご覧いただけます
今回の「後編」では、故・宮路武さんの思い出や、作り直したい箇所、独自開発した機材がアニメ業界を震撼させた話など、話題は多岐にわたります。ぜひ最後までご覧ください。
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もうひとりの監督、宮路武さんについて
──「グランディア」監督である宮路武さん(2011年7月29日逝去)には、もっといろんな話を聞きたかったですね……。
大畑:武さんの思い出はいろいろありすぎて、ひと言では言えないんですけど、「グランディア」で言うとベースの3Dエンジンに関しては寝る間も惜しんで改良してくれたり、技術へのこだわりは人一倍でした。あとは働きやすい環境作りのために動いてくれたりとか、こういう上司になれるといいなと思いながら、今でもずっと追っかけてるような状態です。僕らのわがままをいっぱい聞いてもらって……感謝しかないですね。
石川:「グランディア」のときの武さんは開発部長として管理職をされていたのですが、多忙の中、現場に降りてきてスタッフといろいろ話もしながら自分でもコーディングをされていましたね……。やっぱりプログラマーとしてもすごい人だなと思いました。マネジメントとプログラマーを両立してました。
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