創業10年超えの中小企業を、二代目がD2C企業にしていく話-スキンケア事業❶スタート-
はじめに
こんにちは高橋です。このnoteでは卸売やOEMを行っていた中小企業を、二代目がD2C企業にしていく話を書いていきます。スキンケア事業編です。
同じように中小企業で頑張っている方や、二代目の難しさを感じている方の参考になったら良いなと思います。
私は株式会社ビューティ・ハーモニィーの二代目として働いています。この会社は母がつくった会社です。敏感肌・乾燥肌にお悩みの方のためのスキンケア商品を"12年"つくってきました。卸売とOEMを中心にやってきましたが、近年は売上が減少し、危機感を持っていました。
そんなときに、ある老舗中小企業が、リブランディングを行い、成功した事例を目にしました。またちょうど同じころD2Cという言葉もよく聞かれるようになり、日本での成功事例もよく目にするようになりました。
私たちは何百年続く老舗企業でも、デジタルファーストの企業でもありませんが、商品に対する思いもありますし、母がアトピーに悩む自分の子供(私たちのことです)のために会社を立ち上げたというストーリーもある。それを届ける方法としてD2Cが適しているのではないか。私が目にしたあの会社のように、既存商品をリブランディングし、D2C企業を目指そうと思うようになりました。
目指すのいいけど…どうやってやる??
D2C企業を目指すのだ!リブランディングするのだ!と意気込んでみたものの、今までB2B中心で、直接お客さんへの直販もやったことがないし、WEBの知識も疎い。
WEBマーケティングの本や、ブランディングの本なども読んで見ましたが、どの本もそれらしいことが書いてあり、本によって言っていることが違ったりしていて逆に混乱する。WEBマーケに至っては、やることが多すぎるし、何かをやるにもコストがかかるため、二の足を踏んでいました。
そのような状況の中で、別の会社で働いている兄を通じて、WEBマーケティングに詳しい方をご紹介いただきました。私たちの事業に興味を持ってくれたその方が、自分の仕事の範囲を超えて色々とアドバイスしていただき、今やるべきことが少しづつわかってきました。
さらにその方を通じてデザイナーの方もご紹介いただいて、ようやくリブランディングを行う布陣が整ってきました。その他にも様々な素晴らしい方が集まってきてくれて、リブランディングプロジェクトが動き出しました。
コロナで状況が一変。挑戦しなくちゃ先がない。
頼もしい仲間たちが増えて、リブランディングプロジェクトもスタートしたのですが、正直実行するのは、先のことと考えていました。
私たちの事業は化粧品事業です。化粧品は商品をつくるのに非常に時間とコストがかかります。薬務課に届けを出したり、容器会社にパッケージを発注したり、コストと時間がかかるのです。
それにブランドをつくっていくのは、慎重に行いたいもの。じっくり時間をかけてと思っていました。しかし、コロナで売り上げが激減。少しでも可能性があるなら、挑戦しようという決断をすることにしました。
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