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本をあえてゆっくり読んでみましょう

 これは、本や雑誌、新聞等を読む時に、あえてゆっくり読んでみるのはいかがですかというお話です。

読書に集中できないとき

 読書をしていると、何となく調子が出ないときが、私にはあります。例えば以下のような感じです。

  • 集中できなくて途中で読むのをやめてしまう

  • 内容があたまに入ってこない

  • 同じ箇所を二度読んでしまう

  • 読み終わっても内容がこまかく把握できていない

 原因はもちろん、いろいろあります。疲れていたり、周囲が騒がしかったり、文章が難解だったり。それでも手っ取り早く効果的な対策として、基本的ですが文章をゆっくり読むことです。

ゆっくり読むよみかた

 ひとくちにゆっくり読むといっても、読み方はいくつかに区分できます。おおまかに整理してみましょう。

  • すべての文章をゆっくりした速度で読み進める
     絵本のように、全文に対して読む速度を落とす方法です。一番オーソドックスかもしれません。しかし遅くしすぎると、遅く読むことに対するストレスにも繋がります。ストレスにならない程度の、ちょうどいい速度をみつけてみてください。

  • 文節や句読点で区切りながら読む
     文章を読む速度はそのままで、文節や句読点でひと息ついて、区切りをつけながら読む方法です。意味単位で把握しながら読むことができるので、内容を理解しやすくなります。

  • 段落や章単位で振り返りながら読む
     段落や一章または一節を読み終えた時に、ざっと振り返りを挟んで読む方法です。論説文で要旨をつかみながら読むことができます。
     この時に簡単な方法として、新書などで一節に小見出しがついている場合、一節を読み終えたら小見出しをもとに、その小見出しの内容が記載されている文章箇所を読むと、素早く要旨を確認できます。

ゆっくり読むことの効果

 以上の読み方を踏まえて、ゆっくり読むことの効果は意外と大きいです。簡単にいくつかあげてみましょう。

  • 内容を正しく把握して読めるので、内容がわからなくなるストレスがない

  • 誤読が少なく読み飛ばしもないので、戻って読み返す手間がない

  • 落ち着いたペースで読み進むので、読んでいるうちに自然と集中できる

 これらの効果に共通するポイントとして、難解な文章だけでなく、簡単な小説でも、意外と同様の効果があります。読みやすい小説や文体では、ついつい次の展開が気になって読むスピードが早くなりがちです。それでもひと息ついて、ゆっくり読むことで、把握できていなかった細かい情景や展開にも着目できて、楽しみが増えていきます。
 そしてゆっくり読み進めるうちに、自然と集中が増して読書スピードが少しずつ上っていきます。そのスピードがおそらくその文章にとって理想的な読み方になると思います。
 本を読みながら調子がのらないときには、一度ゆっくりよんでみてはいかがでしょうか。


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