見出し画像

東京水没 地名は大切

東京大水没

24年8月23日の集中豪雨で東京が派手に水没してしまいました。
市ヶ谷、渋谷、千駄ヶ谷といった低地が特に大きな被害を受けました。地名に「谷」が含まれているのは、地形的に水が集まりやすい場所という意味です。渋谷駅の地下には、豪雨対策として4,000トンの雨水を蓄える巨大な貯水施設が設けられていますが、それでも今回の水害は完全には防ぎきれませんでした

「川」以外にも「小杉」もヤバい地名

東京都内の「江戸川区」や近隣の「武蔵小杉」も、水害リスクが高い地域として知られています。江戸川区はその名の通り川沿いで、洪水の危険性が常にあります。一方、武蔵小杉の「小杉」は「小さな杉の木が多く生える湿地帯」を意味し、かつては湿地帯であったことから、水害に対する懸念が根強く残っています。
いわゆる「さんずいが付く地名は注意」意外にも色々な注意ポイントがあるのです。

武蔵うん小杉のコラムはこちらから

東京の大水害

麻布十番もヤバい地名だった

では、同じく被害を受けた、麻布十番はどうでしょう?
麻布十番の「十番」という名称は、江戸時代に干拓事業で開発された土地を番号で区分していたことに由来しています。具体的には、江戸時代に現在の麻布地区が湿地帯であったことから、干拓事業が行われ、その際に土地を番号で区分しました。その結果、現在の麻布十番の「十番」という名前が付けられました。干拓地=埋め立てられた土地ですから、水害が起きやすい地域なのです。

ハザードマップで確認を

これらの地名は、古くから土地の特性やリスクを示してきたものです。土地を選ぶ際には、こうした地名や地形に込められた意味を理解し、災害に対する備えを怠らないことが重要です。
一方で、合併や都市名の変更などで、最近はリスクがわかりにくくなっています。土地を選ぶ場合には名前だけでなく、市町村のHPからハザードマップを確認することが大切です。


いいなと思ったら応援しよう!

住まい創造研究所
よろしければ応援お願いします! いただいたチップはより良い家づくりの発信活動費と 猫のチュール代金に使わせていただきます!