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音楽と私

少し変わった音楽の趣味を持つ子どもだった。 そうはいっても、流行りの音楽を全く受け入れないわけではなかった。けれどファンクやソウル、フュージョンといった種類の音楽に強く心惹かれていた。(そういった“ジャンル”が好きだと自覚できたのは、もっと後になってのことである。自分の好きな傾向の音楽を端的に表す言葉が存在するのだと、気がつくのに時間がかかったのだ。) 初めて見たライブはジェフ・ベックの来日公演だった。 おおよそ小学生が自然に出会う音楽とは程遠いものを好きだったが、それは

    • Sheryl Crowへの憧れ

      If it makes you happyに出会ったときの衝撃。 なんてかっこよさ!パワフルで、諦観のような達観のような切実さ、魂のどっかを殴ってくるようなまっすぐさ。 高校生だった私は一瞬で心掴まれ、憧れた。通学の電車でもたくさん聴いた。 まだワイヤレスイヤフォンなんてものはなくて(あったのかもしれないけど少なくとも普及はしていなかった)、リュックの一番取り出しやすいところに入れて、ときどきめちゃくちゃに絡まっていたりもした。Sherylを聴くと、そんな光景も思い出す。

      • 頼むからRAMMELLSを知ってくれ

        日本で今現在活動しているバンドで、こんなに好きになれるバンドがあるなんて! 細くでもいいから、長く続けてほしい。ずっと新曲を聴きたい。何回でもライブに行きたい。 初めてそう強く思った、「好きなアーティストは?」と聴かれて必ず最初に浮かぶ第一郡に属する「RAMMELLS」というバンド。 大学時代の先輩後輩で結成された、まあ〜ファンクでポップでジャジーで超かっこいい曲を作る、精鋭揃いのバンド。きっとブラックミュージック好きの方はハマるんじゃないかな。 結論から言うとRAMMEL

        • 私とSteely Dan

          Steely Danが好きだ。 いろいろ好きな音楽はあるけれど、何が好きなのかを聴かれると「Steely Danかな、ああいう感じのジャンルが好き」と答えるようにしている。Steely Danは私が好きな系統の音楽要素を内包していて、かつ(世界的に見れば)名の知れたバンドだからだ。 ちなみにこれは同世代(20代)にはこれっぽっちも通じず、「あ、それジョジョのキャラに出てくるわ!あれバンドだったんだ〜」と言われたら(ひとまず話が広がって良かった…)とホッとするといった感じ。 今

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        音楽と私

          ライブと私【Ovall Still Water release tour】

          Ovallのライブを見に行った。 前にOvallを見たのは2020年秋の「Ovall + Michael Kaneko Tour」。 この頃はコロナ禍真っ只中でありつつも、少しずつイベント等が開催されるようになってきているといった頃合いだった。私は心の弛みを得ると共に、機会があれば捕まえておかないと、と躍起にもなっていた。そこに「次」の確約など、存在しなかった。 大きくて実態のない何かに空白だらけにされてしまった日々を経験して、簡単にひっくり返ってしまった世界を呆然としなが

          ライブと私【Ovall Still Water release tour】