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わたしの「郷土玩具」のえらびかた
趣味で、郷土玩具をあつめています。きっかけは、夫が『BRUTAS』の連載「みやげもんコレクション」を読んで、郷土玩具に興味を持ったことでした。出張から戻るたび、ひとつまたひとつと、夫のかばんから、郷土玩具が出てくる日々。本棚や窓際がみるみるうちに、埋まっていきました。
はじめこそ「ムダ遣いをして」と文句の一つも言いたい気分でしたが、窓際に目をやり、ふとだるまと目が合ったとき、本をしまうついでに招き猫のほこりをぬぐったとき、
「このだるまのヒゲ、剃り残し?」とか
「この招き猫、タコに首絞められているけど、だいじょうぶ?」とか
細部が気になりだし、うっかり、すっかり、はまってしまいました。
郷土玩具には、伝統や歴史など、さまざまなストーリーがあります。手仕事がゆえ、ひとつとして同じものがないところも魅力です。だからわたしは、工房か店で買うと決めています。好きな子を選ぶためです。
時節柄、なかなか気軽にうかがえないのが苦しいところですが、工房で買うのには、もうひとつ理由があります。作りての方から、貴重なお話をうかがえるからです。「スキ」を直に伝えられることにも、勝手に意味を見出しています。いいものを作る人は、きちんと褒められるべきだと思うからです。
わたしは、郷土玩具を「かお」で選んでいます。「かわいい」「おもしろい」「なんかヘン」なものが好きです。いいかおをしている子に出会うと、にやにやします。
それを作ったのが、80歳のベテランであれ、20歳の若手作家であれ、ひとめで心をつかむデザインを生みだす作りての方々には、リスペクトしかありません。シンプルに「すごい」し、「スキ」です。
どうか2021年が、たくさん、にやにやできる年でありますように。そして、おこづかいが尽きませんように。
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