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酒好き主婦のときどきホテル生活 vol.4
vol.4 批判は情報になりうるか?
2022年10月中旬。嫌になっちゃう、また暑さがぶり返した日。
[Hotel INTERGATE OSAKA UMEDA]
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少し残暑が和らいだと思ったら、この日はまた気温上昇で夏日。
まるで私が外出するのを狙っていたようで本当に悔しい。
北海道に住む知人はストーブをつけるつけないで悩んでいて、日本は狭いと言われているが、こう考えると暑い地域から寒い地域まで様々あって、そういう意味では広いのだなぁと思う。
チェックイン時間は15時だったが、10分前に着いた。
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後ろの本は全部大阪に関連したものばかり。
ちょっと早いけどいいかと思いながらロビーに行くと、あらまぁ!すごい人。様々なタイプの方々が(海外の方も多い)チェックインのために並んでいる。スタッフが「ただ今チェックインが混み合っていますのでしばらくお待ちください」と丁寧に誘導していた。
インバウンドを解禁したこともあり『日本中から大阪いらっしゃいキャンペーン2022』をやってるということもあるのだろう。
チェックインそのものは会員登録しているのでささっと済んで、ラウンジで『お菓子とお茶タイム』が始まっていたのでそのまま部屋に行かずにお茶とお菓子を頂く。私は近所から来たからそんなに疲れてないけど、遠くから来た人はこのちょっとしたラウンジサービスが嬉しいだろうなと思う。
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久しぶりに食べたオレオが美味しくてお代わりする。
綺麗な花柄ワンピースを着たご婦人が私の近くを通り過ぎた。
紫の小花模様で綺麗なワンピースだ。このご婦人にとても似合っている。
花柄ワンピースって、自慢じゃないけど私には100%似合わないのよ。いや、180%と言ってもいいくらい。それで思い出したんだけど、数年前の誕生日にデザイナーをやってる友人が花柄ワンピースを縫ってくれたんだけど、客観的に見るとお洒落なワンピースだったにも関わらず案の定私には似合わず一度も着なかった。たぶん今も探せばクローゼとにあると思うわ。
花柄といってもいろいろあるじゃないですか…遠くからでも「あれは花だ」とわかる柄もあれば近くに寄って「これは花?虫?ドット?」と虫眼鏡で見なきゃわからないものまで。でもどのタイプの花柄ワインピースにはなんかお決まりのニュアンスみたいなものが漂っていて、きっとそれが私には似合わないのだと思っているんだよね。あっ、前回に続いてまた花ネタになってしまったわ。あっ、また思い出した。まだ私が高校生だったか中学生の3年生くらいだったか忘れたけど、その頃『アツキ オオニシ』というファッションブランドがあってそこで発売されたチューリップの柄のフレアスカートがものすごく素敵でちょっと高かったのだけど貯めたお小遣いで買ったのを覚えている。それはワンピースじゃなくてスカートだったから上に黒いセーターなんかを着るてたんだと思う。
それから花柄の服は一切買っていないわ…
さっきのご婦人がまた通った。
お茶をお代わりする。今度ははちみつ紅茶にした。
美味しい。
30分ほどそんなとりとめもないことを思い出しながら曽根崎通りを眺める。
コンビニが目に入って「あっ!」と思う。ビール買いに行かなきゃと思って荷物を部屋に置きに行く。
エレベーター前が少し混んでいて、あと一人乗れるかなという段階で私の前に並んでいた外国の男性が私を振り返って「after you」と言うのでお礼を言って先に乗せてもらった。外国人男性は芯からレディファーストが身についているなぁと思う。日本人男性も優しい人がずいぶん増えたけど、日本人男性が優しいのは、若くてかわいい女子に対してだけ。おばんさんなんかには目が行き届かない。下手をすると「チッ、ババアかよ」と舌打ちされたりもする。(あぁこの発言で日本人男性を敵に回したかも...)
レディファーストとは『女性だから優遇しますよ』ということではないと思う。どれだけ周りのことを考えて行動しているかって現れだと思う。その外国人男性の一言で、私だけではなく他の人もなんとなく頬が緩んでいる。素敵な行為を見ると関係ない人も幸せな気分になる。そういうことなのだ。
部屋は17階で見晴らしも良くて部屋も新しいホテルだからすごく綺麗で気持ちがいい。
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夫におみやげで持って帰ろう。
すぐに降りてきてホテルの向かいにあるコンビニに行く。ビールと葡萄のゼリーが美味しそうだったので買ってすぐに部屋に戻る。
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あれ少ない?と思うでしょ。ビール3本は(私にしては)確かに少ない。
というのも、このホテルの特徴でハッピーアワータイムとか泡活タイムなどラウンジでのサービスタイムがいろいろあって、お酒や簡単なおつまみなどが自由に飲めるのですよ…すごい!だから何も買わなくてもいいんだけど、夜中に飲みたくなったり、ラウンジに降りるのがめんどくさくなったら飲もうと思って一応3本キープ。
まずこれだな。
いつものようにガッキーの真似をしておつかれ生です。
(ガッキーのCMがなくなったら何にするか考えとかないと)
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これを飲まないとこのシリーズは始まらない。
喉が渇いていたのでほぼ一気飲みした。
5時からのハッピーアワータイムまで少し昼寝する。
5時ちょっと前に目が覚める。
あぁ嫌な夢を見たよ〜。
東京在住の時に働いていた会社の上司が出てきた。私がこの会社を辞めた原因になった上司なのだよ。辞める時に私はこの上司に対してみんなの前で「給料泥棒!」と叫んで辞めたのだ。それほど仕事のできない上司だった。
上司からは白い目で見られたが、同僚たちからは拍手をもらった。
まっ、その話はまた別の機会に…
少しお化粧直しして5時過ぎにラウンジに行く。
ぽつりぽつりしか人はいない...と思ったら奥のテーブル席にわんさといた。
テーブル席はあまり好きじゃないのでカウンターで白ワインから飲み始める。おつまみはサーモンのマリネ、オリーブ、ナッツなど。
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写真にはグラスふたつしか写ってないが、右横にずらりとグラスが並んでいるのよ、うふふっ。ワイン飲みながらパソコン広げて仕事している人もいて、気持ちわかるよ〜と思う。
飲みながら、先日ちょっと嫌なことがあったのをふと思い出した。嫌なことというか「あぁ時代なのだな...」と思うようなこと。
私はよくことあるごとに「批判は情報だよ」って言うんだけど、その度に「批判は批判でしょ」と返されるんだよね。
先日も仕事関係の人にこれを言ったら「どういうことですか?」と言われて、説明すると長くなるけど...という前置きをして説明したんだけどね。
『人は批判されると「あの人は敵だ」とすぐ思いがちだけどそれはかなりもったいない考えで、批判の中には本当に意地悪で批判する人もいるけど、重要な要素を含んだ批判があるわけで、その重要な要素を見つけられたら本当にラッキーなのよ...(長いので途中省略)裸の王様にならないように批判には一旦耳を傾けてじっくりその中に重要な要素が含まれているかどうか考えた方がいい。もし単なる意地悪での批判だとわかったらその時初めて切り捨てればいいことなのよ...』と語る私に「そんなのめんどくさいです。批判は敵でいいじゃないですかぁ、そんな難しいこと考えるの大変っす」と返され、その若造には私の説教は通じなかった。
もうやめような、お説教おばさん…
ひとりで飲んでるといろんなことを思い出し、いろんなことをつらつら考えるわ。元々考えるのが嫌いじゃないからいいんだけど。
ずっと空いてた私の隣にタイから旅行に来たというカップルがいて、その人に「日本人ですか?」と話しかけられてしばらく大阪のこととか日本のことを話す「このホテル素晴らしい」と仕切りに誉めてらした。私がワインを何杯もお代わりするのを見て「お酒強いのね」と言われたので「それだけが私の取り柄なので」と言ったら「良い取り柄だわ」と大笑いされた。彼らはワインを一杯ずつ飲んでさっとどこかへ行かれたけど、私はそれから本格飲み入って、見慣れた梅田の夜景を見ながら2時間ほど飲んでいた。
白ワイン3杯、赤ワイン4杯飲んた。
ワインフリータイムありがたい。
部屋に戻ってテレビなどを見ながら過ごす。
夜は8時からお茶漬けバイキングのサービスがあるからあえて晩ごはんは食べずに過ごす。
あっ、その前にお風呂行こう。最上階に素敵なスパがあるらしいので行く。
気持ちいいお風呂だった。夕食時ということもあり空いていた。
お風呂から帰ってきて気持ち良くなってそのまま寝たら…
なんと、なんと、なんとぉ〜、お茶漬けバイキングの時間を過ぎていた。
本当に悔しい。
悔しさを紛らわすために、ビールを部屋で飲む。
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テレビを付けたけどおもしろそうな番組が皆無。ポッドキャストを聴きながら読書する。そしていつの間にか寝ていた。
2日目。
早く目が覚めたので朝風呂にに行く。
ここのお風呂は最上階にあって湯船に浸かりながら外が見える。まだ薄暗かった空に朝日が差し込んできて湯船を照らしていく。その感じがすごく綺麗だった。都会のホテルのお風呂でもこんなに素敵な瞬間が見れるんだなぁ。
湯船に入っていたもうひとりの方とどちらともなく「綺麗ですねぇ」と言い合う。早起きして良かったなと思う。
お風呂は写真禁止なので撮れなかったけど、ホテルのホームページに出ていた写真を載せておこう。
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朝ごはんは7時から。同時に泡活(スパークリングワイン)が提供される。
それが楽しみ。
待ちきれなくて7時きっかりにラウンジに行く。
まずは泡活。
朝から堂々と飲めるなんて幸せ。まず2杯飲んでから食べ物を取りに行く。
フレッシュサラダとフレッシュフルーツと焼き立てパンが美味しかった。
スパークリングワインを数杯(何杯飲んだか忘れた)飲んで満足。
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部屋に帰って少し朝寝。
帰り支度をしてからまたラウンジに行ってはちみつ紅茶を飲む。ここで飲んでからすっかりはちみつ紅茶にハマった。
フリーだと思うとここぞとばかりに張り切るおばさんであった。
チェックアウトは12時に延長してあったので、ゆっくりとお茶を飲みながらパソコンでメールチェックなどをしながら過ごした。
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今回はホテルの至れり尽くせりでとてもリラックスできた。
帰り際に気が付いた飲んだけど、ベッドのマットはエアウィーブだった。どうりで寝心地が良かったわけだ。我が家にも買おうかな...でも高いしな…。
11時50分チェックアウト。
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夫にパインアメのおみやげを渡したら喜んでいた。
猫は私には見向きもせず昼寝していた。
さて、日常に戻るか…
あとがき
今回もいろんなことを思い出して考え込んでしまいました。
いつもようにぐだぐだと長文になってしまいましたが、
読んでくださりありがとうございます。
本文に書かれていることは正直な気持ちです。
反対意見をお持ちの方もおられると思いますが、
「またこんなこと言っちゃって」と、
おおらかな気持ちで受け止めて下さると幸いです。
なお、この文章はボイスレコーダーをテープ起こしして書いているので、所々変な表現になっていることがありますがご了承ください。
それでは、また次回。
秋真っ盛りで、少し涼しくなるかしら…
急激な気温低下もあるでしょう、どうぞご自愛下さい。
vol.1 〜 vol.4までマガジンに収録してあります。
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