オランダ備忘録(17)チェリモヤはフローズンヨーグルト味
土曜日にはマーケットが開催されて、運河沿いに出店がたくさん並ぶ。
野菜や果物が安く買えるので、毎週のように行っていた。
まずは、その色彩のビビッドさに圧倒される。
ヨーロピアンな絵画や、洋服、小物って、雪の中で目立ちそうな鮮やかなものが多いけど、それは、彼らがこういう鮮やかな自然物を日常から目にしてるせいもあるからなのかな。
人参にしても、紫、黄色、オレンジ色とカラフル。大きさは細みで小さめ。肥料の量が少ないのだろうか。
ジャガイモもいくつか種類があって、薄紫色だったり黄土色だったり。
あとは、紫色のビーツやバースニップ、三角錐の形したキャベツ、フェンネルとかは、ジャポンの市場では見ないものよね。
甘いカブの種類だったかビーツ(砂糖大根)を煮ると、汁がピンク色になって可愛らしい。ボルシチのカラーである。栄養価も高いようだ。
甘くねっとりしたバースニップも好きだった。
フェンネルはハーブティーにも使われるもの。かなり癖のあるセロリという感じで、食べにくかった。球根から平べったい葉っぱが生えている。
それと、トロピカルフルーツもたくさん売っている。どこから仕入れてくるのだろう。わりと近いアフリカとか中近東とか?
大きなマンゴー(一個100円くらいで買える!)、チェリモヤ(果肉は白くねっとりとしてヨーグルト味)、とげとげのジャックフルーツ、スターフルーツ、パパイヤ、などなど。
トロピカルフルーツや、アップルなどをスティック型にして、透明なプラスチックコップに詰め合わせてあって、楊枝をさしてそのまま食べれるコーナーも。
こういう、水分を詰め込んだ実に鮮やかな果実が、傾斜をつけた台にずらーっと並んでて、見ていて楽しくなる店先から、フルーツや野菜を取って渡すと、動きやすい格好したお店の人が、紙袋にがさっと詰めて渡してくれる。
支払いはデビットカード決済かキャッシュ。
店の人はオランダ系の人の他、トルコ系?の人も多かった。
私のおすすめはチェリモヤ。
「森のアイスクリーム」とも呼ばれてるらしい。
外見は薄緑でころっと丸くて、彫刻刀で波の形を刻んだみたいな模様がある。
これをナイフで切り分けると、ねっとりした甘いペースト状の果肉があふれている。
ほんとに、ヨーグルト・・・というか、フローズンヨーグルトに近いです。昔ヨーグルトをベースにしたカップデザートがあって、赤ちゃんがぺろりとペコちゃんみたいに舌を出してるものだったけれど。
普通のヨーグルトよりも粘度が高くて、ねるねるね~る、とかできそな感じで、何やらフルーティな香りのするあれです。あの味。