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ベトナム人の4K、6K?

日本人にも特有の国民性があるように、世界各国の人々にもそれぞれの国民性が存在します。今回は年々日本への滞在者が増加しており、日本人としても関わることが多くなってきた「ベトナム人」の特徴について、良く表現される「4K」という言葉から紐解いていきます。

4Kとは、彼らの国民性を説明する際に関わるローマ字の頭文字をとったものです。

下記がその4Kと言われるものです。

・器用

・向上心、向学心旺盛

・近視眼的

・かかあ天下

これらに加えて、「コネ社会」「交渉上手」も外せないという説もあり、二つを加えて「6K」という言い方もあるようです。数多くのベトナム人技能実習生や留学生と関わってきた私なりの経験から、それぞれの実態を考えてみます。

器用(Kiyou)

確かに、ベトナム人は手先が器用な人が多い印象です。外国人とのパーティーにおいて、ベトナム人の方に果物を剥いてもらったことがありますが、男性も女性も皆、いとも簡単に果物を剥いたことに驚いた経験があります。ベトナム現地でも刺繡や縫製製品が伝統工芸品として販売されています。

向上心、向学心(Koujoushin、Kougakushin)

ベトナム人の多くは、日本へきて家族へ送金する方がかなり多いです。家族を大切に思う気持ちから、働くことに対する意欲自体は確かに高く、そのために必要な能力やスキルは積極的に身につけようという姿勢を持っています。(個人差もありました。)

近視眼的(Kinshigan)

ベトナム戦争をはじめとして、厳しい戦争や植民地となった経験を日本よりも近い過去で経験していることから、物事を中長期的に考えるよりも、今日、明日のことを重要視する傾向があるようです。目の前の娯楽を優先してしまって、計画的な貯金が苦手であるといった見方も出来る一方、日本人よりも勢いや行動力を持っているとも言えます。

かかあ天下(Kakaadenka)

ベトナム人女性が男性と比べてより勤勉であると言われており、夫よりも給料が高いことも少なくないようです。私の知人にもベトナム人の夫婦がいますが、確かに奥さんの力が強く、主導権を握っているように見えます。ベトナム人同士の交流会などでは、女性が声高らかに場を仕切っていることも多いです。

コネ社会(Konesyakai)

Facebookを中心としたSNSによるベトナム人同士のネットワークは彼らの間で必要不可欠なツールです。日本に滞在するベトナム人同士のネットワークが強いだけでなく、現地でも入学・就職のシーンで「コネクション」が活用されることは多いようです。ただ、外国企業がベトナムへ参入するのが難しい原因の一つでもあり、人脈を非常に大切にする一方、外様を信用するには時間がかかる国民性とも言えるでしょう。

交渉上手(Kousyoujouzu)

ベトナム旅行で市場を通ると、様々な物を売ってきますが、ベトナム人は日常的に商売に関わる人が多いことからか、価格交渉が上手であるそうです。(日本にいる分には、あまり感じることがないかもしれません)。給料に対しての要求がベトナム人は強いと言われことも関連性があるかもしれません。日本では定価や決められた価格を受け入れることが多いですが、ベトナムでは個別の値交渉が多いです。

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もちろん、一概に言い切れるわけではなく、ベトナムは北部と南部によっても更に国民性が異なると言われています。個人差もありますが、その上で一般的な特徴を捉えておけば、ベトナム人とのコミュニケーションに役立つかもしれません。