『Beep21』AM2研でRPGを作り続けた男 - クリエイター・リユニオン・ファイル Vol.3 岡安啓司インタビュー
かつてセガハード専門誌の誌面を賑わせた
有名タイトルの創り手が久しぶりに登場する
クリエイター・リユニオン・ファイル。
▼Vol.1 「パンツァードラグーン」を創った二木幸生氏
▼Vol.2「電脳戦機バーチャロン」を生み出した亙重郎氏
今回は鈴木裕氏率いるセガAM2研で
「バーチャファイター」シリーズの
セガサターン移植を担当する一方、
数々のRPGタイトルを手がけてきた
岡安啓司氏が登場!
メガドライブで体感RPG
「ヴァーミリオン」を制作したのち
「レンタヒーロー」を手がけ
その経歴はのちの大作「シェンムー」へと
つながっていく。
セガ初の家庭用ゲームソフトで
ミリオンタイトルとなった
「バーチャファイター2」
そしてオープンワールドの先駆けと
言われ、壮大な世界を生み出した
「シェンムー」の開発現場で岡安氏が
見たものとは?
今回のインタビューを読むと
当時の点と点が線に結びついていく
感覚を感じるはず。
セガAM2研のRPGの系譜のキーマンである
岡安啓司氏のルーツとともに、お届けします。
どうぞ最後までお楽しみください。
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岡安氏の近況
──岡安さんへの取材はずいぶん久しぶりとなりますが、セガを独立後”スタジオフェイク”を立ち上げてから、今年になって社名を”ファンコーポレーション”に変えたというのを聞きました。まずはそのへんの近況からお伺いできますと。
岡安 もう20年以上前になりますが、セガを独立して会社(スタジオフェイク)を作った当時(2000年)は、とにかくゲームが全部リアル志向にいっていた感じがあって。僕らがやりたいのはリアルなゲームというより、もっと”ゲームゲームしたもの”を作りたいねっていうのがあったんです。何かいい意味で期待を裏切りたいという想いでつけた名前が”フェイク”だったんです。それ以来ずっとその名前で会社を続けてきたんですが、近年ロシアのウクライナ侵攻が始まったりして”フェイク”という言葉が、どこか”フェイクニュース”など、悪いイメージで広がってきてしまいましたよね。そんなこともあって、ちょうど今水面下で進めている新しい案件をやるにあたっても「会社名がフェイクだとやっぱりイメージ良くないよね」となりまして。あとは、20年もこの社名でやってきたから、一度ちょっと会社の名前を変えてみようか?というのもあって、このタイミングで社名を変えることにしたんです。実際、会社を立ち上げた当時に、スタジオフェイクという名前でイメージしていたものと、今は時代が変わってきちゃったな、というのも大きかったので、ここで社名を変えることにしたんです。
社外取締役にあの小口久雄氏がいる理由
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