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もう終わりにしましょう、これが私の精一杯

2020.12.24(木曜日)  Merry Christmas My Friend!!!

午前中、少し仕事をした。

仕事中にLINEがくる。高校の仲の良かった同級生で作っているLINEグループのメンバーのひとりからだった。キラキラの動画と共に「メリークリスマス」の文字がある。そのLINEをきっかけに次々と他のメンバーからの返信が集まる。私はしばらくその会話を読みながら何をどう返していいか悩んでいた。

このグループは高校生の時はほんとに仲が良かった。何をするにも一緒で、喜びも悲しみも苦しみもみんなで共有していた。そして支え合っていた。でもあれからかなりの年月が流れてそれぞれの心はバラバラになってしまった。こうやってLINEでは仲の良さを保っているが、考えていることは全く違うし、価値観なんて共通点がひとつもないくらいだし、生き方も違う。こうやってLINEでやりとりはしていいるが、何だか知らない他人と話しているような気さえする。でもそれが普通だ。高校生の時と全く変わらないっていうのは反対に気持ち悪い。ただ、もうこいう上部だけの付き合いはそろそろやめにしたい。そんなわがままを言っても許される年齢になったのではないかと自分なりに思う。気を使い、歯の浮くような言葉でメールをやりとりし、メールの最後には必ず「今度会える日を楽しみにしてます」という決まり文句を入れる。なんか変...うっすらと皆がそれに気がついているのに。映画みたいに、最後は涙溢れるエピソードで皆で抱き合って泣きました...なんてことにはなりそうにもない。遅かれ早かれギクシャクして自然消滅するのだろう。

時間の経過というのは優しく作用する時もあれば、厳しくのしかかる時もある。誰もが素敵な大人になるとは限らないのだ。そんなことをつらつら考えながらLINEの画面を見つめる。

『メリークリスマス。楽しい聖夜を...』

それが私の精一杯。

年が開ければきっと年始の挨拶をLINEでやりとりするのだろう。

あの時、あんなに何もかもが一緒だったのに...不思議。


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イトカズ
読んでいただきありがとうございます。 書くこと、読むこと、考えること... これからも精進します。