「生きることはPR」 田 美智子#Beee!メンバーの声
これまでのキャリア
田 美智子 (Michiko Den)
三越で販売を経て法人外商部で営業。その後オイシックスでWebマーケティング、３社目のトレタでPRの道へ。マス広報に限らず、飲食とITのカンファレンスのプロデュースやSNS、ファンコミュニティの運営等も手がけるマルチPRパーソン。現在は個人事業主として、ITベンチャー企業を中心にPR戦略コンサルやブランディング、新規事業開発アドバイザーなどをしながら、コーチングやこのPRラボ「Beee!」のコミュニティを主宰する。
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Beee!を創ったきっかけは？
PRの力を使って自分の可能性を広げるきっかけをつかめる人がいたらいいなという想いから、Beee!を立ち上げました。
PRって目的を達成するために必要な人との関係性をつくることだと思うんですよね。そう考えると企業だけじゃなく、どんな人にもステークホルダーはいて、個人と個人の繋がりもPR（Public Relations）です。
人が生きていく上で最も影響を受けたり、なくてはならないものは人とのつながりだと思っています。それは家族や友人はもちろん、SNSでつながっているゆるい関係だってそう。私の中では飲み屋の隣に座った人ですら、そのPRの対象だと思っています。なので、生きることはすなわちPRのもとに成り立っていると常々思っています。
なので仕事でコミュニケーションやコンテンツづくりのPRのプロとしてキャリアを積み重ねてきた人たちが、そのむちゃくちゃ実用的な知見をリアルタイムに共有し合えばもっとPRの世界が広がるんじゃないかと思うのです。そしてそのためには、互いを尊重してなんでも言い合える関係性を作れる場づくりが大事なことじゃないかと。
というのも、私自身が信頼できる力のあるPRの仲間がいたことで自分の課題をクリアしてやりたいことの幅を広げる経験をしたことがあって。それは、単に仕事の幅を広げるだけじゃなくて生きる勇気をもらえるなと実感したんですよね。その関係性を作りたいと思ってBeee!を立ち上げました。
Beee!ならではと思う活動は？
さまざまな企画を実行してきた中でも活用できるノウハウがどんどん出てきたPR合宿はやったあとの高揚感がすごかったです。
以前から広報PRの勉強会っていっぱいあって知見を貯めるにはいいけど、受けてインプットして終わりの設計になっているなと物足りなさを感じていて、次第に勉強会には参加しなくなりました。というのも、もちろんそれで満足な方も多いと思うのですが、私は単に一方的に受けて終わりではなくて、それをどう活用することができそうか？などもっと周りの人とディスカッションすることでその学びの活用術まで見えてくると思っていて。なので、Beee!ではPRの知見をどんどん共有してすぐに活用したいと思っていました。
実際やってみたPR合宿では、序盤からメンバーから意見がゴンゴン出てきてビビりました（笑）。
どう内容を詰めていくか、進め方から意見をもらって、「じゃあこういう感じでいこうか？」とちょっとファシリテーションしただけで、これしましょう、あれしましょうってみんながどんどんしゃべるし、付箋がいっぱいになる。あそこまで一体感をもって場が盛り上がるのを体感したのはPRの学びの場では初めてで、自分にはない視点とか意見とかが出てきて、それもまた学びになるし刺激になりました。
その際につくった「広報PRの相談をされたときに最初に訊いておきたいことまとめ集」は、その後に自分が仕事を受けるときにも実際に使っていてとても役に立っています。先週も今週も使いました。(笑)
仕事にすぐに活用できるこういった資料は、もっとつくっていきたいですね。
Beee!が始まってからどんな変化がありましたか？
PRの与える影響力についてより考えるようになったし、PRが求められている場面が多くあるなと感じるようになりました。カメラマンのリアルな話を聞くイベントを開催して現場のリアルな感覚を学んだことで、社長や経営者のプロフィール写真に関しての解像度がグッと上がりました。そのときの学びが経営者のファッションのスタイリングの仕事をするきっかけになり、そこから会社全体のブランディングの依頼をいただくお話へと発展したこともありました。自分の仕事の幅も視野も大きく広がったと思います。
また、Beee!を主宰する立場としては、みんなの変化していく様子を見るのもうれしいし、それこそが私の生きがいだと思えています。私のミッションは「未来に向かって動きたい人に、きっかけを創造する」ことなのですが、世の中には目標を立てられない人も多くいる中で、Beee!では、転職する人、昇格する人、ドローン免許や狩猟免許を取る人など、自身の未来を自分で切り拓く人がたくさん出てきて万々歳です。
あなたにとってBeee！とは一言でいうとどういう存在？
Beee!のステートメントにもあるように、みんなでヒントを出し合い、自分で答えを出すことができる、自分を後押ししてくれる存在です。
ヒントっていっても、必ずしも具体的な問題に対して解決するためのヒントでもないのかもと思ってます。がんばろうという人たちが近くに存在しているということ、それ自体が動くためのヒントになっているというか。それは1年続けてきて、お互いのことが少しずつわかってきたからこそできることだなと思います。
そういう意味で、Beee!は「すごい有名なメディアを呼んで話を聞きます」とか「参加メンバーがたくさんいます」とかいう広報PR系のコミュニティとかサロンなどとは全く違います。
参加メンバーが主役で、みんなの共通ワードはPR。互いの持ってるものを持ち寄りもするし、メンバーそれぞれのところに寄り道もします。
本質的なところを求める人が集まる質が高いと言える“誇れるコミュニティ”です。
でもこうしたことは、私がやったことというわけでではなくて、メンバーがそれぞれに動いたからこそできたことだと思っています。なので、まず1年でこの形ができて、Beee!のみんなにありがとうございますって伝えたいです。
これからチャレンジしたいこと、取り組みたいことは？
チャレンジというか、これからもおもしろい化学変化がもっとたくさん起き続けていったらいいなと思っています。
「最初からこうしよう」って決めた形はなくて、カメレオンみたいにどんどん思わぬ色に変わっていくのがいいんじゃないかなと。「これから何が起こるんだろう？」って自分にも、メンバーにも、コミュニティ全体にもわくわくしています。
たとえば今、Beee!メンバーでPRの本を出そうっていう構想もあるのですが、Beee!のみんならしい企画で進めて盛り上げていって、結果を出せたらいいなと思っていて。
それでうまくいったら一緒に喜んで乾杯したりして。そうやって人生を一緒に楽しめる仲間になっていきたいですね。
個人としても、より自分のことを堂々と伝えられる人を増やしていきたいと思います。”きっかけはでんみちこ”と言ってもらえることが何よりうれしいことなので。