【Inside beBit ~Focus~】育休制度で人生の新たなステージへ! 新原さん
ビービットのメンバーに業務内容や、個人のことなどを10問10答形式でインタビューする企画「Inside beBit」。今回は、そこからさらに踏み込んで、充実した自身の体験設計に取り組んでいる人を深掘りしていく新企画「Inside beBit ~Focus~」をお届けします。
初回は、育休制度を活用して一時的に仕事を離れ、戻ってこられたインサイドセールスの新原さんにお答えいただきました!
Read the English version from the link below!
1.今までのキャリアについて教えてください。
2017年に新卒で株式会社村田製作所という京都の電子部品メーカーに入社しました。半年間の工場研修を経て商品企画に配属となったものの、2018年8月により挑戦できる環境を目指し、ビービットに転職しました。
2018年8月〜2019年7月までUXDコンサルタント、2019年7月〜2021年4月までUSERGRAMのカスタマーサクセス、2021年4月〜2022年8月までUSERGRAMのインサイドセールス担当・スーパーバイザを経験した後、2022年8月から2023年5月まで育休を取得して、2023年5月にUXD専任のインサイドセールス立ち上げ担当として復帰しました。
2.家族構成について教えてください。
私、妻、息子の3人家族です。妻も正社員として働いており、実家は両家ともに電車で40分程度の場所にあります。
妻の母は我が家の近くで働いており、仕事終わりにたまに家に来て、子供の面倒を見てもらっていますが、基本は妻と私で育児・家事を分担しています。
3.育休を取得しようと思った経緯を教えてください。
もともと子供が生まれても、ブランクを作らず仕事を続けていきたいという思いがあったことと、周りに男性育休を取った人がほとんどいなかったこともあり、育休を取ることを考えてはいませんでした。
ただ、実際に育休を取ろうと思ったきっかけは、妻が妊娠してつわりで想像以上に苦しんでいる姿を見たことです。「出産したら、体に大ダメージ受けると聞くし、妻は今みたいに動けない状態になるんだよな。こんな状態で、育児・家事を妻一人に任せるなんて不可能では」と気が付き、育休を取ることを考え始めました。
そこから様々な育休体験談をネットや本で読み漁り、育休を取ることへの不安も解消されたので、育休を取る決心をしました。
具体的に、育休を取ることへの不安として「お金」と「キャリア」という観点があると思います。
まずお金に関しては、育児休業給付金や税金の控除もあるので、実は元の手取りの7~8割程度入ってきます。(育休取得して半年以降は減りますが。)また、出産に関する様々な手当も補助されます。事前にそうと分かっていれば、妊娠後に計画して貯金しておけばなんとかなる状況だったので、不安はありませんでした。
そしてキャリアに関してですが、こちらは不安はありました。職場の皆さんに迷惑をかけてしまうことの申し訳なさや、キャリアの空白期間ができてしまうことは大丈夫なのか?という点が不安でした。
ただ、職場の上司に事前に「子供ができたら育休をとりな」「たとえ新原君が抜けても、なんとかなるように組織を設計する」と言ってもらえていて、取りますと切り出しやすかったことが、とても大きかったです。その結果、育休を取る8カ月前には上司に育休取得の意向を伝えられていたので、引継ぎもしっかり行うことができました。
また、キャリアの空白についてですが、空白とはいえ長い仕事人生において、1年間程度休むことはそこまで大きな影響はなさそうだと、他の人の男性育休経験談なども読んで理解したため、育休取得に踏み切りました。
そしてせっかく育休を取るなら、妻と同じ期間だけ取り、家族で育休期間を一緒に過ごしたという大切な思い出にしたかったので、妻と同じ期間の9ヶ月間取得しました。
4.育休中はどのような過ごし方をしていたのか教えてください。
まず家事についてですが、産後すぐは基本的に私が大半を担うようにしていました。産後の妻の体は想像以上にダメージを受けており、できる限り寝てもらっていました。
育児も、授乳すること以外はすべて私でもできるので、可能な限り私が行っていました。このタイミングで、育児を自分一人で妻と同じレベルでできるようになったことが、後の育児においても大きかったと思います。育休を取らずに仕事がメインという場合だったら、どうしても育児を「手伝う」という感覚になってしまっていたと思います。育休を取り、家事・育児を一通り経験をすることで、早めに育児に対するオーナーシップを持つことができたのがとても良かったです。
また生後3か月くらいまでは、睡眠は交代制を取っていました。具体的には20時〜24時までは私が仮眠をとり、その間は妻が子供を見ます。そして24時以降は妻が寝るというスケジュールでした。交代制を取ることで、生後間もない時でもお互い最低限の睡眠時間を確保できたのは良かったです。ただ、生後3か月過ぎてからは、だいぶまとまって寝てくれるようになったので、かなり楽になったことを覚えています。
また、お互いの自由時間はそこまで取りませんでした。1人が自由時間を持つと、当たり前ですが1人がワンオペ育児になり大変になるため、基本的に起きている間は2人で一緒に育児をしていました。ただ、例えばお互い見たい映画があれば、1人が子供を見ている間にもう1人が映画を見て、違う時間の回で交代してもう1人が見に行くということもするなど、ストレスをためすぎないよう気を付けてはいました。
5.育休を取得してみて、世の中で思われている育休とのギャップ等、感じたことを教えてください。
取って良かったの一言につきます。男性育休を取る人は、増えてきたとはいえ全体の中では少ないので、男性の育休って必要あるのか?と思う人もいるかもしれません。
ただ、取れるなら絶対取ったほうがいいです。そして妻と一緒の期間育休をとれたことで、より妻との絆も深まったと思います。お互い完全に一緒のタイミングで育休を取ることで、お互いを夫婦という関係に加え、戦友のように思えるようにもなりました。
世にいう産後クライシスにならないためにも、男性育休は取れるなら絶対に取って、家事育児を徹底的に引き受ける経験をしたほうが良いと思います。
6.育休からの復帰タイミングはどのように決めたのか教えてください。
復帰タイミングは育休を取る段階では明確には決めていませんでした。いつ復帰できるかは正直状況によって変わるなと思っていましたし、上司からもその時の状況に合わせて決めてよいと言われていました。結局育休を取ってみたら、できるだけ家族と一緒の貴重な時間を大切にしたいと思うようになり、2022年8月〜2023年5月まで9か月間育休を取らせてもらいました。
4月の1ヶ月間は慣らし保育をし、5月から仕事復帰しました。スムーズに職場復帰できるか心配でしたが、ストレスなく職場復帰できるよう、上司が丁寧に業務設計してくださったため、業務での戸惑いはほとんどなく復帰できました。また、ビービットの福利厚生で病児保育の割引や、ベビーシッターの補助などがあり、子供が熱を出して保育園を休んでも仕事を続けられる環境が整っていたため、問題なく仕事を再開することができました。
7.復帰後の生活リズム(仕事の前後)について、教えてください。
朝の当番は私です。朝子供が6時半くらいに目覚めるので、それに合わせて朝ごはん、保育園の支度等をし、8時半頃保育園への送迎を行います。8時50分頃帰宅して、9時から仕事を開始します。
妻はフレックスということもあり、朝早くから仕事して夕方にあがれるため、保育園のお迎えから夕飯までを行っています。
私の仕事が18時に終わるので、18時以降にお風呂に入れて、少し一緒に遊んでから寝かしつけをします。21時頃には子供が寝るので、その後は家事や翌日の準備をして23時頃就寝です。
とにかく18時になったら育児をする、と決めているので強制的に仕事を終了しないといけなくなったことが大変です。ただ逆に、終わりの時間を決めて仕事を行うことで、だらだら残業することがなくなり、仕事の効率が良くなったと実感しています。
8.育休を取得して一番よかったこと、一番大変だったことを教えてください。
大変だったことは睡眠不足です。特に生後1カ月の間は、2人で育休を取っていても平均睡眠時間は4時間程度で、毎日辛かったことを覚えています。
また社会と隔絶されていることも辛かったと記憶しています。仕事をしていない期間が長くなると、社会復帰本当にできるのだろうか、戻れても活躍できるのだろうかという不安が、頭のどこかで常に付きまとっていました。
良かったことは、子供の成長を間近で見れた、など感情的な部分もありますが、やっぱり1番は家事・育児を私もすることで妻の体を休ませることができたことです。単純にやることが多すぎて、出産後に1人で家事育児するのは不可能ではないかと思います。少なくとも私だったら不可能だと思いますし、出産後にワンオペしている世のお母さんのことは本当に尊敬しています。とにかく、妻1人だとタスク量に対してマンパワーが圧倒的に足りないので、2人で家事育児できて良かったです。
9.育休の取得に悩まれている方へ、一言お願いいたします!
男性育休は是非取ってください!
先ほどから述べているように、とにかく奥様の体は出産後想像以上にボロボロで、家事・育児には夫の主体的なサポートが必要です。
ビービットで男性育休を取る人は最近沢山出ています。少なくともビービットでは、男性育休を取ることを職場の皆さんは応援してくれるのでは、と私は思います!それでも育休取得で悩んだら色々アドバイスできますので、私にお声がけください!
10.最後に奥様からも一言
夫も同時期に育休取得をしてくれたおかげで、二人とも両親一年生として同じレベルで育児をできていることが、非常に良かったです。同じ時期に同じことで喜んだり、悩んだり、育児をする中での様々な感情を分かち合えたことで、夫とは夫婦でありながら同志のような存在にもなりました。人生にそう何回もない子どもの赤ちゃん期に家族スタートの年を過ごさせてくださったビービットには大変感謝しております。
以上、新シリーズ企画「Inside beBit ~Focus~」いかがでしたでしょうか。育休を取得しようか悩まれている方にとっての後押しや、また育休という制度そのものについて理解を深めるきっかけになれば幸いです。
新原さん、素敵なお話をありがとうございました!