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朝もはよからせっせと、はじまる。

2023.8.31 (木) last day of august


朝4時、ネコに叩き起こされた。
しばらくおとなしかったのに、今朝はどうしたことか。
朝ごはんの要求をされて、皿に出してやると少し食べただけで後は知らん顔している。ゴロゴロと横になって撫でろというポーズ。しばらく撫でてやったら落ち着いたようでネコは二度寝した。
しかし、私はそう簡単に二度寝できない。完璧に覚醒した。
外はまだ薄暗い。
でも太陽のそこはかとない光は健在で、今日も暑くなることを予感する。
Spotifyでおすすめの音楽を聴いていたら、ナンシー・シナトラの「シュガータウンは恋の町」が流れてきた。
私はお芝居の中で劇中歌としてこの歌ったことがある。
すらすらと歌詞が出てくる。懐かしい。涙が出るほど懐かしい。
あぁ、青春の日々だった頃の思い出だ。
早朝から少し感傷的になる。
YouTubeで探したらあった。

https://youtu.be/on2IdXdBG_I?si=HGuzL2V0GreSqlNN


がしかし、早朝から感傷に浸っている中年女というのも気持ち悪いものだ。
さっさと朝ごはんの支度をやりなはれ。
それにしてもナンシー・シナトラはキュートだわ。
私が歌ったのが申し訳ないくらいキュートだ。

先日申請した夫のパスポートが出来上がったようで、出勤する前にパスポートセンターに寄ると言って出かけていった。
本当なら、今日この日に旅立っていたはずなのだ。がっくりと肩を落としていたので「アルメニアと縁があればまた機会は巡ってくるよ」とありきたりな言葉で慰めた。夫は私と違って素直な人なので「うん、わかった」と子供のように返事をしていた。
縁があれば巡り合うというのは嘘ではない。どんなに障害があっても縁があればちゃんと巡り合うようになっている(たぶん)

さて、今日は何をなすべきか…と考えていたら、紀伊国屋書店から注文していた本が届いたとお知らせが来たので受け取りに行くことにした。送ってもらってもいいのだけど、1日でも早く読みたいものがあったので出かける。
書店に着く頃には汗びっしょりになった。道中、周りから聞こえてくるのは中国語ばかりだった。欧米の旅行者は荷物が少ないのが特徴だけど、中国の旅行者は「何が入ってるの?」というくらい大きなスーツケースを持ってらっしゃる。
ねぇ、何が入っているのぉ〜?

本を受け取る時に「重いですよ、配送しましょうか?」とスタッフの方に言われて、意地を張って「持って帰ります」と言ったら紙袋が破れないように二重にして底に厚紙を敷いてくれた。いざ持ってみたら、肩甲骨からごそっともげるんじゃないかと思うほど重かった。必要なものだけ持って帰って後は送ってもらえばよかったなと後悔する。
昭和女はすぐ意地になるからダメだ。結局損をする。
あまりに重いので途中のカフェで休憩する。
お芋のシェイクが秋の新メニューらしくてやけにPRするからそれにした。
甘い。
この暑さの中この甘さはちょっときついなと思いながらも、どうにかして秋を感じたくて「美味しい、美味しい」と言い聞かせながら飲んだ。
やぁ、秋はなかなかだ。

8月最後の日





読んでいただきありがとうございます。 書くこと、読むこと、考えること... これからも精進します。