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豆腐の中に呑気にふらふら漂っている
2020.12.21(月曜日) TOFU
赤ん坊が着るようなモコモコの部屋着を着て本を読んでいると「羊が背中丸めて本を読んでいるようだ」と夫から言われる。確かにモコモコの部屋着は真っ白とは言い難い少し黄色がかった色をしていて羊っぽいなと自分でも思う。山羊でもウサギでもないのは、私の微妙な年齢を考慮してのことだろう。白熊と表現されなかったことに夫の気遣いを感じる。感謝しなければならない。
陽射しが暖かで、目は本の文字を追っているつもりでも少しずつ閉じていく。うとうとする姿は概ねおばあちゃん羊だろうな...と頭の片隅で思うがそれもすぐに消え浅い眠りにゆらゆらと揺れている。
ゆらゆらと浅い眠りの中、今日の晩ごはんのメニューを考える。昨夜食べた湯豆腐がものすごく美味しかったのを思い出す。「今夜も湯豆腐でいい?」と夫に聞くと「いいよ」という返事。湯豆腐に決まった。そういえば、何年か前に湯豆腐にハマったことがある。きっかけは京都・南禅寺の湯豆腐を食べに行ったことに始まる。『順正』という店の湯豆腐がとても美味しくて、真似をして作ってみた。その時は10日間ほど湯豆腐を食べ続けた。毎日違うメーカーの豆腐を買ってきて食べ比べをしていた。夫はそんな私について来れずに途中から自分だけ違う物を買ってきて食べてたように思う。さて、今回はどれだけ続くだろうか...飽きるまで食べ続けたい。できれば新記録を出したい。
豆腐を買いに行く。
こんな都会でもちゃんとお豆腐屋さんがあって、湯豆腐用の豆腐二丁と揚げたての油揚げを買う。そこのご主人に「今夜は湯豆腐かぃ、いいねぇ」と言われる。ビルの谷間で響く声。いいねぇ。
豆腐をぶら下げて酒屋に寄る。日本酒(天狗舞)を買う。豆腐と一升瓶をぶら下げて歩く。今夜が楽しみでならない。
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