神戸でワンピを作るなら│自己/自社紹介④
ご存じない方には始めまして。自社メンバー方々にはこんにちは。 今年で17年目を迎えます、神戸から日本中に上品ワンピをお届けする[ワンピース専門店]を営む、代表の[くまさん♂]です。
「はじまり」のおさらい
アパレルD2C企業ながら、自社紹介④つ目にしてようやくお洋服のお話。
自己/自社紹介①で書いた通り、
[①世に溢れている服は作らない]
[②普遍的な魅力に溢れている]
[③神戸らしさに溢れている]
と言う3つの縛りから、1950年代に流行した[フィット&フレア・ワンピース]をルーツに[現代的ディテール]を加え、それを極限まで[シンプル]に仕上げる、という基本軸が決まりました。
常日頃より女性視点で[ものづくり]を考え、女性視点での「こんなかわいい服が着たい!」を想像しつつも、やはり何処かで「こんなかわいい服を着て貰いたい!」と言う願望が、多少なりとも含まれているのだと思います。
だって、私たちのワンピースは可愛い!
と、常々思ってますから。
とは言え、私が実際にファッションデザイン自体を担っている訳ではなく、私が伝えたそのルーツやルールを、デザイナーさんやパタンナーさん方々が理解し、洗練かつ丁寧にこしらえてくれた賜物です。
神戸発、1950年代ルーツの理由
ではまず、そのルーツとする1950年代がどんな時代だったかと言いますと、女性が労働に駆り出されることもあった1940年代、その閉塞感をくぐり抜けたあとの戦後の復興期。
開放感を求めた女性たちが、ファッションを通して幸せや希望を見出そうとしていた時代、それが私たちが捉えている1950年代です。
その中でもフィット&フレアワンピースは、まさに女性らしいシルエットと華やかさで、当時のファッションリーダーたちを惹きつけました。
社名の由来をすこし
これはそのまま、社名の[レジーナ リスレ]に繋がります。
[Regina = 女王]
[Risurre(zione) = 復活]
女性は長い人生の中で、出産、子育て、職場復帰、または夫の転勤、伴う引越しや転職、自己実現のための活動など、明らかで大きな転換期が訪れます。
その転換期のたび、綺麗さや可愛さよりも「汚れが気にならないこと」や「動きやすいこと」、または「会社で浮かないこと」などに重きが置かれたりもします。
そしていつしか、元の綺麗さや可愛さに憧れつつ、「その気持ちを満たす服に戻ること」に躊躇したり、諦めてしてしまう…という場合もある訳です。
男性である私はそれを「とてももったいない」と思います。
どんな世代の方であっても、女性が最も似合う洋服「ワンピース」を着てもらいたくて、気持ちの上で誰もが「美しさを求める気持ちを取り戻して欲しい」と言う想いから、そのコンセプトと社名が決まりました。
そのお陰様で、私たちのワンピースは30~40代の方を中心に、20代~60代までと幅広い年代の方に愛されるようになりました。
神戸らしさのはじまり
さてそのフィット&フレアシルエットですが、そのブームは戦後の活気溢れる日本にも訪れていて、「落下傘スカート」などとも呼ばれていました。
そして私たちのオフィスがある神戸は、日本のファッション中心地として栄えていました。海外輸入の洗練された生地やデザインが港町神戸に集まり、そこで独自の「神戸らしさ」が確立されていったのが、神戸ファッションの歴史の発端です。
それはまさに、私たちワンピース専門店のルーツとなる、神戸エレガンスのはじまりでした。
レトロ × 現代的ディティール
私たちが1950年代のスタイルにこだわる理由は、この時代のファッションが持つ普遍的な美しさ、そして女性を輝かせる力の源であった歴史に共感したからです。しかし、単にレトロなデザインを復刻するのではなく、現代的な要素を必ず加えることも大切にしています。
例えば、
素材:古典的な素材だけでなく、機能性やサステナビリティを意識した現代的な素材を取り入れるようにしています。
デザイン:1950年代のシルエットをベースにしながらも、現代的なディティールが香るようにデザインされています。
カラー:クラシカルなカラーチョイスだけではなく、毎年トレンドカラーも取り入れることで、より幅広い年齢層の方に楽しんでいただけるようにしています。
サイズ感:様々な体型やご年齢、ライフスタイルに合わせられるよう、できる限り4サイズ展開にしています。
それらを意識しつつ、私たちのワンピースが単なる懐古趣味では終わらずに、新しい価値を生み出せるように考えられています。
熱量 × ファッション性
1950年代のファッションが持っていた熱量、港町神戸だから育まれたファッション性。それらを受け継いだフィット&フレアワンピースをまた、現代に生きる女性のために進化させていくことが、私たちレジーナ【神戸ワンピース専門店】の命題です。
命題と言うと重苦しく感じますが、本音はただ、可愛い服を着て少しでも幸せな気持ちになってくれたら、自信の源の一部にして貰えたら…という願いです。
それがなにより、自分たちがワンピースを作っていて良かったと思える理由になります。