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勉強は「できそう」を「できる」に

□ 1. テストの作られ方

□テストは点をバラけさせなきゃいけない
□だからテストは基本問題と標準問題もたくさん出る
□基本と標準だけでもできれば、ちゃんと点は取れる


1. テストの作られ方では、
「応用問題」ができなくても、
「基本問題」と「標準問題」ができればちゃんと点は取れるはず、
という話をしました。

単純ミスや練習不足のミスを
「ケアレスミス」って呼んで、軽く片づけてないかな。
そのミスこそが、点数を伸ばす一番の近道なんじゃないかな。

っていう話だったね。
ここではそれを、もう少し具体的に考えていきます。


ーーーーーー


点数がだいたい60点以下の人は、
ほとんど必ず「ケアレスミス」をしています。
(ケアレスミス=注意不足のミス)

そしてテスト後によくこう言います。

「ちょっと急いでたからさぁ」
「もう全然時間なかった」
「この時だけ忘れちゃって」

うんうん。


・・・


違うの。それはミスなの。
だって「毎回」ケアレスミスしてるんでしょ?

なのに、
「これはケアレスミスでー」って軽く片づけて、
それよりも「この応用問題、授業でやったことなかったんだよ!」って文句を言ってる。

毎回、練習を微妙にサボってる部活の後輩が、
「っていうか今日の特別メニューしんどくないっすか!」って言ってたら、
いや普段ちゃんと練習してないからキツいんじゃない?
って思わないかな。


・・・


だってその「見たことのない応用問題」が15点だとしたら、
それ以外の85点は取れててもいいってことだよ。
でも実際は、55点とかだったりするよね。

じゃあ、その「応用問題」とか、
「ワークの後半の難しい問題」は、
無視しててよかったんじゃない?っていうことです。

もし、その時間を、
「基本問題」と「標準問題」のくり返しに使ってたら、
確実にもっと点は伸びてたはずだよ、っていうことです。


・・・


だって、
「基本問題」と「標準問題」で20、30点ケアレスミスしてるんだよ。
その理解度で「応用問題」は解けなさそうじゃない?

でも、逆に言えば、
「基本問題」と「標準問題」がミスしないくらいの理解度になってたなら、
もしかしたらその「見たことのない応用問題」にも、
立ち向かえてたかもしれないよ。


・・・


みんな「できないもの」に注目しすぎなんです。
実際、テスト直前で「これ分かんなくてー」「これ教えてください」って持ってくるのも、だいたい応用問題。

気持ちは分かるよ。
でも、さっき言ったとおり。
基礎がない人が、応用だけやっても、
その時間はほとんど無駄になっちゃうんだ。

しかも理解してない段階で「応用問題」やっちゃうせいで、
知識がこんがらがって、
何が何だか分からなくなって、
できてたはずの「基本問題」と「標準問題」も間違えまくっちゃう。

「できないもの」に注目しすぎ、を別の言い方で言うと、
「できそうなもの」に油断しすぎ、ということです。


・・・


つまり大事なのは、
「できなそう」なことを頑張ることじゃない。
「できそう」を「できる」ようにすることだ。

その「できなそう」なことを、
いったん無視する勇気が必要なんだと思います。

100点  ✗
90点 ✗(難しそう)
80点 □
70点 □
60点 □(説明は分かってるけど練習不足)
50点 ◯
40点 ◯
30点 ◯(できると思う)
20点 ◎
10点 ◎(絶対できる)

難しそうな20点分より、
できるけどまだ不安なところ、
説明は分かったけど練習不足なところ。

そこをちゃんとやれば、
もしかしたら80点だって取れるかもしれないんだってこと、
ちゃんと知っておこうね。


・・・


みんなが、
自分なりに一生懸命がんばってるのは知ってます。

でもテストでは、残念だけど、
どのくらい時間をかけたかとか、
どの程度一生懸命やったかは判断されない。

じゃあもういいや!
って全部投げ出せるほど、
生活を乱暴にもできないよね。
実際、点数が低くて、ちょっと落ちこんだりしてるんだもん。


・・・


だから、大事なことは、
その「ケアレスミス」を「ミス」だと認めることです。
ちゃんと対策を考えること。

だって毎回ケアレスミスで2、30点近く落としてるなら、
それはもうケアレスミスじゃないんだから。
それはもうミスなんだから。
その自覚が、まずは大事です。


・・・


みんな、一回できたものは油断してるから、
「基本問題」と「標準問題」を落としてる、と分かってね。

で、「できなそうな応用問題」ばかりに注目しすぎてたってことです。
でも、それはそれで大変だったよね。
答えを見たり説明を聞いても、かなり難しかったはずです。
時間も相当かかったはず。

でも、
「一回できたもの」を油断しないで、
もう一回ずつ練習したり、
問題集でミスしたところを解き直したりするのは、
もしかしたらそこまで時間かからなくてできるかもしれないよね。

✗ できなそうな応用問題
  ・時間もかかる
  ・結局できない
  ・基本と標準がおろそかになってミス多発

◎ できそうな基本・標準問題
  ・できそうだから時間がかかりにくい
  ・できればミスが減りまくる
  ・できれば応用問題もちょっと理解できるかも

どっちがいいか、
よーく考えて、次のテストはのぞもうね。


ーーーーーー


例えば、大学入試の科目が
「英語」「国語」「日本史」の場合、
入試1ヶ月前で

 英語 ・・50点
 国語 ・・70点
 日本史・・40点

だったら、
もしかしたら国語を見直すのがいいかもしれないってことです。
得意な割に、70点止まりってことは、
一番伸びやすいかもしれない。

頑張っても頑張っても伸びない日本史は、
あと1ヶ月頑張っても伸びないかもしれない。
(やらないでいい、っていう意味ではないからね)

「できそう」を「できる」にしたほうが、
時間と努力が少なめで点数を確保できる可能性があるってことです。


ーーーーーー


「できそう」を「できる」に。

「基本問題」「標準問題」をちゃんとやる利点は他にもあるよ。
基礎や土台を、混乱せずにきちんと作れれば、忘れにくくなります。
だから、数カ月後、数年後の受験勉強のときにも役に立つかもしれないよ。
(いちいちやり直さなくて、済むかもしれないってこと)

「応用問題を一旦諦める」

これが難しいのも分かる。
悪いことをしてる気分になるよね。

でも応用問題に注目しすぎた結果は、上で見たとおり。
もう、できないことに時間をかけすぎるのはやめたいね。
次のページでは、実際のワーク、問題集の使い方の話をしていきます。


2. 「できそう」を「できる」に

□「できそう」を「できる」に=「できなそう」は後回し
□「応用問題」は時間かかる割に理解できない
□それより「基本問題」「標準問題」をミスしないようにする
□「ケアレスミス」は「ミス」だと認めること


□次のページ「3. ワークの使い方」


□勉強できようサイトのもくじ



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