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日々是分岐─セガサターン名作「街」の総監督が語るサウンドノベル回顧録・第二回「サウンドノベルの基本ルール」 麻野一哉


セガサターンの名作「街」の総監督を務めた麻野一哉あさのかずや氏のロングインタビューに続いて、麻野氏自らが当時の開発の裏話を回顧録として語っていく連載コラム日々是分岐ひび これ ぶんき

前回の第一回に続き、

今回はその第二回目。

開発現場のやりたいアイデアをぶつけあった「ドラシポ」と呼ばれた企画案とは別に、中村光一社長から提案された「テキストアドベンチャー」のアイデアは、後にサウンドノベルと呼ぶものの卵として育っていくことになる。今回は実際の会議室の風景が描かれます。

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3.  「詰まり」嫌い

次の会議の冒頭、どんな風に話が始まったのかは覚えていない。しかし、「とりあえずドラシポは置いといて、テキストアドベンチャーを作ろう」という話は、他のメンバーからの反対もなく、素直に受け入れられた。あんなに盛り上がっていたのに意外な気もするが、おそらく、「カラオケで散々歌って楽しんだので、そろそろ仕事に戻ろう」という感じに近かったのだと思う。あるいは、テキストアドベンチャーならすぐに作れそうなので、まずはそれを作って、ドラシポはその次に回そうという考えだったのかもしれない。

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