昇格
最近は少しずつ体力も戻りつつあり、外出をするようになった。ただ飲酒に関しては医師への許可制で、何度も許可を取るのも悪いと思うので、行き先は限られている。酒抜きで行くところと考えると、スポーツ観戦がベターであり、今日は2023J1昇格プレーオフ、東京ヴェルディ対清水エスパルスに行ってきた。
実は人生で一回はこの昇格をかけた戦いを、生観戦したいと考えていた。
これからの仕事や人生すべて含めて「昇格」を味わう機会なんていくつあるだろう。エリート街道まっしぐらな人生を送っていない限り、そうないのではないか。僕の身近にある昇格は、アプリゲームのランクアップくらいだ。そう思うと寂しいが、そんなもんだろう。また、みんなその位の経験だからこそ、応援しているチームは昇格してほしいと願うから、力が入るんじゃないかと思ってる。
また、私が応援している横浜F・マリノスは幸いにも、という表現が正しいかどうか分からないが、昇格争いは経験していない。この試合に負けると、来年が天国か地獄かまで追い込まれるような経験もない気がしている。(諸先輩方はあるだろ!とか思う方もいるかも知れませんが、いずれも優勝争いだと思うので、ちょっと違うかな…….と個人的には思っている。)
どちらにせよ、マリノスは比較的幸せな悩みが多いと思う。なので、本当の意味でヒリヒリする試合というのは、勝てば天国負ければ地獄の昇格プレーオフでしか、成し得ないとまで思っている。
現に、今日は友人と東京ヴェルディのゴール裏で観戦させてもらったのだが、周りのヴェルディサポーターは悲喜交々であった。良い意味で、終始うるさかった。サポーターの人生も乗っかって、そこには喜怒哀楽すべてが詰まっていた。
試合結果は、
以上の結果、引き分けではあるが、レギュレーションにより、年間順位がエスパルスよりも上だった東京ヴェルディが、J1リーグへの昇格を決めた。
後半アディショナルタイムに、東京ヴェルディの染野選手がPKで同点ゴールを決めた時は、異様な盛り上がりで、後ろの座席の学生が喜びすぎて、僕と友人の間にお尻から降ってきてしまうくらい、ゴール裏がブチ上がっていた。
あの時の染野選手のプレッシャーは、絶対に味わいたくないし、絶対ないけど同様の場面で僕が蹴るとなったら、たぶん地球蹴って負傷退場してます。ボールと同じ方向に飛んだ、清水エスパルスのGK大久保選手の手を掠めて、ゴールネットを揺らした、染野選手。すごい。
東京ヴェルディは16年ぶりのJ1リーグ。育成組織からヴェルディに在籍している、キャプテンの森田選手は、インタビューで涙を流していた。念願という言葉は、この時この瞬間の事をいうのだろう。
優勝ではないものの、優勝したようなものだ。ヴェルディの指揮官、城福監督の胴上げまであった。その後、ゴール裏での写真撮影を終えて、選手がピッチを後にして、サポーターのチャント祭りになった所で、僕は国立競技場を後にした。
さて、来年はマリノス対ヴェルディが見れるのかと思うとワクワクする。31年目の開幕戦、国立競技場でクラシコが行われるのではないかと勝手に想像しているのは、僕だけではないだろう。今、Jリーグでは様々なクラシコがあるが、シンプルに「クラシコ」と言える権利は、Jリーグ初年度の開幕戦を戦った2チームが戦う試合でしか与えられないとまで思っている。その試合が来年2試合はあると思うと楽しくなる。日程発表が待ち遠しい。
ただ、ヴェルディにあやかって自分もアプリゲームだけではなく、仕事などでちゃんと昇格を味わいたいなと思う試合だった。もし、どこかの場面で昇格出来たら、誰か僕の巨体を胴上げしてもらいたい。
ここまで読んでいただきありがとうございました!
それでは、また!