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 みなさん、おはようございます。
 朝起きたら、今冬の暖冬がうそみたいに見事に雪が積もっていました。もう、数年ぶりの見事な積雪です。
 で、日が出て、外でなにか雨音がしているので出ていってみたら……

 竹藪から雨が降ってましたー!
 藪のむこうにお日様が透けて見えて、めっちゃきらきらしています。

 もちろん雪溶け水です。
 だけど、雨とは違う、すみきった音がしています。

 

 いい感じに枝垂れている竹があったのでさわってみると、葉が凍ってぱきぱき。
 その葉に乗っている雪も、半分溶けてまた凍ったのか、かりかり。

 そんなかりかりぱきぱきが雨垂れと一緒に音をたてているみたいです。耳を澄ませてみると、空の方にカ行の音がいっぱい満ちていて、頭に直接きんきん響いてきます。
 とっても楽しそう!

 でもねー……
 こうやって書いているうちに、みるみる音が静まってきました。
 日があたって、雪がどんどん水化して、しとしと、という音の比率が増えてきてるんですよね……
 それでもやっぱり、雨の日の音と違う。小川の流れのように軽やかで澄んでます。

 

 いままでは、この時間帯は仕事に出てたから、無人の家のそばでこんな清らかな現象が雪が降るたびに起きていたのかとおもうと、ちょー悔しい。
 雪国の人は、春ごとに雪解けの音をこんな風に聞いていたのかと思うと、まだまだ自分はなにも知らないんだなー……と、これもまた悔しい。

 だけど、情景を共有することは心情を共有すること。
 自分でも予定外だったんですが、ここに、デンマークの作曲家ニールセンの春の訪れた日の喜びを歌った歌を貼っておきます。

 でも、ほんとうのいちばんのおすすめは、再生リスト↓の最後におさめた、お年寄りたちのはりきった歌声です。

 

 あーあ……

 そうこうするまに、またいっそう音が静かになってきました。

 さっきまで「特別な朝」感でみちあふれていたのですか、なんか普通の朝って感じになってきました。やっぱ竹は背が高いので、日がよくあたるんでしょうね……。
 うちは竹藪の日陰がわなので、まだ雪が残ってますが、あっ……いま目の前で、竹の葉から雪が滑り落ちました……なるほど、これが独特の雪解けの音の秘密のようです。落ちながら、かさかさともがさがさともつかない乾いた音がしています。

 ……さぶいので中に戻りまーす……

 

 現場からは以上です。
 音に気がついてから30分はたってますが、まだまだ竹から雨が篠ついてます。

 

 さて。
 そこからさらに30分たちました。風が吹いて竹の葉がさらさらと鳴りました……てことは、ほぼ、雪が落ちて軽くなった、ってことですよね。今の風で、雨垂れ音もほぼやみました……てことは、残った水滴もほぼ吹き払われた、ってことですよね。
 さびしいなぁ……軒の雨垂れは、まだぽたぽたゆってます。

 

 

 余談です……ていうか、自分のためのメモです。
 
 ヘッダーの写真を選ぶためにみんなのフォトギャラリーの雪景色の写真を見てたら、自然とこの歌が頭の中で再生されていました……。
 Aftenstemning は夏の夕暮れ時の情景を歌った歌なので季節的には真逆のはずなのですが……どうやら自分の頭の中では、この歌は「大自然の運行」「自然の荘重」というタグで分類されているみたいです。
 それでいて、いざ、雪の朝景色を目の当たりにして脳内再生すると、やっぱ、夏らしい熱や、暖房がなくても暖かいことのありがたさがメロディからじわっとたちあがってきて、夏の歌だということを再確認。
 なんだこの描写力。知れば知るほど、ニールセンという人がこわくなります。

 

 

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いま、病気で家にいるので、長い記事がかけてます。 だけど、収入がありません。お金をもらえると、すこし元気になります。 健康になって仕事を始めたら、収入には困りませんが、ものを書く余裕がなくなるかと思うと、ふくざつな心境です。