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濡れた言葉を干す
2023.12.12(火曜日) washed my words in a washbowl
言葉を干す夢を見た。
言葉を干すとはどういうことか?
今も風変わりな夢を見たなぁと思っている。
夢の中で、私はフェイスタオルくらいの大きさの和紙に言葉を書いている。
文章ではなくあくまでも単語だったり熟語だったりで意味はあるようであまりないような言葉ばかりだ。
その言葉が書かれた和紙が何枚もある。
私はそれを一枚ずつバケツに水をためて一生懸命洗っている。
洗って入るが、和紙に書かれた言葉は消えることはない。
そして次々と洗って干してを繰り返している。
それがなかなか乾かなくて、最初に干したのを確認にし行っては
「あぁまだ湿ってる」としょんぼりしてしまうのだ。
物干し竿いっぱいに干された言葉…
それを見つめて「あぁ...」とため息をついているのだ。
風変わりな夢だった。
なぜ紙に書かれているのは文章ではなく単語なのか、そしてなぜそれを洗濯して干しているのか…
夢なんて現実では理解できないことがほとんどだから別に風変わりな夢を見たからといって驚くことではないのだが、いささかこの夢の後は気持ちが落ち込んでいる。
それは、最近言葉に関することでいろいろ悩むことが多いからだ。
こうやって日記を書いている。そして他方ではその言葉を声に出して喋っている。どちらも私にとってかなりの重荷になっていることは確かなのだ。その思いからこの言葉を洗濯する夢を見たのだとすると、かなり重症である。
この歳になってこんなに言葉で悩むとは思ってもみなかった。
夢は和紙が半乾きのまま終わった。
なんと虚しい夢だこと。
こんな無意味な言葉じゃなくて、有益な言葉の雨が降ってこないかしらね。
ざぁーざぁー降りでもかまわないわ。
傘も必要ない。
全部この体で受け止めてみせるから。
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