農ファッション農ライフ no fashion no life vol.12
農業をすると人は老けるのか?
確かに、強い日差しに肌はさらされるし、土や泥にまみれることもある。
しかし、SPFの強い日焼け止めで肌は守れるし、土や泥に触れることで体内のこう、どろ〜っとしたものが抜けていくようなかんじは、おそらく他では味わえない爽快感がある。
これは、アンチエイジングとか言われる効果すら期待出来るような気がする。
農業を通して、土へ負のデトックスをしている状態のときのトランス状態といったらない。
なので、出来たら答えはNOであってほしいところなのだが実際どーなの?
河津桜という早咲きの桜が咲き始めた頃、伊豆ではみかんや金柑などの柑橘が出揃う。
その中で「橘」という聴き慣れない柑橘がある地域、沼津市戸田(へだ)へ向かった。
戸田は海が青々と輝き、タカアシガニというどでかいカニが名産の土地。
こんな場所にもかにだぉ。
その戸田にVILLAGE BLOOMSという農業プロジェクトを展開させるべく動き出している女性チームがいる。
「暮らしの知恵を耕す」をコンセプトに花とハーブの種を撒くプロジェクトだ。
海辺の街に花とハーブとは素敵以外の何物でもないやんけ。
どっちもキラキラ系やな、、、と遠くの海に眠る獲物を見る漁師のように私の瞳は光った。
そんなVILLAGE BLOOMSのお2人に今回は農ファッションチェックをさせてもらった。
・VILLAGE BLOOMS
この日は女性2人に、女の子が1人、男の子が1人。
作業を一緒に手伝ってくれるメンズが2人というメンバーでの農作業だった。
・石原 幸美さん/yukimi ishihara
・帽子 ペアの有沙さんの
・シャツ ZARA
・オールインワン 有沙さんが買ってきたお揃いのもの
・長靴 HUNTER
幸美さんの第一印象はきらきらしてる人がいる!だったw
これまで農ファッションの取材で正直化粧っ気があるなぁ~と感じた人はあまりいないし、この服装のままお出かけしようよ!というのが可能ってゆうのは素晴らしいことだなぁと思う。
実際は作業と私服は分けていたが、(私服はかっこいいお姉さんってかんじだった)オラ畑行くときは畑行ってきま~す、って恰好しちゃうからなwちょっと頑張るかと気合を入れなおしましたよ。
・鈴木 有沙さん/arisa suzuki
・帽子 どこかで
・シャツ 何年か愛用中
・オールインワン お揃いの作業着
・長靴 ホームセンターで
有沙さんは都内からの移住組である。
なんとアーユルヴェーダーのサロンを営んでいたということもあり、あのなんとゆうかエステのお姉さん特有の綺麗さが周りを包み込んでいる。
ラメでいうとグリッターじゃなくて、粒子の細かいやつの方だ。
あぁ~私にも降りかけてください~魔法のキラキラ~。
隣にいるのはお子さんなのだが、この子をおんぶしながらの農作業姿はすっごくパワフルでかっこよかった!
「子どもがいるから」とやりたいことを諦める必要はないと日々思っているのだが、それを実行している人を見ると勇気が湧く。
この日はファッションチェックだけでなく作業にもご一緒させてもらった。
山のキャンプ場の良き落ち葉を搔き集め、袋へ。
畑の肥やしになるのは、山の落ち葉。
始めたばかりの畑、ということもあって今は土を作る時期。
良い土壌があってこそ、作物は育つ。
VBの場合はハーブやお花を育てて、ゆくゆくはマッサージオイルにそのハーブを使ったり、、、、と構想があるそう。
美しくもパワフルな女性達。
東京タワー出来るかな。
このあやとり風景を見ながら「見て~タワマン~。」とかそうゆう日が来てしまったらどうしよう、、、と1人考えなくてもいいことを考えた。
落ち葉がふかふか~。
これ結構な量(車のトランクがいっぱいになる程)だなーと思っていたけれど、畑に撒いてみるとあれ~?こんなもん?ってかんじになった。
それを機械で土に混ぜ込んでゆくのだ。
自然の美しさに心をもっていかれることがある。
圧倒的なソレに触れたとき、人間は老けたりするだろうか?
むしろパワーを貰ったり、リフレッシュしたりするのではないか。
「農業は老ける。」の答えは「No。」だ。
土に触れ、負のエネルギーも陽のエネルギーも身体と地球で循環させる。
植物を愛で、癒しを得たり、また植物を成長させることもできる。
その働きを、心が許せる仲間とやれたら最高じゃないか。
この日、楽しそうな子供たちと楽しそうに作業をする女性たちを見て私は美しさを感じた。
表面だけピカピカなのはいつかバレるぜ?
何をやって、何を志しにしているか。
自分をもっと良い場所に連れてくのは自分。
自然に触れることで、今まで磨かれなかった部分がもっと磨かれる。
もちろん、外見だって諦めないぜ。
平和で、穏やかなこの場所にグリーンのハーブが溢れ、カラフルな花たちが咲くのが本当に楽しみだ。