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おうち英語のアウトプット問題…親の〇〇で解決するかも⁈

こんにちは。
バイリンガル育児中の2児の母セイラです。


今回の記事では、子どもの英語のアウトプットについて、頭に不安や欲が過った時に読んでいただきたいことを書いていきます。



なぜ子どもはインプットしているのに、英語を話さないのか?


「高額な英語教室に通わせているのに…」
「毎日英語のDVDを見せているのに…」
「英語を理解している様子は見せるのに…」


あなたも同じ悩みを抱えていませんか?

娘の友達周りだけでなく、X(旧Twitter)のおうち英語界隈でも、子どもの英語のアウトプットは多くの親の悩みの種のようです。


話せるようになるまでの4つのステップ

大前提、子どもが英語を自由にアウトプットをできるようになるまでには、いくつかのステップがあります。


次に、そのステップを記載するので、ご自身の子どもがどのステップにいるのかを明確にした上で、続きをお読みください。なお、このステップは英語に限らず、言語習得において共通のステップとなります。

ステップ1:聞いたことを理解できている。
ステップ2:発言したい事柄がある。/質問への回答が明確になっている。
ステップ3:発言したい事柄を表現する材料が頭に浮かんでいる。
ステップ4:材料を使って発言できる。


日本で子供が英語をアウトプットする場面として、相手からの英語の質問に英語で答えるシーンが多いのではないでしょうか。質疑応答の場面では、まずは聞いたこと(質問)の内容を理解できる必要があります。もし、子供が英語で質問を理解していない、理解できるだけの語彙力に乏しいと感じる場合は、アウトプットを急がず、まずは英語を聞いて理解する力を優先して身に付けていくのが良いです。


今回の記事では、ステップ3からステップ4へのステップアップに悩んでいる方向けに、親ができる大事なポイントをお伝えします。


英語を話さなくても生きられる日本で、どのようにアウトプットを促進するか


子どもの個性によっても大きく左右されるアウトプットへの熱量ですが、日本では英語を話せなくとも生きていける環境があるので、差し迫って英語をアウトプットしなければいけないと感じさせる事は難しいと思います。 


また、おうちでの英語学習が順調に進んでいても、保育園や幼稚園のような社会に1度子供が足を踏み入れると、周りの仲間たちが圧倒的に日本語のみを使う環境のため、仲間に馴染むためにも英語へのアウトプット欲求は少なくなります。


子どもの英語に対するモチベーションやアウトプット欲求関連する記事がありますので、よろしければこちらもご覧ください。


親が〇〇を見せることで、子どものアウトプットを促進できる‥⁈


ステップ3からステップ4へのステップアップに悩んでいる方向けのアドバイスとしては、子どもの英語との関わり方を変えることではなく、実は「親の」英語への関わり方を変えることが効果的です。

つまり、親が英語のアウトプットしているところを見せることです。特に家の外での英語のアウトプットを求めるのであれば、親が家の外でアウトプットをするところを見せることで、子どももその姿を真似ることが期待できます。


特に日本では、英語でされた質問に答えるシーンが多く、子どもによっては英語を使う場面が常に受け身のシーンになる可能性があることに留意すべきだと感じています。


まずは英語でされた質問に答えられるステップから始めるのがオススメではあるものの、次第にYes/No以上のことを答えられるようにしたり、相手に質問を返すといった"人と人との双方向のコミュニケーションを見せる"ことが、アウトプットを強める近道だと思います。


なぜ「見せる」が効果的なの?


言語習得研究では、子どもの言語学習において「観察学習」が重要な役割を果たすことが指摘されています。特に、実際のコミュニケーション場面を観察することで、言葉の使用文脈や適切な使用タイミングを学ぶことができます。



具体的には:

1. 実用的な場面での言語使用の観察
2. 社会的相互作用を通じた学習
3. 文脈に応じた適切な言語使用の理解


テストのような紙の上でのアウトプットではなく、コミュニケーションツールとしてのアウトプットを求めるのであれば、状況の3つのポイントを押さえると良いです。


親はどこで見せることができる?


親が子どもにアウトプットを求めているシーンで、親自身がアウトプットをするのが1番です。


ただ、子どもが「アウトプット相手が日本語を話せる」ことを把握していないことが、より好ましいです。


最も良い例としては、たとえば英会話スクールの先生に親が英語で話しかけている姿を見せることです。そして、その相手には英語でしか話しかけないことを徹底することで、より子どもが英語でアウトプットしやすくなります。


シャイな娘が自ら英語でネイティブに話しかけるようになったのは…


娘は警戒心が強い方で決して誰にでも話しかけに行けるタイプではないのですが、先日驚いたことがありました。


先に述べた通り、日本では「英語で質問されて答える」シーンが多く、自ら英語で話しかける場面は少ないですが、娘が自ら英語でネイティブに話しかけたのです…!


それも驚いたのが、相手が静かに何かを見つめていたところ"What are you thinking about?"と話しかけてSmalltalkを広げていたのです。


まさしく英語をコミュニケーションツールとして活用できているワンシーンでした。母国語ではない言葉で人に話しかけるというのは大人でも緊張しますし、勇気がいることです。シンプルに娘すごいなと感心しました。


ただ、娘が質問や声掛けをきっかけに会話を広げていくことができたのは、娘のパーソナリティを考えると、「親が英語で話しかけているところを何度も見ているから、私もそうしても大丈夫だろう」という安心感が、行動に繋がったのではないかと思います。


挑戦を促すには安心感が必要だと言われますが、この場合も同じことが言えると思いました。


まとめ:今日からできる3つのこと


いかがでしたか?


親の英語力が低くても大丈夫?と心配になられた方もいるかもしれません。しかし、完璧な英語は必要ありません。むしろ間違えながら使う姿こそが、子どもに「チャレンジする勇気」を見せることになります。


1. 完璧を目指さない
2. 日常生活で親のアウトプットのチャンスを見つける
3. 子どもが自分を真似てアウトプットが出てきたら喜ぶ

この3つを日常に取り入れることで、子どものアウトプットにも変化が起こるかもしれません。


親である私たちの小さな行動変化が、子どもたちの背中を押すことができるのです。

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