『Beep21』2つのセガサターン最初のモックアップを本邦初公開! 真・セガハード列伝─セガサターンデザイン秘話【前編】
セガサターン30周年に向けた2大スクープ! 本邦初公開の2つのモックアップは必見!
セガの家庭用ゲーム機のデザインについて、当時担当をされたインダストリアルデザイナーと、それを具現化した機構設計者を招いてその秘話を振り返っていくシリーズ。前回はメディア初登場のソルクス・デザインによるメガドライブやその他のセガのブラックハード(家庭用ゲーム機)の初公開秘話をお届けしましたが、今回は2024年に30周年を迎えるセガサターンのデザイン秘話について、お届けしていきます。
メディアに初登場したソルクス・デザインの高須社長のインタビューでは、セガ・マスターシステム以降、ブラックを基調にしたデザインで世界的な人気を博したメガドライブ(ジェネシス)のデザイン秘話が語られました。
▼前回のソルクスデザインによる秘話シリーズ
ソルクス・デザインは黒を基調としたセガハードを生み出し、それら数々のハードは世界で人気を得ましたが、セガサターンにおいてはソルクス・デザインが提案していたデザイン案は採択されず、セガ社内のデザイナーである及川氏によるデザインが最終的に選ばれた、という話は前回までに明かしていた通りです。今回の記事では、その時ソルクス・デザイン社によって作られたモックアップを本邦初公開!
さらにはセガサターン最初のデザイン案が提示された際のモックアップも同時に初めて公開いたします!
『Beep21』では過去にセガサターンの派生形として存在した幻のハード「プルート」についてもスクープ公開していますが、
今回は30年間の沈黙を破り、初めて世に出る2つのモックアップがそのベールを脱ぎます。
セガマニアだけでなく、ゲームの歴史的転換点として見ても、非常に貴重な資料となる本記事。ぜひ最後までお見逃しなく!
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セガサターンのデザインと機構(メカ)設計の2人が登場
今回はセガサターンのデザインについて語る、ということでゲストを2人お招きしました。デザイナーの及川さん、機構設計の菅井さんです。
戸崎 2人は1993年4月にセガ・エンタープライゼス(※当時)に入社した同期。及川(明敏)さん(※写真右)はセガサターンのデザインの担当で、菅井(利道)さん(※写真左)はセガサターンのメカ設計を担当しました。その後、及川さんはドリームキャストのデザインをプロデュースして、菅井さんが機構設計のリーダーを担当しました。
それでは及川さんから、自己紹介をお願いします。
及川さんは、『セガサターンマガジン』や『ドリームキャストマガジン』の頃、私と一緒に誌面に載せていただいたこともありますので、久しぶりの登場です。
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