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ゆるゆるお父さん遠足から考える、お父さんの社会化論

こんにちは、Navyです。
おおたかの森では2回目となるゆるゆるお父さん遠足、1回目とはまた違った気づきもあり、忘れないうちに当日の様子と、感じたことを綴っておこうと思います。

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<<当日の様子>>

当日は予報通りの雨。台風などの影響でなかなか外で遊べていなかったので、残念な気持ちはありつつも、プランBのS.C.散策に切り替え。

また、例の如く子供の準備に手間取り、幹事なのに開始時刻の10時に遅刻。。準備しながら「遅刻しそう!」とつぶやくのもいっぱいいっぱいで、朝からゆるゆるというかバタバタ。。

急ぎ足で向かうと前回の遠足でお会いしたハグキさんが最初に到着されてて、その横に、お父さん遠足の旗を腰に付けた方を発見!ついに、ぐでちちさんと初対面。
お二人の姿をみて一気に安心。自分たちだけでもいいけど、やっぱり誰かがいると素直にうれしいもの。

しかも今回はゆるゆるお父さん遠足の缶バッジつき。超うれしい!!

↑缶バッジもらって喜んでいるお父さんの図。緊張してるのが手にとるようにわかる。笑

最初は5.6組でスタートしたが、こどももお父さんも若干距離があって、その場で恐る恐る遊ぶという雰囲気。笑 そのうち、だんだんお互いのこどもの名前を呼びあったりして、こども全体とぐでちちさんがタイヤで遊んでいるあたりからみんなの緊張がほぐれてきて、最後は息子はぐでちちさんの膝にすぽっと座り込むほどの懐きよう。笑

思い思いな感じが相変わらず気楽で、SC(今更ながら、ショッピングセンターの通称)内をふらりと散策したり、ごはん食べにいったり、寝かせつけしたり、家族さまざまな感じが心地よかった。

最後はなんと、高校時代の友人と20年ぶりに再会。昔はふざけあってお互い自分のことしか考えてなかったあの時代から、今ではお互い親になってるという不思議な感じ。子供はめちゃめちゃかわいかったし、場があるからこそ生まれたうれしい感覚。改めて、今回もやって良かった。

結局雨の日にも関わらず、10組が集まった。ばらばらと入れ替わりがあったこともあり、人数的にはちょうどよく、逆にこれ以上人が集まるようだと雨天時にS.C.は難しいので、そういったことも今後配慮すべきなのは学びの一つだった。

<<2回目を終えて>>

そもそも初めて #ゆるゆるお父さん遠足 をやり始めようと思ったときは、実はわりとまじめな理由があって。
流山って「母になるなら流山」は有名だけど「父になるなら流山」が全然前面に出ていない。それが育休中からずっと気になっていて、結局子育てはお母さん、みたく言われてる気がして違和感があって。そこで子育てにおける一つの属性である「父」という共通項で、もっとつながりたい、というのがそもそもの発端。で、流山ではまだ開催されてなかったので、やってみたというのが第1回目

そして実際やってみたら、「話しかけられてもよい」という意味のリストバンドの圧倒的な心理的安心感がすごくて。何かあったときに頼れる人がいるわけで、逆に誰かと不意につながることもあるという奇跡の関係性、空間に感動し、2回目もやろうという経緯だった。

一方で、子供を遊ばせる、子どもとの時間を楽しむことが遠足の一番の目的というか大前提なので、やはり2回目もこどもとの時間が優先になりがちだった。結果、お父さん同士の交流をしっかり求めている人にとっては物足りないのかもしれないというのも事実として感じたこと。

それはきっと、お父さんとしての社会化の階段が違うのでは?という気がしていて、たとえばいきなり濃い体験、濃い関係性を欲するアクティブな方もいれば、そこまで外向的ではないが誰かしらとだんだん関係性をつくっていきたい人もいる。そういう意味では、後者の方にはフィットする遠足だと思いつつ、前者の方にも満足してもらえるようなものが今後でてくると、遠足としてさらに価値は高まるのかなと。

そんな色々をぐでちちさんと後日話していた。
できるだけ参加ハードルは高くしたくないのでゆるゆるな雰囲気でいきたいというのはありながら、今後やりたいことを考えると運営自体は意外とゆるゆるではなかったり。笑
でも、それも試行錯誤感があってとても楽しいなというのが率直な感想だった。

<<感じたこと>>

これは前々から感じていることだが、家族でいるとき、「お父さんとは?」を考えられる時間はそこまで多くない。日々家事や育児でいっぱいいっぱいなところもあり、会社のキャリアと近しいというか、立ち止まって自分とは?となかなか考えられないというか。
この遠足は、本当にいろいろなお父さんに出会えるし、いろいろなお父さんとこどものいろいろな関係が見れるので、改めて自分はどんなお父さんなのかを考えるきっかけになる。

また、よくある質問で「人が集まらなかったらどうするのですか?」というものがあるが、一人でも意味があるのがこの遠足のいいところ。

一人の遠足のときは逆にこどもとの時間に集中できるので、いつもは気づかないこどもの横顔に気づくこともあり、こうした時間をとること自体が本当に豊かなことなのだと気づかされる。まずは遠足を「やろう」と思うことで、いろいろな世界が見えてくる。

少し話は変わるが、ゆるゆるお父さん遠足はその地域の転入者向けにはとてもよい場だと感じた。今回も参加者の方で流山に転入されてきたばかりの方がいらっしゃったが、引っ越してきたばかりで、知り合いも周りに多くはない状況。そこでお父さんが自分主体で交流をつくることはハードルとしては低くはない。自分の場合も妻主導で始まるコミュニティがきっかけだった。

関係者から始まるコミュニティも大事だが、一方で自らの関心から生まれる地元での関係性もまた面白いと思っている。たとえばこうした緩い場所で最初のきっかけを作り、そのあとにそれぞれの趣味、例えばフットサルだったり、お酒だったり、自分のwillをきっかけにお父さん同士でつながっていけると、地域もどんどん元気になるのかなとか。現に今回参加された方で、お父さんだけの忘年会に参加していただける方も出てきている。遠足から、世界がどんどん広がっている。

<<今後に向けて>>

個人的には色々な遠足を見てきたぐでちちさんとももっと話したかったけど、やっぱりこどもの楽しそうな姿をみてると、なかなか話す暇がなかった。。笑
できるだけ子ども同伴で、お父さん同士がしっかり交流できるような、そんな遠足だったり、場もつくっていけるとうれしいということに気づいた、そんな2回目。

改めて、めちゃめちゃ価値ある場やなぁと。
自分が引っ越してきたときに、お父さん向けにこうした場があったらなぁと。
それを原体験に、どんなことができそうかをこれからも考えていきたい。

今後は、自分が主催でなくても、毎週流山のどこかで遠足が開催されてて、引っ越してきたばかりの方にとっての地域入門・パパ入門となって、そのあと興味関心からお父さん同士でつながるようなまちに育てていけるとうれしいなぁとか、なんとか。

お父さんになるとは何か?生物学的な話だけではなく、社会的にも、いわゆる「身も心も」お父さんになる入り口として、ゆるゆるお父さん遠足はこれからも育っていくのかもしれない。

そんなことを考えた遠足だった。…まじめか。笑


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