化粧品会社の二代目がペットケアのD2Cブランドに挑戦する話❷-プロダクト-
はじめに
こんにちは高橋です。このnoteでは化粧品会社の二代目がペットケアD2Cブランドに挑戦する話を書いていきます。
前回は、長年のお客様の悩みから、ペットケアシャンプーの製造に挑戦することを決意した話を書きました。
前回のnoteはコチラ
化粧品会社の二代目がペットケアのD2Cブランドに挑戦する話❶-スタート-
今回はどのように、シャンプーを作って行ったのかを書いていきたいと思います。
同じように中小企業で頑張っている方や、二代目の難しさを感じている方の参考になったら幸いです。
目指したのは、"乾燥しやすい皮膚の敏感肌ペット"をやさしく洗えるシャンプー
敏感肌ペットという言葉があるかわかりませんが、私たちが目指すのは、乾燥しやすい皮膚の敏感肌ペットでも使えるシャンプーです。肌は、私たち人間にとっても健康のバロメーターですが、ペットにとっても同じ。
ペットの皮膚炎や肌荒れで、悩んでいる飼い主が、安心して使えるものを目指します。
と勢いよくスタートしたものの、開発は困難を極めました。
ペットシャンプーの常識で考えると
肌のためには、成分を厳選する方がいいと私たちは考えています。必要最低限の成分でつくる私たちのシャンプーは、トリートメント剤や手触りをよくするシリコンなどは入れていません。
しかし、ペットは犬も猫も、全身毛におおわれています。手触りもないと商品としては難しい。そして、もう一つアドバイスいただいていたトリミングサロンの方に言われたのは「香り」についてでした。
プロユースのシャンプーはもちろん、家庭用でもペットの動物臭を抑えるためにいろんな香りをつけています。香りがないシャンプーは飼い主にとって良いものにうつらないということです。
しかし、今まで私たちは自分たちの商品に一度として「香料」を入れたことがありません。肌につける商品に香料は不必要と考えてきたからです。
でも、ペットシャンプーには香りが必要かも...でも自分たちの思いは曲げたくない。ここでかなり方向性に迷いました。
犬猫兼用という方向性
しかし、香料がないこと、香料0.00%ということもひとつの特徴です。
犬用シャンプーは、香りがついていることが一般的ですが、猫用シャンプーは香りはついていません。猫はグルーミングして自分の匂いを消すほど匂いに敏感だからです。
無香料という特徴は、猫のシャンプーを探している方にとっては、重要な要素です。一方できっかけとなったトイプードルのような皮膚炎の犬の肌トラブルも救いたい。
そこで、私たちは犬猫兼用という選択肢を取ることにしました。
試作を行い、改良に改良を重ねる。
いよいよ開発がスタートしました。
低刺激で、皮膚にも被毛にもやさしく、保湿力も高いアミノ酸界面活性剤を主成分に、中性に処方することで、pH値が中性〜アルカリ性と言われている犬にも対応すること。
そして香料を入れずに完全無香料とすることで、猫などの香りが苦手なペットにも使えるものとすることを目指しました。
そして毛量問題についても、試行錯誤を重ねる中で、「ラウロイルアルギニン」という成分を配合することで、ついに品質を変えずに、洗った時のしっとり感を増すことに成功。
改良に、改良を重ね、試作を何度も繰り返して
ようやく満足のいくペットシャンプー が出来上がりました!
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