#セイコーマート #ガラナバー を探して
さようなら、ガラナバー。
発売が終了してしまったセイコーマートの「ガラナバー」を探していた。いくつかの店舗でなくなっていた。もしやと思い店員さんに聞いて「発売終了」を知った。
お気に入りの商品との別れは突然やってくる。
同じコトをやるのは飽きっぽくて苦手だが、好きなコトは何度も楽しみたい性質だ。ややこしい。同じ山、同じ街、同じ味、好きだと飽きない。
だから、別れはとても寂しい。
最寄りのセイコーマート(と言っても車で30分)からは早々になくなっていた。始めは気付いていなかった。他の店に行ってもなかったので、いやな予感がしていた。
次々と美味しい新製品が出る。でも、残して欲しい定番はある。そのひとつが「ガラナバー」だった。
普段と違うルートで出掛けた。茨城・埼玉方面に行く時、ルートの中にある「近くのセイコーマート」を探す。サイコーマートに寄るのが楽しみのひとつだ。今回もルートの近くに少し寄り道して寄れるセイコーマートを見つけた。経由地に設定して向かった。
店に着いて一列全部がアイスのケースの前に立った(セイコーマートのアイスケースは大体大きい)。アイスバーのエリアにその姿はなかった。「やっぱり」と思って諦めかけた時に、並んだアイスとは少し違う柄のアイスに気がついた。バーコードに値札がついていた。
裏返すと「ガラナバー」だった。
淡い期待を抱き、いつもと違う「セイコーマート」に行き、望外の再会を果たせた。レジに持って行くと「見切り品」で半額になっていた。くたびれた値札には、確かに半額の金額が書いてあった。
嬉しかった。
多分、今回が最後になるんだろうなと噛み締めながらパッケージを開けた。いつも通り、アイスバーの表面にはびっしりと氷が付いていた。「そう、コレなんだ」と思った。
齧るとドリンクのガラナより少し控えめな風味が広がった。齧る度にバーが小さくなっていく様に「終わらないでくれ」と願った。
食べ終わってパッケージを捨てるのが少し勿体なかった。またいつか出会えるか分からないが、多分最後になるだろう。記憶に残るアイスだった。
さようなら、ガラナバー。
<ガラナとの思い出>