全員に使いやすいUIはあり得ない
UXデザイナーのPGO17です。
タイトルの通り、全員に使いやすいUIってあり得ないと思っています。
なぜあり得ないのか?
一言でいうと全員状況が違うから。という当たり前の視点。右利き、左利き、Android、iPhoneに始まり、タブレット、PC、通信環境、肉体的な差異など枚挙に暇がない。
どうすりゃいいの?
セオリーとかはあるけど、前の記事「UX設計に最も重要なこと」を参照ください。一番重要な戦略/目的を掴むこと。その中でだれに届けるのか?ターゲットユーザーに分かりやすい、使いやすいが正解に近いと思う。出してみてユーザーが設計通りにしっかり動いてくれれば正解として進めています。
どういう考え方がいいか?
こうなると指標をくれー、どういう考えかたすりゃいいの?ってよく言われる。
その場合は70%~80%が満足であればOKとしている。
極端な人が10%、批判的な人が10%、その他10%で70%が満足ならいいと思う。
10万人のうち5万人がGOODだと、まあ、これは賛否両論。UIとしてはダメかなと思う。6:4でgood、7:3でbetter、8:2でbestでOKという基準を私は自分の中に持っている。
80%な理由極端な人、批判的な人は5%~10%はいるもの。
10人いたら1人はいる。
意見としては聞いてもいいが惑わされてはいけない。
変な使い方や認識の仕方が違う人も10%はいると仮定している。
特殊ケースも集めれば大きな声になったりはするが、その意見はグルーピングして同じような指摘であれば改善できると思ってABテストするなど別のアプローチでやる必要がある。
新しいサービスなどはどうか?
新しいUIや新しいサービスの場合は80%ではなく、60%以上であれば経験上良いかなと思っている。しかしながら、素早くPDCAを回していくことが前提条件となる。
現場からは以上です。
編集後記
プロダクトのユニバーサルデザインってホントにすごいなーと思うわけで…
ピクトグラムに関しても世界共通で使われているものは本当に素晴らしい。
日産のCMで見たイームズの名言を常に頭の片隅に置いて設計するようにしている。
「優れたデザインはユニークでオリジナリティがなくてはならない。
しかし時代とともに風化しない普遍性もなくてはならない」
設計も同じで、優れたWEBサイトはユニークでオリジナリティがあって、普遍的な使いやすさがなければならない。
ということを念頭に置いて仕事している次第。