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「イスラエル産農産物」の問題点について

柑橘類

 日本のスーパーやコンビニには、イスラエル産の柑橘やそれを利用したチューハイ等の飲料が置かれています。イスラエルでは「ヤッファ・オレンジ」や「ヤッファ・スウィーティ」を「イスラエル産」果実としてブンランディングし、こうした輸出に力を入れています。
 しかし、「ヤッファ・オレンジ」は元々イスラエルのものではありません。ヤッファというのはアラビア語で「ヤーファー」と読まれる土地の名前で、現在はテルアビブに組み込まれていますが、イスラエル建国前はパレスチナの都市として栄えていました。ヤーファーでは「ヤッファ・オレンジ」は「シャムーティー・オレンジ」とも呼ばれ、パレスチナからヨーロッパにも輸出されていました。この「ヤッファ・オレンジ」はイスラーム教徒、キリスト教徒、ユダヤ教徒からなるパレスチナの人々が11世紀からその種を育て共に収穫してきたものです。

ワイン

 株式会社ビック酒販をはじめとする多くのスーパーや酒販店がイスラエル産のワインを販売しています。イスラエル産ワインにはパレスチナ入植地産のものやシリア領の不当な占領であるゴラン高原産のいわゆる「入植地ワイン」も含まれています。特に「ヤルデン」の「ゴラン・ハイツ・ワイナリー」はゴラン高原で製造、「レカナッティ・ワイナリー」は産地偽装をしたゴラン高原の葡萄を使用しています。
 またその裏では、イスラエルがパレスチナ西岸地区ベツレヘムのクレミザン修道院とそのワイナリーを地元コミュニティから切り離すように分離壁を建て、パレスチナ産ワインの生産を脅かしているにもかかわらず、シオニストメディアが同ワイナリーを「イスラエル旅行」の行き先として紹介する等、巧妙な事実の覆い隠しが行われています。

花き

 イスラエル産の切り花等はその相当数が、そのヨルダン渓谷の入植地産であると指摘されています。これらの花きは、日本でも輸入会社を通して花屋に卸されています。切り花や農産物はカルメル・アグレクスコというイスラエルの貿易会社により輸出されています。
(なお、同社のHPには輸出先として香港・日本を「極東」と記載しており、こうした部分にもパレスチナ人に対するアパルトヘイトや民族浄化に加担するイスラエル企業の人権意識の無さが如実に現れています。)

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