日本の未来
私は養蜂をやる傍らでブルーベリー(ラビットアイ)を畑で70本ほど育てていますが、今年の夏から少しずつ実をつけ始めました。ラビットアイは無農薬無化学肥料で育てる事が出来て、生食でも加工しても美味しく、また剪定によって背丈を低く抑える事で、子供や障がい者の方でも安全に収穫できるため、ラビットアイの栽培は、農福連携事業との親和性が高いと思っています。
ところで、農福連携とは、農業と福祉がお互いに足りないところを補い合うという社会的な取り組みですが、農業の働き手である障がい者に安定的に工賃を支払うためには、生産物を単なるモノとして売るのではなく、背景にあるストーリーや社会的意味を含めた本質的な価値を売る事が重要になってきます。
話は変わりますが、今回の参議院選挙は、賛政党やNHK党の新興勢力が議席を獲得し、なかなか興味深い結果となりました。一方でこれからの日本経済は円安が進み、資金が海外に流れ、不動産もどんどん海外に買われてゆくという傾向は止まる気配がありません。今後日本は文字通りの貧困国になってゆくのか、或いは物質的経済的な豊かさとは真逆の、禁欲的で内省的な精神的豊かさを求めてゆくのか。そして日本の農業は一体どうなってゆくのか。ポジティブなイメージを描きながら静かに見守っていきたいと思います。