夢と仕事のおはなし①
いきなりだが、
キュレーター、もしくは学芸員という言葉をご存知だろうか
博物館や美術館で、研究・収集・展示・保存・管理などを行う役の人
のことである。
具体的に言うと、
資料が痛まないように保存したり、
科学館などでよくある「○○体験教室」を開いたり、
そういうことをする人のことだ。
私は大学で4年間かけて、通常の授業に加えて学芸員過程も修得した。
午前中で通常授業が終わっても、夕方の学芸員の授業のために何時間も暇つぶししたり
土曜の1限から一日中授業したり
学祭の期間中はずっと構内の資料館で来場者に対して実習を行ったりしていた。
学芸員過程を修得するのは簡単ではなく、途中で辞める人もいた。
しかし今私は、全く関係のない一般企業の事務職として働いている。
何故か。
就活の際、学芸員の募集を探さなかったのか??
探さなかったわけではない。
でも、本気で探したわけでもない。
・学芸員の募集が少ない(未経験者のは特に)
・お給料も高くはない
・派遣や契約社員が多い
・休みが不規則
・大型連休こそ忙しい
私は、学芸員という仕事の条件や求人の少なさから、自分が応募できる募集を見つけられず、
同時進行で一般企業の就活もしなければいけないことから焦りもあって、「学芸員として働く」という希望を自ら遠ざけた。
そして最近、職場で掃除をしているとき、耳元で
「これでいいのか、自分。人生こんなもんなのか。」
と、私の中の私が、囁くのだ。
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