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ミャンマー再訪

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「私」のミャンマー・ラカイン滞在記。 「伝える」など高尚な目的はなく、ある出来事と私の心の変化を書いてます。 マスコミESに書けば確実に落ちる文章と内容。
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#学校

スタディーノート10 未遂

スタディーノート10 未遂

(かつて15世紀から17世紀初頭まで勃興していたアラカン王国。仏教徒の王とムスリムの家臣がおり、コンバウン朝に滅ぼされた後からロヒンギャムスリムの冷遇される時代が始まった。
そして現在に至るまでそれは続いている かつて同じ町で暮らしていたアラカン人たちはロヒンギャを外国人として見なしているのが現状である)

ミャウー郊外にあるロヒンギャの村々を延々に訪ねた。ハイウェイとは名ばかりのアスファルトを一

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スタディーノート6 浸水

スタディーノート6 浸水

生まれて21年、初めて洪水というものと対面した。水位がサンダルの底の高さを越えた時、私は屋台で朝食を取っていた。幸運であったのは目の前に麺をすするフロントマンが座っていることである。一人でずぶ濡れのまま、凍えながら啜る暖かいスープなど孤独の極致に違いない。
 9月10日(月)、シットウェは今雨季でも群を抜く豪雨に見舞われた。浸水してしまったメインロード界隈の食品店の従業員たちは椅子の上にしゃがみ込

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スタディーノート4−1ロヒンギャコミュニティを訪ねて

スタディーノート4−1ロヒンギャコミュニティを訪ねて

ミャンマー・ラカイン州シットウェにはロヒンギャ国内避難民キャンプが点在している(internally Displaced Persons:IDPs)。そこには2018年8月25日にバングラデシュに逃れた者とは別にシットウェで隔離されているロヒンギャが居住している。私のような観光客はもちろん、外国人の立ち入りは禁止されておりキャンプの前には大きく“POLICE”書かれた青いボックスの検問が置かれてい

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