
青春の終わりに待っているもの
小学生の頃、テレビでモーニング娘。が『そうだ! We're ALIVE』という楽曲を歌唱していた。
その中で
「いくつになっても青春だよ」
と歌う加護ちゃんの姿に心を打たれたことを鮮明に覚えてる。
青春って若い時限定じゃないんだ。
何歳でも青春していいんだ。
それ以来、「いくつになっても青春だよ」という言葉は私の人生のスローガンになった。
アオハル症候群の発症
「一生青春!」みたいなコンテンツが好きだ。
上に挙げたモーニング娘。なんて顕著な例で、ハロプロには青春をテーマにした楽曲が沢山あって素敵だなと思う。
アイドルとかアニメとか、青春の眩しさや儚さや尊さを突きつけてくるコンテンツを観るのが好きだ。
「青春」って一般的には10代頃までのことで、私の年齢ではとっくに青春は終わっているはずだ。
だけど、未だに青春の幻影が忘れられずに、あの瑞々しさを追体験したくなる。そんな人は私以外にも多いんじゃないだろうか?
「青春」の終わりに待っているもの
じゃあ、「青春」が終わった後に何が待っているのか?
私のイメージでは「大人になること」や「現実」、「喪失感」など向き合いたくないものが待っているのだと思っていた。
でも、本当は違う。
「青春」の次に訪れるのは「朱夏」だ。
「青春」という言葉の起源
「青春」という言葉は古代中国の五行思想から来ているという。
「青春」「朱夏」「白秋」「玄冬」だ。
この中で「青春」という言葉だけが1人歩きしているが、
青竜・白虎・朱雀・玄武で知られる4つの色と、春夏秋冬を組み合わせた、人生を四季に例えた言葉なのだ。
青春とは、少年~青年期の若々しく成長をし続ける時期。
朱夏とは、人生で最も働き盛りのバイタリティあふれる時期。
白秋とは、人生の実りを迎えた穏やかな時期。
玄冬とは、人生の終わりを迎える時期。
そして、生まれてから芽吹く前までの幼少の時期も玄冬にあたる。
この考え方を初めて知った時に、衝撃を受けた。
なんて美しくて素晴らしい人生観なんだろう、と。
そして、気づいた。
「あれ?私が本当に憧れてたのって、青春じゃなくて朱夏なんじゃない?」と。
朱夏は人生の全盛期
「青春」という言葉が1人歩きしたのは、「青臭さ」や「成長途中」のイメージが歌や映画の世界観にリンクさせやすかったからではないかと考えられる。
だけど、だんだん「青春」という言葉のはらむニュアンスが拡大していき「キラキラ」や「充実」のイメージを纏うようになった。
その結果、「青春が終わったら人生は下り坂になる一方だ」と思ってしまい、アオハル症候群となってしまっていた。
でも違う。青春が終わったら人生の中でもっともアツい夏が来るのだ!
朱夏は人生の全盛期。私は今、人生の全盛期を過ごしてるんだ!わーい!!!
人生の四季を楽しめる人間に
五行思想の考えを知ると、この後の人生も楽しみになってくる。
あと10年~20年したら「白秋」を迎える。
その頃には穏やかな秋を楽しめる人間になっていたい。
そして「玄冬」を迎える頃には、彩りが豊かな四季だったなと人生を振り返ってみたいな。