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【ゲーム攻略】My Crypto Heroes:コミュニティ構造

ブロックチェーンゲーム「マイクリプトヒーローズ」のユーザコミュニティの構造と活動事例を紹介します。

前回のnote


「My Crypto Heroes」のコミュニティ

①:MCH株式会社

マイクリプトヒーローズの運営会社です。
運営会社を「コミュニティ」の一つとして紹介したのには理由があります。

それは、MCH社が現役マイクリユーザによって運営されている組織だからです。

経緯を補足します。

マイクリは2018年11月30日にリリースされました。当時の運営はブロックチェーンゲームの開発・運営を手がけるdouble jump.tokyoです。

同社の社運をかけた肝いりタイトルとして世に出た後に成功を収め、開発などの事業拡大に際しマイクリのユーザから運営スタッフを募集するようになりました。

この時に運営スタッフとして参画したのが現MCH社代表の「ゲーム専務」です。専務はdouble jump.tokyoのマイクリチームのプランナーとして活躍した後、2020年にはマイクリのプロデューサーに就任しました。

1ゲームプレイヤーが運営会社に雇用され、プロデューサーになるというアツい展開です。

その後、転機が訪れます。マイクリ事業がdouble jump.tokyoから独立し、新しい会社が立ち上がったのです。

独立の背景は暗号資産(FT)を取り扱うための法的な課題をクリアするためであり、詳細は以下の記事にまとまっています。

新会社MCH社は

  • CEO:専務(現役プレイヤー)

  • COO:みかん農園(現役プレイヤー)

  • CTO:匿名希望(現役プレイヤー)

の取締役3名で構成されており、これにより、「現役ユーザにより運営されるゲームタイトル」が爆誕したのです。

MCH社はゲームのアップデートや保守の他、外部プロジェクトの渉外やマーケティング活動を行っています。これだけ聞くと「ゲームの運営なんだからそりゃあそうでしょ」って思われるかもしれませんがこれを現役ユーザが回しているところがこのゲームの面白いところです。

続いて、ゲーム内のコミュニティについて解説します。

②:ランド

ランドはマイクリのゲーム内で結成されたギルドコミュニティです。全部で9つのランドがあり、マイクリを始めたら皆どれか1つのランドに所属します。

ランドの役割

ランドの役割は2つ、1つはランド対抗のコンテンツに参加すること、もう一つはユーザの「居場所」をつくることです。

ゲームを継続的にプレイするにあたり「コミュニティの居心地」は、時には「ゲームの品質」と同じかそれ以上に重要です。プレイヤー間の取引など交流が活発なブロックチェーンゲームなら尚の事です。

ゲームはいわば「遊び場(遊ぶ場所)」であり、遊ぶときに向かう場所。

ランドコミュニティは「集落(暮らす場所)」であり、日常的に交流を楽しむために集まる場所です。

具体的な取り組みはランドによりけりですが、以下のような活動を行っています。

  • 初心者の受け入れ(チュートリアル、Q&A対応)

  • GvGコンテンツへの参加(参加ユーザの確保含む)

  • Discordサーバーの運営

  • キャンペーン企画の実施

  • DicordやYouTubeでのゲーム実況配信

ソシャゲで運営会社が行ってきた「新規プレイヤーのサポート」「イベント開催」「コミュニティ機能の提供」などの一部の業務をユーザコミュニティが担っているような構図です。

ランドの活動場所

ランドはそれぞれ独自のDiscordサーバを運用しており、その中でユーザが日々交流を深めています。
(そもそもマイクリのゲーム内にチャット機能はなく、ゲーム外のDiscordサーバ内でほとんどの活動が行われています)

ランドの人数構成

各ランドのアクティブユーザは多くて100名程で、次のように構成されています

  • 王様(キング):コミュニティ運営【1-3名】

  • 宰相(マエストロ):キングのサポート【1-6名】

  • 騎士(ナイト):軍事力の中心的存在【24名】

  • 村人(シティズン):その他所属者【〜100名】

ランド運営の主体はキングとマエストロで、ランド全体の方針や予算管理、コミュニティ内の行政を執り行っています。

PvP(対人戦)で活躍するユーザは騎士(ナイト)として、ランド対抗のGvG(団体戦)コンテンツに出場し活躍に応じて報酬が支払われます。

村人(シティズン)の中には愛国心を持って1つのランドにとどまり続けるユーザもいれば、キャンペーン施策の内容に応じて点々とランドを渡り歩く旅人気質なユーザもいます。

オススメランド

筆者は「始まりの国 Dragon」という初心者支援に注力したランドに所属しています。

YouTubeで定期的に活動内容を発信しているのでぜひご覧ください、

③:MCHギルド

MCHギルドはマイクリ公認のゲーミングギルドです。

マイクリを遊ぶプレイヤー同士で、マイクリ以外のゲームを遊ぶための場所です。

以下はMCHギルドについて解説している公式の記事です。

MCHギルドは、マイクリの公式Discordサーバー内で活動しています。

一般的には、1ゲームタイトルの公式Discordで他のゲームの話題を出すこと自体NGな場合がある中で、マイクリでは他のゲームの話題を出していいどころかゲームタイトル別のフォーラムが設けられ日々攻略情報が飛び交っています(それにMCH社の面々も参加しています)

マイクリという1ゲームタイトルを遊ぶ時間だけでなく、マイクリ以外のゲームを遊ぶ時間もマイクリコミュニティで共有することで「広義の意味でマイクリと触れている時間」が長くなります。

他のゲームを遊ぶからマイクリを引退する、ではなくマイクリコミュニティに所属しながら他のゲームを遊ぶという選択肢が用意されているのもマイクリの面白いところだと思います。

マイクリの看板を背負って他ゲームに取り組むことで、宣伝効果も期待できます。以下はコインムスメといつ別のブロックチェーンゲームで「ゲーミングギルド対抗戦」が開催された時の結果です。MCHギルドが見事優勝しました。こうした活動を繰返すことで、「マイクリ=強いところ」というイメージが普及していけばいいなと思っています、


④:マイクリファンフェスタ

マイクリファンフェスタは2023年に立ち上がったイベント企画団体です。有志のユーザで活動しており、筆者も参加しています。

コロナでオフラインイベントの機会が減ってしまったため、マイクリのリリース5周年に合わせてまたイベントを復活させようと立ち上がりました。

昨年はお台場の映画館「ユナイテッド・シネマ アクアシティお台場」を貸し切って100名規模のオフライン大会を開催しました。

記念グッズの制作や大会運営、予算管理、動画制作諸々をユーザ主体で行いました。なかなか大変でしたがとても楽しかったです。

今年は11月末にマイクリの年間王者を決めるWorld Championshipのオンライン配信企画を進行しました。

ゲーム実況や配信のプロの方々と一緒に大会説明動画の制作や当日の台本制作、会場手配等を行いました。

これももはやゲーム運営における「イベント企画」の業務をユーザが担っているような形です。

こういうのも含めてユーザが先陣を切って行い、公式(運営)がそれを後押しするのがマイクリのコミュニティなのです。

まとめ

マイクリのコミュニティについて、ここまでの内容をまとめると以下のとおりです。

マイクリのコミュニティ一覧

会社、ランド、MCHギルド、マイクリファンフェスタの4種類以外にも個人が運営するコミュニティが存在します。

マイクリコミュニティの特徴は「運営もコミュニティの一部」という感覚を持っていることだと思います。学校の生徒活動で例えてみると

  • MCH:生徒会

  • ランド:クラス・寮

  • MCHギルド:部活動

  • マイクリファンフェスタ:実行委員(≒文化祭実行委員)

  • 個人ギルド:サークル・同好会

という認識です。

マイクリコミュニティの関係性イメージ

マイクリコミュニティは今後も時代の流れに合わせて進化をしていくと思います。活動に特段制限がなく、「時間とお金と情熱」をかけた分だけマイクリの世界は広がっていきます。

ぜひ、マイクリをプレイする折にはコミュニティにも参加していただければと思います。

次回は、マイクリの「ヒーローの買い方」について解説します。

本noteは #アドベントカレンダー 形式でお送りしています。他のnoteもぜひご覧になっていただければ幸いです。

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