丹麦語独習覚書 ⑥ Duolingo、連続100日で中断……
今年にはいってから使いはじめた語学アプリ Duolingo、先日やっと、デンマーク語学習連続100日を達成しましたが、中断して新規蒔き直しすることにしました。
理由はただひとつ。
無理に続けても、
効果が出る気がしない……_| ̄|○ il||li
です。
誰だってそうだと思いますが、アプリを入れたばかりの、最初のころはちょー楽しかった。楽しすぎて、がんがんレッスンをこなしてました。
自分がつかっている語学アプリは、あと、Drops と Mondly があるのですが、
Drops ……セッションは、10時間に1回、5分だけ
(がんばれば1日に2回できるが、実質的には1日1回)
Mondly ……新しく取り組めるレッスンは、1日に1つだけ
(過去のレッスンと今日の復習は、仕放題)
と、どちらのアプリも、課金をすると制限をとっぱらえるんだけど、非課金だとなにかと制限があり、どんどんと学習をすすめる、というのには不向きなんです。だから、なにか不完全燃焼なものがくすぶってました。
だけど、 Duolingo はそうじゃなかった!
Duolingo ……クリアすればするほど、新しいレッスンに取り組むことができる。そのうえ、非課金でも、時間や回数は無制限だし、復習も仕放題。
この、やったらやっただけ進む!というのが快感で、そのうえ、体系的に文法が学べるのが面白くて、毎日、5つか6つくらいのレッスンをこなしてました。
でも、最初のいきおいなんて、とうぜん、続くわけがない。ひと月もしないうちにペースダウンして、自分にとって最適の「続くペース」を見つけて、毎日じこじこと取り組んでいました。
それに、Duolingo は、継続のためのお知らせがマメで、見せ方も工夫されている。だから、他の2つアプリと比べて、圧倒的に上手にやる気にさせてくれるんです。毎日毎日「今日は連続○日目」か知らせてくれるし、夜おそくなると「まだ間に合うから、はやく勉強しようぜ!」みたいな、危機感たっぷりのリマインダーもとんできます。
このおかげで、継続がしんどくなってきても、「リマインダーを見たら、ひと勉強してから寝る」というパターンで続けることができました。
だけど……だけどです。
80日目あたりから、「苦しい」という感覚がつよくなり、85日こえたあたりから、「これ以上やっても効果がでない」という感じがしだしました。それでも、「100日続けたら、別の景色が見えるのかな……?」なんておもいつつ、とにかく、「100」という数字を目指すことにしました。
というのもですね。わたくし、noteでも過去に、連続投稿85日あたりで息切れし、さらに、「毎日がしんどいなら毎週投稿ならどうだ!」とチャレンジしてみたら、連続85週あたりでやはり、死んだ……といういわくがありまして。
どうやら、
何事につけ、「85回」続けるとしんどくなる
というパターンがあるらしいのです。
だからとにかくいっぺん、「連続100」という数字にたどりついて、なにか達成感とかあるか、とか検証してみたかったのですよ。
で、検証の結果……やっぱり、無理してもよいことなんてない、ってことになりました。
85日をこえてからは、一度も使ったことない、「連続フリーズ」というアイテムを5回つかいました。
これは、つまり、氷なんですが、
学習カレンダー上の、勉強できなかった日を、氷 =「連続フリーズ」で凍結させることで、連続記録を保持する
という仕掛けになっています。(「連続フリーズ」については、あとでもう一度でてきます)。
要するに、数日に1回、休みをいれないと続けられなくなったわけです。
さらに、新しい単語、新しい文法、新しい知識を獲得するのが、マジで苦痛になってきた。これに対しては、過去問を復習する、ということでなんとかしのいだのですが、それでもなお、「やらされてる感」が日ごとに強くなってきました。
これゃあかん、「やりたいからやる」という自分に学習の主導権がある状態にもどさんと、もー、どーにもならん、と思い、連続100日目で、いったん Duolingo での学習を中断することにしました。
・◇・◇・◇・
せっかくなので、各語学アプリの、学習を継続させるための仕掛けも説明しておきますね。
Mondly だと、
1週間連続すると、その1週間分のレッスンがまとめて復習できる、「ウィークリークイズ」が使えるようになる
というご褒美がついてきます。ひと月がんばると、そのひと月分がまとめて復習できる「マンスリーチャレンジ」が使えるようになります。復習や反復練習重視のひとには、オススメのご褒美です。
ただし、1日でも休むと、その週、その月のご褒美は、全部パーです。
自分もためしに1ヶ月、休みなしでがんばってみました……が、しんどかった。自分には無理だと思いました。また、復習といっても、1週間分を月曜日から、1ヶ月分を1日から、順に、そのまま復習できるというだけで、問題の並べ替えや、出題方式の変更とかがあるわけではないようでした。
苦労のわりにはメリットがすくない、というのが自分の感想です。
Drops だと、
中1日だけなら、休んでも連続記録がとぎれない
というルールが設定されています。だから、自分のペースにあわせて、「1日おきにアプリを開く」「水曜日と日曜日は休む」なんてスケジュールをたてることも可能なんですよね。
そして、連続記録がのびると、セッションの時間延長がもらえるようになります。しかも、連続記録がのびるごとに、もらえる時間も増えます。
もともとが「1回5分だけ」なので、このご褒美はかなりお得だし、テンションもあがります。
Duolingo は、
学習が途切れても、連続記録をフリーズさせたら記録が再開できる。
という設定になっています。
が、この設定、
思ったより鬼設定!
でした。
いまちょうど、連続100日でストップしてるのですが、
あれ?
Duolingo の画面のどこをタップしても、
アプリが一切応答してくれないッ!?……(@_@;)
……という事態になってまして。
じつは、これを書いてるたったいままで、「Duolingo、なんも応答せえへん!アカウント、乗っ取られんたか!?」と、めっちゃあせってました。
なーんと、Duolingo の場合、学習をサボると、
レッスンの画面がフリーズ!!
してしまうのです。
もちろん、ショップや設定等々はイジることができます……だけど、レッスンについてのアイコンはフリーズして、応答してくれない!
こんな鬼設定、Mondly にも、Drops にもありません。
そして、このレッスンのフリーズを解くには、ショップで、例の「連続フリーズ」を買わないといけませんでした。
しかも、一度に2個、つまり、2日分しか買えません。
ショップでの買い物には、「ジェム」が必要です。
ジェムは、勉強をがんばると自動的に貯まるので、非課金利用者でもちゃんと貯めることができます。
これまではなんだかんだいっても、アプリを開けたら真っ直ぐにショップへいくか、「連続フリーズ」の購入をうながすポップアップをポチッとしてましたので……100日達成して本格的にほったらかすまでは、画面が固まるなんていう鬼のような事態になってるなんて、夢にも思ってませんでした。
パニック過ぎて、われながら文章がごちゃごちゃでわけわかんなくなってきましたが……あらためて、Duolingo の設定で、わかっていることを整理します。
① 連続記録が途切れると、画面がフリーズして、学習できなくなります。
② 画面のフリーズを解くには、休んだ日数分の「連続フリーズ」が必要なようです。
③ 「連続フリーズ」は、ショップで、ジェムを使って買います。ただし、一度に2個までしか買えません。
④ 「連続フリーズ」で休んだ日数分の「連続」をフリーズさせると、学習が可能になり、連続記録のカウントも再開されます。
と、いうことはですね、「連続フリーズ」が一度に2回分しか買えないってことは、「2日以上休むな!」ということだと思われます。
もしくは、「長期に休むとしても、2日に1回は、ショップに買いに来てね!」ということだと思われます。
つまり、「学習がお休みになっていても、アイテムを買うためにショップには来てもらって、Duolingo とはつかず離れずの関係でいてね」ってことですよね。実に、うまくつくられています。
逆に、もし、「連続フリーズ」を使わずに Duolingo を長期放置したらどうなるか、とか、ジェムを使いきったらどうなるか、とか……試してみたいけど、つぎはどんなおしおきが来るかと想像すると……ちょっと、こわいです。
・◇・◇・◇・
それはさておき。
連続学習をいったんお休みにした効果ですが……。
休んでよかった、というのが率直な感想です。
なんらかの疲れ、飽き、高原状態……が根っこにあったんでしょうか。
2、3日休んだら、それだけで頭がスッキリしてきて、「イヤだ」「続けたくない」というもやもやが晴れてきました。
人の噂も七十五日、といいますが、そもそも人間の脳は、75日や75回前後で飽きてくるのが普通なのかもしれません。
なにごとにつけ、「続ける」ということは重視され、眼目がおかれます。だって、まずは続けないと、なんの成果も上がりませんから。それに、「飽きる」というのは人間の脳に標準装備で仕込まれている運命です。だからこそ、Duolingo をはじめ、各語学アプリには、継続をはげます仕掛けが設けられてるんですよね。このnoteだって、継続をはげますのが、めちゃくちゃ上手です。
だけど、それらの仕掛けが、「《続けたい》という気持ち」が「やらされてる感」に支配されつつある、という状況をリフレッシュするのを支援できるか、といえば、必ずしもそうではないのではないでしょうか。ていうかむしろ、しんどくなればなるほど「やらされてる感」を助長する装置になってしまう、というのが実感です。
この「やらされてる感」から脱出し、リフレッシュするためになにか変化をぶちこめるのは、自分だけ。その変化のひとつとして、あえて「いったんとめる」という決断ができるのは、自分自身だけです。
「とめる」という決断をすることによって、逆に、「《続ける》の主導権」が自分にあることを再確認できる
という感じでしょうか。
だからこそ、自分自身で、「いったんとめる」という決断をするのは、「続ける」という決断を下すのと同じくらい貴重な決断なのではないか、と思いました。
もしくは、「とめる」まではいかなくても、「続けるかとめるか、決められるのは自分だけ」とはっきり自覚するだけでも、よい効果がありそうな気がします。
note連続投稿がブームになったとき以来、「続ける」ということに対する熱中に、なにかしっくりこないものを感じてました。それはたぶん「続くこと自体」「続けるテクニック」に注目が集まる一方で、「《続ける》の主導権」をどう保持し続けるか、ということが自覚されていなかったからではないかと思います。
さて。
そうはいっても、当面の学習はどうするか?なのですが……
Duolingo は、ノリ的には、公文式のような徹底反復ドリルなので、ドリルで身についたことを応用してみたい、というのがいまの素直な気持ちです。それと、Duolingo で身につけた文法が、デンマーク語の歌詞の中で実際にどう使われているか、というのも見てみたい。
といっても、形容詞の語尾変化程度でつまずいてるヤツがなにいってんだよ!……って感じですが。でも、だからこそ、こんどは形容詞に目配りしながら歌の訳をしてみたい、という気持ちもあります。
それと、当面 Duolingo を休憩するなら、その間は Drops を毎日継続することをメインに学習していこうかな、とも思っています。
というのも、Duolingo での新出単語を、Drops でも同時進行で学習していったら、おたがいのアプリに無いものを補い合ってくれて、スムーズに学習が進んだんですよね。それぞれを別個のレッスンとして進めていたときと比べたら、効率がいいだけでなく、わかり味が強くて、楽しかったんです。
ならば、Duolingo の次のレッスンで出てきそうな単語を Drops で予習しておけば、きっとあとでもっと楽に、楽しく勉強できるハズ。
そんなふうに、しばらくは別の方法で学習を重ねていけば、こんどは「もうちょっと文法を……」という気持ちが強くなってきて、勝手にDuolingo を再開すると思うんですよね……うふふふふふ。
さて。
スパッと気持ちを切り替えるためにも、この文章、サッと投稿しちゃいましょうね!
ぽちッ!