ポケモンの話
昨日は名探偵ピカチュウが金曜ロードショーでありましたね!今日は時世にのってそんなポケモンのくだらない話。(ポケモンが下らない話という意図ではありません)
私はライトながらバチバチのポケモン世代だったので公開時西島ピカチュウ!渡辺謙!というノリで観に行った事を覚えています。今でも部屋にヒトカゲとムチュールのぬいぐるみがいる程度にポケモンは好きです。(ヒトカゲは推しに似ていてムチュールはイチオシのポケモンです。枕元にゲンガーいたわ。手近にいたゲンガーが今日のヘッダーです。2推し。)名探偵ピカチュウは実際にポケモンがいる世界を限りなく現実に近く描いていて(しかもハリウッド)こんなにわかポケモンファンでもウキウキしちゃう様な展開でとっても素敵な映画でした。私もパートナー欲しいわ。(意味深)
そんな愛すべきコンテンツ“ポケモン”。私の人生にももれなく思い出として刻まれているエピソードが複数あります。
初めて買ってもらったゲームボーイソフトはカービイとドンキーコングでした。なぜその二択だったかはよくわかりません、それまでゲームという概念がなかった私たち双子は俗にいう1ラウンド目で詰み続けていました。ちょっと慣れてきたら全クリできたんですけどもうとにかく意味が分からなかった。なんでこいつはリンゴをこんなに投げてくるのか、なぜこんなに樽が落ちてくるのか、そして謎の穴に落ちたら死ぬのか、そもそもゲームという概念がない猿のような存在にゲームボーイを渡すとそうなるわけです。(半年経つまでセーブ機能すら知りませんでした。逆に猛者。)
ゲームの存在はさておき、それら2ゲームを惰性で続けていた私たちにポケモンを買ってくれる方が現れました。ポケモン赤・緑は当時爆発的な人気を誇っていて中々在庫もなかったのではないでしょうか。そんな中、私たちが喜ぶのなら、と赤と緑を探し出して与えてくれたのは先日亡くなった叔母さんでした。叔母さんにありがとう~と言いつつワクワクしながらゲームのパッケージを開けたことを覚えています。私もそんな存在が出来たらゲーム渡して開けてごらん、って言ってみたいなという謎のあこがれ。それこそ親しいキッズなんていないんですけどね!
何の因果かは忘れたのですが私は緑を手に入れました。が、しかしパートナーに選んだのはヒトカゲ、妹はミズガメでした。全然関係ないやないかい。攻略とかそういう概念もあまりない中夢中になって進めました。自分がゲームの中にいるような感覚、そしてポケモンを捕まえてバトルをしてお金をためてジム戦をクリアする。今では当たり前にあるそのシステムが中々感動的でそれこそ親に怒られるまでずーっとゲームボーイを握っていました。セフィロスもクラウドも実在すんじゃん、ってくらい映像技術が進んだ昨今(もはやクラウドのひげが確認できる細密さ、彼ひげはえるんですね)、あのモノクロのカクカク画面ですら今は愛おしいわ。一通りジム戦をクリアしたら飽きた私とは逆に妹はポケモン図鑑の完成を目指していました。こういうところ、性格出ますよね。私はなぜかレベルがカンストしたダグトリオでワンパン無双しまくっていたのを覚えています。そのころにはリザードンもカンストしていたんですが何となく傷つけたくなくていつも2番手にいました。ちなみにポケモンには名前を付ける派だったのでダグドリオはつくね、リザードンはおにぎり、ラッキーがもも、イーブイがココア、ピジョットがやきとりという名前でした。食いしん坊か。(しかし覚えてるもんですね)そんなポケモン、1通りクリアしてから妹と色を交換し、レッド2周目で謎のバグを起こしてしまいキャラに挟まれて動けないという状態のまま放置しています。(当時交換ケーブルでおにぎりを初期状態から所有するというズルをしてしまいおにぎりくんがパーティにいるので初期化も何となくしたくなくてそのまま放置。そして気分を変えるためブルーをお年玉で購入しました。レッドはおにぎりの墓石です。アニメが始まり、(毎週夢中で観ていた)そのころポケモンというコンテンツに夢中でした。ソフビのおもちゃやポケモンパンのシール、ころころ鉛筆、ポケモンのカード、事ある毎に親にねだって買ってもらったし、学習机のマットは151匹の図鑑の載ったものでした。(正直勉強どころではなかった)小学校のもろもろの小物は謎にかわい子ぶってキティちゃんでしたが。(キティちゃんにもなかなか取りつかれていた節があります)すっかりポケモンが日常化し、ゆるっとブルーもクリアしてそろそろ飽きてきたころ、友人がピカチュウがついて回るタイプのものを購入していました。そのころには少し飽きて幽遊白書とスラムダンクに夢中だったのですが珍事が起こりました。
金・銀版の発売、カラーやんけ!しかもポケモンが増えただと!?というわけでわたしは銀を、妹は金を手に入れました。ゲームボーイカラーの在庫が1つしかなかったので私は初代の白黒画面で銀を進めていた記憶があります。恐竜が好きだったのもあり、パートナーはワニノコ。名前はとんかつでした。食い物に対する執着よ。ワニノコは最後までトップ選手だった記憶があります、だってあの子使えるんだもん。当時出現した赤子ポケモン、ムチュールがかわいすぎて今も好きです。キッズから馬鹿にされる悪口代表のルージェラがひそかに大好きだった私にとってムチュールの存在は衝撃的で愛おしかった。故に進化を止め続けレベルがカンストした爆強ムチュールも誕生しました。名前はよしこでした。食いもんではなかった。今思えば金銀が私が一番思い入れのあるポケモンシリーズでした。だからその後のクリスタル、ルビー、サファイアは買ったもののあまり思い入れもなく(ピンプクが出現したくらい)当然すべてのポケモンの名前も言えないままブラックとホワイトを少しかじって大学生になりました。何となく年齢がばれそうですがテニスの王子様の乙女ゲーをするためにニンテンドー3DSを買った頃にサン&ムーンが出て何となく買って偉く感動した覚えがあります。少しずつ成長していくポケモンのグラフィック、でもやってることは初期とほとんど同じで、でも深みが増していてやべえ世界だと思いました。
そんな感じでなんとなくは存在するものの別に嫌いでも好きでもないという定位置に置かれたポケモンでしたが何の因果か、大学を卒業してからも就職せず華の派遣フリーター街道を爆走していた私に宛がわれた勤務先の1つがエキスポシティのポケモンジムのオープニングスタッフでした。当時某此花区のアミューズメント施設のお姉さんをしていたこともあり、もはや何でもできるだろうと期間限定で飛ばされました。わしもうピカチュウしか覚えてねえわ、ってレベルですが一緒に仕事をしたカイリキーの事は覚えていたしおそらく一生忘れないでしょう。当時、ポケモンは結構下火になっていたのでオープンにそれほど人が殺到するわけでもなく、言ってしまえばアトラクションも時と場合によればマンツーマン状態、なんてことも珍しくない閑散加減だったので正直このコンテンツもう終わったなと心の中で思ってはショップに馬鹿でかく印刷されたピンプクとムチュールを観て癒されていました。数か月後にポケモンGOがリリースされ、世の中にポケモンが再びはびこりだした頃、私の派遣期間は終わっておりわんさか人に囲まれているカイリキーをテレビのニュースで見たときに良かったね、という気持ちと今あそこで働いていなくてよかったと複雑な気持ちになりました。エキスポジム、残念ながら去年なくなってしまったようですが地の利もあったんだろうなと思います、逆になんであんなところに作ったよ。
ポケモンGOたるものがリリースされて世間が再びポケモンに湧きだした時、そろそろ派遣バイトに限界を感じていた私は中途採用が決定した今の会社へのつなぎの期間で(繁忙期が終わったら雇用という話でした。)惰性のコールセンターバイトをしていました。続々かかってくるわけのわからない電話、2か月ほど同じフロアでバイトをしました(当初1か月雇用だったのですが運よく更新が伸びました)後半に関しては業務自体が暇すぎてコルセンの社員の方にエクセルワードを教えてもらうという学校にでも通ってんのかという始末でした。しかも金はもらって。今思えば恵まれた環境での惰性期間でした。そんな中リリースされたポケモンGO、リリース当日に鯖落ちかなんかしてしばらくスマホに入れれなかった記憶があります。(多分初日にはじかれたから出鼻をくじかれて数日触る気もなかった)当時の同僚たちはそれこそわりとミーハーだったので何もない空間にスマホをかざしてあ!コイキング!とか言ってました。その頃某ブラックアパレル企業で社畜と化していた妹がポケGOをスマホにダウンロードし、こんな感じだよ、と見せてくれました。全くポケモンがいないという噂も聞いていたのですがうちの裏には神社、正面には公園があるといった環境だったのでうちの中にはまあまあポケモンがうじゃうじゃいました。(ちなみにポケモンをもとめて徘徊する大きなキッズたちがその頃家の周りをうろつきまくっていたのが非常に不快で恐怖でした)妹の部屋にはイーブイがいました、え、可愛いじゃん!と早速私もポケGOをインストール。ワクワクしながら部屋をぐるっと映してみるとなんかいる、なんかいる!ポケモンが、私の部屋にもいる。なんだっけこいつ。
ビードル。
嬉しいんだか悲しいんだかわけわからん、ねえ、ビードル居る、私の部屋にビードル居る。どうしたらいいの、と妹に聞きました。
「虫湧いてんじゃん」
その言葉でアプリをアンインストールしました。たまったもんじゃねえわ。まだキャタピーだったら許せたよ、だってあいつ可愛いもん。でもビードルって、あんまりだ。翌日コルセンに出勤するとねえバーバラ!この階の女子トイレポケモン居るんだって!と同僚が教えてくれました。
「ポケモン?」
「そう、ゴースト!」
トイレのお化けかよ。同じお化けならせめてゲンガーにしてくれや。(コルセンは大阪のど真ん中にあったのでそれこそ結構ポケモンがウヨウヨしていたらしいですがその中でもゴーストって、しかも女子トイレに。万年下痢女子ゴーストやったんかそいつは、と理不尽に切れた私になんかあったん、と言った同僚に昨日ポケGOインストールして部屋みたらビードル居て即やめた。と言ったら爆笑されてタイ料理に連れて行ってもらいました。
今でも街でスマホを片手にポケモンを探している人を見かけると部屋にいたビードルの事を思い出します。だれか捕まえてくれたんですかね。そんな感じで世の中の別次元にポケモンがいるかもしれない、こんなわくわくする世の中になったんですね。コンテンツの進化と発展についてとても趣深いのがポケモンのいいところだと思います。そしてピカチュウはやはり絶対的にかわいい。
ご拝読いただきありがとうございました!
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