誰かの心の中に残りたいとは、思わない。
2020.11.27(金曜日) At the cafe 2
午前11時、いつものカフェに行ったら、またあのサボっているであろうサラリーマンがいた。彼は前回と同じ席にいて、私も前回と同じ席に着いたのであの日と同じ背中に向かって「あなた、仕事大丈夫なの?」と心の中で問いかける。
今日は忘れず文庫本を持ってきた。その本を読みながらゆっくりとコーヒーを飲む。その本の中に『私は人を受け付ける幅が狭いから...』という文章が出てきてドキッとした。私も夫にこれと同じようなことを言われたことがある。「君は人を受け入れる許容範囲が狭いね」と...。その時まで自覚はなかったが、その後そのことについて考えてみると、なるほどそうかもと思うことが多々あった。言い訳になっているかどうかわからないが、私は人が嫌いなわけではない。その反対で素敵な人を見るとすぐにその人を好きになるタイプだと思う。ただ、その素敵な部分だけが好きなのであってその人のすべてを受け入れるわけではないということだ。だから裏の部分が見えてくるとさ〜っと去りたくなってしまう。夫の言う「許容範囲が狭い」と言うのはそういうことなんだろうと思う。自分がそうだからかもしれないが、許容範囲が狭い人のことを責める気持ちもなく、仕方ないよねと思ってしまう。自己弁護を含めて言うと不器用だけど正直なのだと思いたい。その分、私もいろんな人に去られてきたのだろうと思う。それはしょうがない。お互い様だし無理して付き合ってもらいたいとも思わない。
そんなことをつらつら考えていたら、ひとつ席を空けた隣に外国人の男性が座った。彼はコーヒーを飲みながら誰かに電話している。時々ちらっと聞こえてくる話の内容からして恋人と話しているのだろうと思う。外国人は甘い言葉が似合う。日本人が言うとトリハダものの言葉もさらりと言ってのけてかっこいい。いくらグローバルな時代になってもその国の人が持っているDNAや長年の習慣みたいなものは真似をしてもなかなかサマにならないと思う。外国人が着物を着てもなんか間が抜けているのと同じだ。
宇宙人に近い生活をしている私たちも、いざとなれば白米に味噌汁が食べたくなる国民なのだ。その感覚を大事にしよう。
そういいながら、
このあと私は、
クリスマスの飾り付けを買いに行くことになってる。
読んでいただきありがとうございます。 書くこと、読むこと、考えること... これからも精進します。