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【備忘録】痩せすぎた

今日は久しぶりの通院日で朝からどぎまぎしていた。
食べるものもきちんと食べられないまま数週間が経ったので、また拒食症と言われて別の治療をされるだろうと思いながら向かう。測定で175cm, 44kgだった。
何も言われないよう願いながら血圧を測っても低すぎる。安静時の心拍数も異常に低い。立ち上がればお得意の頻脈。やっかいな心臓。
通っている病院では最後に今日のまとめ的な書類を渡されるのだけれど、しっかりと「危険な栄養失調」「危険な摂食障害」と書かれている。
あまりに失神の数が多いので体重はまずいとは思っているけれど、まさか「このままだと死ぬ」と言われるとは思っていなくて、そのあとの話があまり入ってこなかった。
今すぐにでも入院するために緊急外来に回して適切な処置をしたいと言う医者を見ながら、どうしてEDSと脳神経のことは何も言わないのだろうと思ったけれど、そもそも低体重、BMI14台の人間を扱うなら納得か。

EKGと血液検査をオーダーされたので早速診察台にあがり、あちこちにペタペタとシールを貼られた。この線に繋がれるのはかなり慣れている。異性の研修医さんが「出ようか?」と言うのも「いやいいよ」と答えて上半身を見せる始末。どうせ相手は私のことを「実習の練習台」ぐらいにしかおもっていないだろうから何とも思わないが、なんだかこういう時に恥じらいがなくなっているのはあまりにも病院に慣れてしまったからだと悲しくなる。若いのに。研修の人があそこだここだと教えられている間天井を見つめて考えていた、実験体になるのは得意かもしれない、なんていうどうでもいいこと。

血液検査は別の場所にあるので運転しながらぶらっと向かって、医師に投げられた言葉の数々を思い出した。
このままだと危ない、すぐに栄養を取らないと、そして渡されたパンフレットに見たことのある文字、昔見学に連れていかれた摂食障害の患者用施設。
別に食べ物を食べないようにしているわけでもないし、吐き気がすごいだけなのでと伝えて医師も納得してくれたが、結局「潜在的に体が食べ物を拒否しているはずで、それをリハビリさせるのはこの施設」ということでここに流されるらしい。
そんなことより痛みをなんとかしてくれやい。

サインバルタは結局増量で、痛みの処置に使う。テンションの低さを指摘されたが「いつもこんな感じです」で一蹴。ただ医師のノートに「鬱気味」と書いてあったので改めて医療の恐ろしさを感じる。
私がどんなに「違う」と言っても、過去の強制入院歴、病歴、飲んでいる薬、(サインバルタは副作用で自殺する人もいるので仕方ないが)やつれた顔なんかで総合的に「この人は躁鬱で極度の摂食障害、EDSによる慢性疼痛と重症のPOTS」と決めつけられてしまうのだ。

もう、病院にいくのをやめようと思う。
優しい医師だし、しっかりと話も聞いてくれる。生命を危惧してくれるから、ずっと直ぐに入院しろと勧めてくる。書類にも入院の手続きの方法、連絡する諸施設の案内があるが、これは求めているものではない。
EDS専門医にだけ通って、あとは精神科でのこのことコンサータを貰いながら地味に生きていけばいいか。
最終的に身体の手帳がもらえて、ぼちぼち痛みに耐えながら寝たきりになってもなんとか自活していけたらそれでいいか。
医師に言われた言葉は怖かったけれど、なんだか色々と思い返せる機会になった。
さて、何かができなくなる前に身の回りを整頓しよう。


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