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ハラハラしながらもニヤニヤが止まらないニコラス・ケイジ『ドリーム・シナリオ』の見事なセンスにSNS時代の闇を見る

情報量が多くて何から伝えたいのか整理がつかないのですが、まずもって月の輝く夜にからウィリーズ・ワンダーランドまで、ニコラス・ケイジが好き(例えがさほどメジャーな映画じゃなくてすみません)

ニコラス・ケイジのことが好きになったのは、SANKYOのパチンコのCMがきっかけだったかもしれません ハリウッド俳優が日本のテレビCMに出ること自体が珍しかったのに、しかもパチンコのCMなのに、しっかりとした演技からの屈託のない満面の笑みでのパチンコ!パチンコ!に心奪われました

また、本人は不本意だったようですがネットミームの印象も強いですね、ハリウッドセレブでありながら、世界中のネット民からこれでもかというほどに弄り倒されるという稀有な存在で愛着がわきました

そんなニコラス・ケイジが、私たちが期待するニコラス・ケイジらしい役で存分に楽しめるのがドリーム・シナリオの魅力の一つです これだけを理由にしても観る価値があります

続いて二つ目の魅力は、時代にマッチしたハイセンスなストーリーと脚本です ひょんなことから突然バズってしまい、初めはチヤホヤされることにいい気になるものの、それが一変して強烈なヘイトに見舞われる、というSNS時代になじみのある展開と、その影響による心理描写が見事に描かれています そして以下のインタビューにもあるように、世界最大級のネットミームとして弄り倒されているニコラス・ケイジならではの、実体験にシンクロした迫真の演技を見ることができます

また、このストーリの優れているところは、バズりからのヘイトで終わるのではなく、さらに風化して話題にされなくなるところまでの人間ドラマを見ることが出来ます 最後は意味不明に少しじんわりしちゃいました、ニコラス・ケイジのくせに
それから、他人の夢に入り込むという、パプリカに出てくるDCミニのような装置が出てきたり、その空間で広告ビジネスを行う夢フルエンサーという流行があったりなど、近未来のSFっぽい要素があるのも一興です

そして三つ目の魅力は、やはりA24、しかもミッドサマーの人(アリ・アスター)の制作によるクールな音と映像です 上映10秒で呼吸を忘れ映像にくぎ付けにされました

まとめますと、A24の映像でウィリーズ・ワンダーランドと同じくらいニコラス・ケイジが楽しめる映画です
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