言いたいことはたくさんある
うすのろ日記 2024.11.6(水) have something to say
夜半から冷えてきたらしい。
朝目覚めたら、花(猫)がベッドの毛布の中にもぐって私の足首を枕にして寝ていた。
猫を飼っている人は、愛猫が布団にもぐりこんでくるのを嬉しく思う人が多いようだが、私は寝返りができなくて寝不足になるから嫌だ。
「ちゃんと自分のベッドで寝なさいよ」と、寝ぼけ眼で説教するが、まったく微動だにしない。
こういう時、平気で知らん顔するのは猫の得意とするところだ。
いつもは呼んでも来やしないのに。
薬局に用があったので午前中に行く。
用件を済ませて、いつものことではあるが通りを歩いていたらふら〜っと吸い込まれるようにカフェに入る。スイーツのショーケースを見るとまだ朝早いからかフルメンバーが揃っている。
少しでも季節っぽいものをと思ってかぼちゃのタルトにした。
アイスコーヒーを注文したのに、スタッフがホットコーヒーの準備をし始めたので、「アイスですよ〜」と、再度言う。
「あっ、すいません。ホットのほうが多いのでつい…」と言っていた。
人ってルーチンワークが続くと、先入観で動くんだなあと思った。
先日も病院でおばあさんと若い女性が連れ立って来院してて、案内する人がおばあさんが患者さんだと勝手に思って案内していた。
「受診するのは私なんですけどぉ〜」と若い女性が言ってた。
私も若い人と年配者が一緒に病院に来てたら、年配者が患者で若い人が付き添いだと普通に思うんだろうな。
こういうちょっとしたことは間違えてもそれほど問題ないけど、大きな事案だと大ごとになることもあるだろうから先入観って怖いなと思った。
午後、友人から電話がかかってきて、ありとあらゆる愚痴を聞く。
散々愚痴を言い放った後に、友人が「あんたって本当にいつも穏やかだよね。世の中や誰かにムカつくことないの?」と、聞いてきた。
私って穏やかに見えてるのだろうか、不思議。
「言いたいことは山ほどあるよ、もうあんなことやこんなこと、誰々のことや、あのことこのこと...でも言ってもどうにもならないことは言わない」と言ったら、友人は「大人だわね」と、ひと言。
「大人だからじゃないのよ。ムカつくことに対応する時間が無駄だと思うのよ。その人と一生付き合わないといけないのなら、なんとか解決しようと思うけど、嫌なら離れればいい相手に無駄な時間を割くのが嫌なだけなのよ」と言ったら「ほら、やっぱり大人やん」ということになった。
言いたいことは友人以上に私の方があるかもしれない。
でも言わない。
言うべき相手と、もうどうでもいいやと思う相手は分けている。
「言いたいことは、た〜くさんあるぞ〜」と叫びたい気分だった。