言わずもがなの苦言
昨日『YOME-YOME Vol.8』の掲載内容について老婆心ながらおせっかいな苦言を呈したわけですが、そのあと更に別の号をペラペラとめくってると、とんでもない内容の記事を見つけてしまったのです。
あやうく白目むいてひっくりかえるとこでしたぞ。
あのさ、『YOME-YOME』の編集長は「多産DV」という言葉を知ってるかな?
女性が妊娠を望んでいないにもかかわらず、避妊せずに性交をして何人も子どもを生ませる性暴力のことですよ。たとえ夫婦であっても、望まない妊娠は大きな精神的苦痛となりますよね。
こうしたDVにさらされている方は、精神的に追い詰められていることが多く、自分が我慢すればいいと、相談することすら諦めている方もいます。
実はこれ、天理教内でも起きている問題なんです。多産DVに悩む女性は現実に存在しており、事実私の知人である会長夫人もこの問題解決に当たっておられます。
以前に書いた『天理教の女性観について語ろう』の中で気鋭の学者、金子珠理氏の
という論を紹介しました。私は現実的には多くの子を産み育てることが許される環境と経済力(原資は信者による御供である)が整っていなければ、子供に必要とされる教育を与え、健全に育てていくことは困難だと思っています。もちろん「次から次に子供を産む」など考えられないことです。
「多産DV」が起きている現場が経済的に恵まれ、多くの子供を育てることが可能な教会(信者宅でも同様です)なのか、生活に困窮している教会なのかは調べていないので分かりません。恐らくその双方で起きていると想像していますが、早急に解決を図るべき問題であることは間違いないですよね。教理的にどうだとかいう以前に、明らかな犯罪ですもん。
深谷編集長は、「お道のにをいを届けるWEBマガジン『FRAGRA』」の中で
と呼びかけ、『YOME-YOME』への参加を促していますね。また夢も語られている。
その深谷編集長に問いたいのですよ私は。
以下の記事は、性暴力に苦しむ教内のお嫁さんたちにどのように受け止められるか考慮して掲載されているのか?ということを。
そもそも天理教は伝統的に男尊女卑体質であり、下ネタに寛容な文化がありましたよね。これを下ネタとは言いませんが、それに近い「緩み」が『YOME-YOME』にありはしませんか?
ノリノリですよね。どなたも正直な気持ちを明かしておられる。
でもこれを読んで不快になる人も大勢います。Twitterも荒れております。
冊子にしたり、WEBのオープンスペースで語られて良いものなんでしょうかね?
私にはグループラインでやりとりする類いのテクストとしか思えないのですよ、大きなお世話でしょうけど。
ツイッター上でも内外から批判のツイートが届いています。
ほんまに、よく考えたほうがいいよ。弱者の気持ちを慮れなくして、将来の斯道会トップとして慕われるものかね。
あー。またいらんことゆーてしもた。
ではまたいずれ。
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