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スーパーマリオモードにしてくれる彼女。

前職で出会った7歳上(たぶん)の先輩。
出会って1年くらい経った頃、
なんだかこの先輩と仲良くなりたい!と私の心が昂って話しかけたのが始まり。
当時は1,2ヶ月に1回くらいのペースでお出かけをしていた。
ラーメンを食べてドライブしてコーヒーを飲むというお決まりコース。
最近のあれこれをひたすら話して、
話し切って自分が勝手に納得した頃、彼女も同じように納得していて、気がつけばお互い無言となる。
これが私たちの”整いました”の合図。

何かを相談して解決するわけじゃないけど、自分の向く先が決まったような、地に足ついたような、そんな感覚。

ただぼーっと月を眺めているだけで「しあわせだな…」と口から漏れた。
この瞬間を幸せと思える私たちは、この先いい感じだねって帰路につく。

彼女と過ごす時間がご機嫌な私を保つ要因のひとつだったと、会わなくなって気付いた。

彼女、とっても面白いの。

以前、職場での印象を良くしたいと考えた私は『いい人キャンペーン』と題していろんな取り組みをしていた。
そのひとつが、人と話すときにワントーンあげて話すこと。
私はもともと声が低いから、印象悪く感じられるかなと思って毎日裏声で話してると伝えた。
「アホじゃないの?」と大爆笑された。
そんなんであなたの印象変わらないよ!と。
必死にやっていた私に、素直にそんな言葉を放ってしまう彼女。
(私はこのとき全然嫌と思ってないし、なんならその後も裏声キャンペーン継続した。)

彼と付き合ってることを伝えた時には
「え、どっちの名字とるの?どっちの字面がいい?ちょっと書いてみよ!」ってわくわくしちゃうし、
アプローチかけた人にことごとくフラれて落ち込んでた時には
「あんた好きだと思い込んでるだけで好きじゃないんだから、そんな人追いかけないの!勘違いしてるんじゃないよ!」
と笑ってくれた。

そんな彼女は、私のヒーロー。
彼女と話すと、なんだか“私ってすっごいハッピーじゃん”って思える。

否定するわけでも同調するわけでも肯定するわけでもなく、ただ私を認めてくれる。
そんな人がいるという安心からか、どんなに心が荒んでいても、次第に素直に、笑顔になれる。
私の考え方や生き方を素敵!最強!って言ってくれた初めての人。

彼女は、私の調子がいい時を“スーパーマリオモード”と称した。
少しくらいの壁ならぶつかっても倒れず走れる。
いつもは無理だって思うハードルも、今なら越えられるかもって挑戦できる。
お願いしたわけでもないのに、周りが勝手にいい方向に導いてくれる。

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いまの私は、そんなスーパーマリオモードからかけ離れている。

ちょっとしたことでメンタルは不安定になり、不機嫌になったり怒ったり、彼とはしょっちゅう喧嘩。
自分が理想とする自分とも、自分が好きな自分とも程遠い。

そんな自分をどうにかしなきゃ、変われない自分はダメなんだ、変わらなきゃいけないんだ、そうやって追い詰めて苦しくなって、もう疲れ果てた。

“それでいい、あなたは美しい”

彼女がくれたその一言が何よりもあたたかかった。

今は自分から離れてしまっているだけ。
私たちはいつだって本当の自分に戻ることができる。

“自分に追いつきたい”

彼女が言う言葉の意味がようやくわかった。

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大袈裟に誰かに話すことでもない、でもどこかの誰かに聞いてもらいたい。
そんな、声にならない小さな叫びをここに残させてください。

びぃ

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