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読書の難易度を調整しましょう
読書には難易度があります
一概に読書といっても難易度によって大きくバラツキがあります。
改めて読書の難易度を指標別に考え直してみましょう。難易度の指標を明確にすることで、その時の自分のコンディションにあった最適な読書にできます。
外的要因(本による影響)
まずは外的要因と内的要因に大別されます。
外的要因とは、読書の対象となる本や文章によって規定されます。本を選ぶ段階で難しさが決まってくるものです。外的要因には以下のような要素があります。
内容の抽象度
読む本の内容が抽象的になるにつれて難しくなります。わかりやすく言えば、料理本などの実用書は基本的にやさしく、哲学書や人文系などの抽象的な概念を扱うほど難しくなります。
いままでの背景知識
過去に同様の内容やより基本的な内容を把握していれば、難しい内容を扱った本でも、理解しやすくなり、やさしくなります。裏を返せば、より基礎的な内容や背景知識がない限り、専門的な高度の内容を扱う本やその分野の古典書を読むことは難しいです。
文体のわかりやすさ
文章の明瞭さも影響を与えます。
平易な文章で書かれているものや、対象が素人向けに記載されれば、
よりわかりやすく読みやすいものになります。それぞれの分野の入門書は、簡潔な記載で読みやすいものが多いです。いっぽうでより専門的で正確性が求められるほど、文章それ自体が難解なものになります。
内的要因
内的要因は、本に対して読書をどのように行うかによって規定されます。読書をする際の手法を調整することで、難易度を調整できます。
読むスピード
文章を読むスピードが早くなるほど、理解することは難しくなります。したがって平易な小説は速く読めるが、専門書や難解な古典書は速く読んで理解することが難しいです。読書スピードを下げてゆっくり読むことで、理解しやすくなり、読書に対する負荷を軽減できます。
読む範囲
一度に読む範囲が多くなるほど、理解することは難しいです。ポピュラーな小説のように一連の流れにそって読むだけならば、最初から最後まで通読して、一度に楽しむことができるでしょう。
対して複雑な論説文は、一度に通読しても理解できないことがあります。その時は、読む範囲を一章や一節に限定して狭くすることで、対象範囲の情報を制限して、内容を理解しやすくできます。
読む回数
一度読んだだけでは理解出来ない文章も繰り返し読むことで理解できるようになります。したがって最初に読むときによりも、二度目、三度目と再読をしたときのほうが読書の難易度は下がります。
読む範囲と同様、章ごとに狭い範囲を繰り返し読んだうえで次に進んでいけば、基礎から理解を積み重ねて読み進められます。
読書メモの作成
読書をすすめる時に、手もとに読書メモを作成すると、読書をするときの難易度を下げることができます。読書は各文章単位で読み進めていくため、全体として内容を把握していくことが脳内だけでは難しいことがあります。
抽象的な概念や複雑な専門領域になると、体系的な把握は欠かせません。そのような時に、簡潔な読書メモをまとめながら読み進めることで、より俯瞰的に内容を把握して、情報を整理することができます。
以上のように基本的な内容ではありますが、読書をする時に、本の内容を判断するときや内容を追えなくなった時に、これらの要因を考えてみてください。
やはり内容をきちんと理解できると、読書は格段に面白くなります。