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日向ぼっこして昼寝しよう
1991年にピナツボ火山が大噴火し、翌年翌々年と日本は約−2℃の大冷夏となった。1993年は米の収穫高が落ち込んで米不足となり、タイ米が輸入されるなど大きな騒ぎとなった。
1993年の大冷夏* 日本気象協会
https://www.metsoc.jp/tenki/pdf/1994/1994_08_0465.pdf
トンガにおける大噴火により報道は、だいたい平成の米騒動を懐かしむような雰囲気さえある雰囲気だが、それはまぁいい。それに今回の大噴火がピナツボ火山のレベルかどうかはまだ憶測の範囲である点も留意したい。
以下は僕が個人的に予測していることであり妄想であるので、科学的根拠を詰められると辛いが、「こうだからこうなった」という体験や体感を元にしているので、雑談がてら読み流してくれたら。
噴火によるエアロゾル増加で雲が増える
シンプルに大噴火後は地球全体の天気が悪くなる。要因は複雑だけど、ざっくりと待機中のゴミが増えると、その粒子に水が固着して水滴となりやすく、その集まりが雲となる。その影響で日照時間が短くなり、降雨が増え、結果として気温が下がることになる。
僕が気になっているのは日照時間の低下にある。それは農作物の話ではなく、人の心についてだ。
人間は日光を浴びることによりビタミンDを生成する能力があり、いわゆる鬱病の予防に効果があるといわれている。ヨーロッパに出向していた友人の話によると、冬場は天気が悪いヨーロッパ圏は日差しがあれば仕事の手を休めて日光浴をするため外にバラバラっと人が集まるのだそうだ。バケーションで地中海に行くのも日光を浴びる習慣なんだと。
日本は冬場でも晴れる日が多い地域が多いので、日光浴の習慣がない。だからヨーロッパに出向して鬱病になって帰国するビジネスマンはとても多い。
紫外線による肌トラブルを防ごうと日光を浴びたくない女性が精神を病むのも、こういった物理的な原因があると考えられている。
1991年の”後”に起こったこと
1991年の火山噴火後、冷夏の日本でなにが起こったのだろう。冷夏だ、それは分かっている。
1995年1月17日、阪神大震災により多くの被害者、被災者が困難を抱えることになった。のみならず、日本全体が「復興のため、この先10年は不況が続くだろう」という雰囲気だった。
テレビは、今では考えられないくらいリテラシーの低い番組を放送していた。芸能人の不幸を追い回したり、一般人にカメラが殺到したり、それこそ被災地上空に撮影ヘリが集まって救難救助の邪魔になっていたりした。
中でもゴールデンタイムのバラエティ番組にオウム真理教の麻原彰晃が登場する回などは、中学生ながら「これは面白がっていいことなんだろうか」と疑問を感じた。行き過ぎていた。選挙に出馬しては大敗を期したオウム真理教のその後については割愛する。
いまは検証する由もないが、社会や世相というものは日照時間と関連していくのではないか。つまり、日照時間が短くなり世界中の人間のビタミンDが下降することで判断がネガティブに傾き、相対的に論理思考よりも言い切り型の宗教(スピリチュアル全般)やイデオロギーが優勢になる。尖ったことを言う人がもてはやされ、「どちらか分からない」という科学的発想は支持されにくくなる。
日光を浴びよう
もちろん日照時間というシングルイシューで物事が決まるというほど世界はシンプルではない。だけど、日光を浴びることが個人として必要な動作であり、心と体の健康維持に必要であることは発信しておきたい。
僕も冬場は人並みに落ち込みがちであるが、最近は正午頃に日光浴しながら短く昼寝をするようにしていて、だいぶ健康である。元々骨が弱いので、この習慣は続けていくべきだと思っている。
日焼けが気になるのであれば手のひらを太陽にかざすだけでもいい。くだんのヨーロッパ文化では手のひらを太陽にかざすのだそうで、手首のあたりが一番日光の受容体が多いんだそうだ。
この先、どんな困難がおとずれようとも、太陽の光を浴びながら生活をしていきたい。そして、変わっていく社会に目くばせしていきたい。
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