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Z世代と考える「これからの社会価値」BE+Social NEXT #1

NECのブランドエクイティ・イニシアチブは、“Listen & Exchange”(市場の声に真摯に耳を傾け、それを企業価値に転換する)をテーマに活動しています。
本マガジン「BE+Social NEXT」では、Listen活動の一環として、これからの社会を担う若者(Z世代)の価値観や意見に耳を傾けながら、「これからの時代に求められる社会的価値とは何か?」を考えていきます。

第1回目の記事では、慶應義塾大学の学生による起業サークル「慶応ビジネスコミュニティ(KBC)」の皆さんとのワークショップの様子を、彼ら自身のレポートを通じてお届けします。


こんにちは、KBCメンバーのりょうです!

本企画は、NECとKBC(Keio Business Community:慶應義塾大学の起業家サークル)が共同で行っているものです。
これから複数回に渡るイベントを実施し、2030年という未来で我々があるべき姿、求められるべき姿とは何かを、共に考える機会を設けていきます。
本企画の目的としては、2030年に私たち及び社会が求めている状態を明らかにした上で、私たちが作っていくべきビジネスプランに還元していくというものです。
今回は起業を目指す我々Z世代が考える「理想の社会」とは何かを基に、2030年の社会価値について考えることを目標としたワークショップの第1回目を行いました。
 
イベント内容
当日はNECのブランドエクイティエグゼクティブである角谷さんの講演セッションからスタートしました。角谷さん自身のキャリアや海外の在住経験など、どれも色濃いエピソードを存分に聞くことができました。一番印象に残っているのは、自身が開発に携わっていた十数年前の携帯電話の実物を見せてくれたことで、当時の開発秘話についても語ってくれました。
 
KBCメンバーとしても、これまで「いかに起業していくか」についての講演セッションは多かったものの、「いかに人々が好んで使ってくれるプロダクトを世に放っていくか」という視点の講演セッションは初めてだったので、メモする手が止まらないメンバーがたくさんいました。

その後チームごとに分かれて「2030年の社会価値」について議論を行い、出たアイデアをそれぞれmiroのホワイトボードにまとめて発表しました。
チームごとで議論方法はかなり差があり、一人ひとり別々に考えていくチームもあれば、みんなで擦り合わせながら一つの回答を導き出すチームなど様々でした。

グループワーク
私のチームは、今回のイベントの前からある事業アイデアをもとに、起業に向けて一緒に動き始めていたメンバーが集まるチームでした。ただ、それぞれの価値観や「理想とする社会」について深く考える機会はこれまでなかったので、自分と事業アイデアを見つめ直す良い機会となりました。
実際、チームメンバーそれぞれが全く異なる意見を持っており、議論の中でお互いに考えをぶつけ合うのはとても新鮮でした。これまでよく知っていると思っていたメンバーの意外な一面が見えたり、それぞれのメンバーならではの良さを再確認できたり、これまで以上にお互いを深く知ることができたと思います。
また、これまでは自分の事業アイデアのゴールだけを見据えて活動してきましたが、原点であるはずの「理想の社会」に立ち返る経験をできたのはとても大きかったです。なぜ自分はこの事業に熱中できるのか、自分の価値観から逆算して考えることで、今の事業アイデアへのモチベーションを高めることができました。

チーム発表
KBC全体の発表では本当に様々な価値観に触れることができました。
内容は千差万別でも、どれも共感できるようなものばかりであり、KBCメンバーそれぞれが理想とする社会に向けて引き続き頑張ってほしいと思いました。
またホワイトボードも、それぞれの意見を構造化して図にしているチーム、イラスト豊富にクリエイティブにデザインしていたチームなど、それぞれのチームの個性が出ていて、とても興味深い発表になりました。
 
特に印象的だったことは、チームごとに色や特徴のある発表ではあるものの、各チーム内のメンバーの実現したい目標や社会像は近しいものが多かったことです。今回は、ビジネスプランを共に考えているメンバーでチームを組んで本企画を行ったのですが、やはり価値観の近いメンバーと活動を進めていっていることを実感できました。
また、KBCメンバーが掲げる2030年の理想の社会は、対大勢、対社会、対世界など大きな枠組みを対象としたものも多かった一方で、家族や友人、自分自身などの身近な枠組みを対象としたものも多かったです。
KBCメンバーからは具体的に以下のような社会価値が挙がりました。

KBCメンバーから出た社会価値の例
・効率が行き渡り、生産性の上昇が見込める社会
・誰もが自分らしい人生を歩める社会
・Empathy(認知的共感)教育が重視され、実現される社会
・誰もが障害を感じずに生きていける社会

次回の内容
今回はそれぞれが理想とする社会や2030年の社会価値について議論しましたが、次回は社会価値を企業価値に落とし込み、実際に企業を経営していく際に、何を起点として進めていくべきか、その道筋を見出していくことを目標とします。
自分自身も今回のワークを参考に事業アイデアを見つめ直し、今回得られたものを有意義なものにできるよう頑張ります。

次回のお更新もお楽しみに!