創業10年超えの中小企業を、二代目がD2C企業にしていく話-スキンケア事業❸プロダクト-
はじめに
こんにちは高橋です。創業10年超えの中小企業の二代目が主力スキンケア商品をリブランディングし、D2C企業を目指す話を書いています。今回はリブランディング編のパート③完結編です。
前回は、リブランディングの方向性について悩み、最終的にLess,but betterという言葉にヒントを得て、ブランド名が『マイナスウォッシュ』に決まりました。3回目である今回は、いよいよリブランディングしたプロダクトについて書いていきます。
前々回までのnoteはこちらをご覧ください。
創業10年超えの中小企業を、二代目がD2C企業にしていく話-スキンケア事業❶スタート-
前回までのnoteはこちらをご覧ください。
創業10年超えの中小企業を、二代目がD2C企業にしていく話-スキンケア事業❷ブランド-
やさしい泡立ち、泡切れよし。引き算の美学でつくる全身シャンプー 『マイナスウォッシュ』
マイナスウォッシュは敏感肌、乾燥しやすい肌の方のための全身シャンプーです。レディースだけではなく、メンズも使えるユニセックス商品になっています。アミノ酸系の低刺激シャンプーなので、子供から高齢者の方までお使いになれます。
マイナスウォッシュの特徴
1・やさしい泡立ちでしっとりした洗い上がり
主成分であるココイルアラニンは、アミノ酸系界面活性剤で、マイルドでやさしい泡立ちが特徴。洗い上がりはしっとり滑らかです。
2・"洗う"ために必要な成分だけで。完全無香料で香りが苦手な方にも
洗うことをもっとシンプルに考えたい。汚れを落とすこと以外の成分は入れていません。香料を添加しないのはもちろん、製品臭も極力しないように処方しました。香りが苦手な方にもオススメです。
3・一本で髪も頭も洗える全身シャンプー。ミニマリストにもおすすめ。
マイナスウォッシュは髪も身体も洗える全身シャンプーとして処方しています。肌にやさしく、お風呂場もスッキリ。
4・アミノ酸系低刺激シャンプーで頭皮もやさしく洗う
アミノ酸系低刺激シャンプーで、頭皮にも低刺激、ベタつかず、さっぱりとした使い心地です。ノンシリコンのため、使いはじめはきしむことがありますが、使いつづけることで、髪本来のうるおいをたもちます。
5・余計なものは入れない。8つの無添加*1
石油系界面活性剤フリー、香料フリー、着色料フリー、アルコールフリー、鉱物油フリー、ラウレスフリー、シリコンフリー、サルフェートフリー
6・配合成分は6種類だけ。洗うために必要な成分だけで。
マイナスウォッシュ全成分
水・ココイルアラニンTEA・パーム核脂肪酸アミドDEA・メチルパラベン・安息香酸Na・クエン酸
7・肌にも環境にもやさしい
環境への負荷を考え、生分解性の良い成分でつくっています。
モニター調査の結果
マイナスウォッシュは今回リブランディングを実施するにあたって、モニター調査を実施しました。(2020年11月23日〜29日の1週間)
事前のアンケートで調査対象を選定し、ご自身の自覚として「乾燥肌」・「敏感しやすい肌」の症状に悩んでいる方を抽出しました。
20代〜60代の男女109名の方よりフィードバックをいただきました。その結果がこちらです。
1週間使った感想として「肌に優しいと思うか」を聞いてみましたが、109名中、48%に当たる52名の方が「とてもあてはまる」、43%の47名の方が「ややあてはまる」という結果でした。
すでに症状が出ている方に使っていただいても、やさしい使い心地と思っていただけているようです。
また使っていただいた感想もいただきましたので一部ご紹介します。
香料や製品臭がなくて非常によい。アルコールで、
あれた手で使ってもしみなかった。「しっとり保湿する」ということをうたっている製品は、流した後ぬるつきがちだが、ぬるつきを感じなかった。「必要最低限」というコンセプトに共感できた。40代 女性
元来乾燥しやすい肌の子供二人にも使用しました。店舗で購入する乾燥肌用石鹸よりも粘りが無く、サラサラしておりネットにいれてもしっかり泡立つとのこと。最も着目したいのは入浴後に顔のつっぱりが、気にならなかったことです。これは私も子供からも同意見でした。 40代 男性
今、使用しているボディソープは、「洗えた感」はあるのですが、その分お肌の大切なまくも、はがしていてそのために肌がつっぱるような感じがあったのですが、この商品を使ってからはそのようなつっぱるような感覚がほとんどなくなり、化粧水やボディクリームをベタベタぬらなくても、やわらかい肌になった気がする。50代 女性
*あくまで個人の感想です。
極限まで削ぎ落としたパッケージデザイン
マイナスウォッシュは引き算の美学でつくっている全身シャンプーです。ボトルのデザインについてもそれを体現するものを目指し、要素も極限まで絞っています。
要素を絞った中でもインパクトを残したいと思い、成分を足すのではなく引いていくマイナスウォッシュのマイナスの記号のモチーフを前面に出すことにしました。
暮らしになじむデザイン
生活の中で、なじんでいき、インテリアにもなじむデザインを目指しています。ボトルをシンプルにしていくことで、浴室や洗面所だけでなくリビングに置いてあっても、違和感のないものになったと思います。
今回デザインを担当していただいたのはKirinさんです。
Kirinさんには、かなりの長い時間、私たちに付き合っていただき、マイナスウォッシュの表現しているものについて、話し合いました。
デザイナーとして、クライアントの考えや、ブランドが体現したいものを深く知りたいというスタンスがある方だったので、単純にパッケージのデザインだけではなく、マーケティングとしてどう伝えていきたいかなどもしっかり考えて提案していただき、私たちとしては非常にありがたかったです。
「引き算の美学」をイメージしたキービジュアル
キービジュアルは、ボトル一本でいく案も考えましたが、少し変化も欲しいと考え、引き算の美学を体現するものとして、わび、さびを連想し、そこから盆栽を使おうというアイデアが生まれました。
でもいわゆる盆栽をおくと、自然の木を加工しているという感も出るなと思い、いろいろ調べているうちに山野草を扱っているサイトに出会いました。それが近江庭園さんです。
近江庭園さんは滋賀で創業50年を迎える老舗の造園会社さんです。造園業を主軸としながら、自然と向き合い、四季を感じる大切さを伝えるため、山野草のオンラインショップも運営されています。
日本には豊かな自然があり、四季の訪れを告げる草花がたくさんあります。
この草花を山野草(さんやそう)とよび、高山や里山に自生する草本および低木のことをさします。華美な園芸品種の草花とは違い、山野草は繊細で可憐な姿をしているのが特徴です。山野草は古くから四季を楽しむ私たちの暮らしの傍らにありました。 "近江庭園オンラインショップ 山野草とは より一部抜粋"
この山野草の考え方こそ、マイナスウォッシュの考え方に近いものだと思いました。
いろんな美容成分が入っていたり、パッケージも派手で、きらびやかな商品を、華美な園芸品種とするならば、成分を厳選して、ボトルも極力シンプルにした私たちの商品は、まさに山野草だと思ったのです。
そこで、キービジュアルには近江庭園さんの山野草の盆栽をおくことにいたしました。
肌トラブルのない世界をつくりたい。
マイナスウォッシュの特徴やデザイン、キービジュアルについて話してきましたが、最後に伝えたいことがあります。
私たち株式会社ビューティ・ハーモニィーは創業者である母の、アトピーで悩む息子を安心して洗える洗浄料がないという個人的な思いから始まりました。今回の主力商品のリブランディングをきっかけとして、自分たちのやりたいことを改めて整理した時に「肌トラブルのない世界をつくる」ことだと思い至りました。
私自身もそうだったのですが、肌荒れが続くと、人前に出たくなくなったり、運動で汗をかくのもいやになったりします。症状が出ると、肌着などのインナーも気をつけないといけません。タートルネックやマフラーなどは首のかゆみにつながるので、今でも苦手です。
私たちは、このような、肌トラブルをなくしていきたい。
『マイナスウォッシュ』はそれを実現するための小さな一歩です。まだまだ挑戦は始まったばかり。今後も肌トラブルのない世界をつくることに向けて必要なプロダクトを生み出していこうと思います。
2月27日18:00まで マイナスウォッシュ Makuake(マクアケ)にて先行予約受付中!
3回に渡って書いてきましたが、現在『マイナスウォッシュ』はMakuake(マクアケ)にて先行予約受付中です。皆様のご支援を受けて目標達成はいたしましたが、まだまだリターン商品ございますのでぜひ、一度ページをご覧いただき応援購入の検討をお願いいたします。
また、公式twitterも開始して様々な情報を発信していきます。肌トラブルをなくすための情報も発信していきます。よろしければ、ぜひフォローよろしくお願いします。
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