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【本と酒】第2回 「ネトゲ廃人」(芦﨑治、2012年発行、新潮文庫)
今日は平日夕方なのだが、午後休をもらってこの記事を書いている。天気が良く、日差しが家の中に入り込んでくる。そんな環境で読書できるなんていうのは最高の気分だ。
今日も傍には缶ビールが1本置いてある。栓を開けて口の中にビールを流し込む。なんて最高なんだろう。平日の夕方からお酒が飲める。なんて良い生活をしているのだ。
今日読もうと思うのは「ネトゲ廃人」(芦﨑治、2012年発行、新潮文庫)だ。生活をも顧みず、日常生活にも支障をきたす人々に迫ったノンフィクション。著者はノンフィクションライターであり、スーパーオオゼキの創業者にクローズアップしたノンフィクションなどに定評がある。
この本を読んで、筆者は自らと重ね合わせてしまった。筆者は酒を飲みながら本を読んでいるように、アルコール依存症に近いものであろう。毎日欠かさずお酒を飲み、ただ体調が悪くなったときはさすがに飲むことは無いものの毎日飲んでいる。その代わりといってはなんだが、タバコは一切吸わない。タバコの匂いや煙でさえ嫌悪感を覚えるものだ。
物事に一度はまってしまえば、簡単に抜け出すことはできない。なかんづく、毎日アルコールを摂取していては、その度合いもどんどん高まっていく。ただ、筆者にとってはビールが日々の疲れを癒してくれるものでもある。依存症というべきか、ただの嗜好品と捉えるべきなのかは、各々によって変わってくるだろう。本書では、ネットゲームに限った書かれ方をしているが、世の中には様々な依存症がある。
依存症について考える際、様々な方向から物事を見なければならない。例えばその人がハマっているものが、その人の生活などに何らかの影響を与えている、または悪影響を与えているというのであれば、それは完璧な依存症というべきである。その対象物のためにクレジットカードを使いまくったり、他人を殴って金銭を得たり、騙し取った金銭で対象物を購入するなどの行為は完璧な依存症だ。他方、そういったことがなくただハマっているのであれば、依存症の一歩手前と思うことにしたい。
なぜこんなことを書くのかといえば、筆者はアルコール依存症と言いたくないためである。自らの正当性を強引に主張(笑)し、3連休を迎えたいところだ。
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