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主役のいない日常
2021.2.21(日曜日) commonplace activity
曜日の感覚がなくなる。
確か昨日もそうだった。朝テレビをつけたらいつも見ているニュース番組がやってない。何でだ?と思いよく考えてみると今日は土曜日だと思った。そして今朝もそうだった。朝テレビをつけたら見知らぬ誰かが小難しいトークショーをやっていた。あんた誰?と思いよく考えてみると今日は日曜日だった。これも新型コロナのせいなんだろうと思う。新様式での生活が余儀なくされ、夫はリモートワークでいつも家にいるせいで、通常なら「月曜は朝から会議だから30分早く出るよ」とか「今日は大事な接待があるから良いスーツ用意して」とか「明日から出張だから着替え出しといて」とか、平日ならではの会話がない。今はいつも平日のようでいつも休日のような感じだ。子供でもいれば学校や塾などで必然的に曜日は把握しておかなければならないだろうが、幸か不幸か子供はいない。曜日を確認するのは病院に行かなければならない時くらいだろうか。病院はいかなる時も曜日と時間を気にする建造物だ。しかしながら、テレビの画面で曜日を知るという私は、新型コロナ以前にどこか間の抜けた人間なんだろう。この日記のメインテーマは「うすのろ日記」というが、本当に的を得たタイトルだなと思う。
そのうち曜日だけではなく、月日などにも鈍感になるのではないかと思う。「テレビをつけたら紅白歌合戦やってる、あぁ、今日は大晦日なんだな」「テレビつけたら熱闘甲子園やってる、あぁ、夏真っ盛りなんだな」なんてことになるかもしれない。考えることをやめた老人みたいな生活だが、私は決してそれが嫌ではない。「春だ、桜だ」「夏だ、海だ」「秋だ、紅葉だ」「冬だ、温泉だ」と、季節や世間に急がされるのが嫌いなのだと思う。いずれにしてもテレビは大事。私にとってリアルな時間を知るために必需品ということには(今のところ)かわりない。
さて、今日は日曜日。
昨日と違うことは何もない。
昨日とまったく同じだけど、行間にある心の明暗は日々それぞれで、それらの妙をいくらか書いていくのが私の日記だ。
あしからず。
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