関西 COVID-19 2024-52W/53W 2025-1W, 2W定点分析・評価と53W/1W, 3W予測および24-25冬季12th Surge全般情報
滋賀県
定点 2024-52W
診断日 12/23~12/29
接触日 12/18~12/25頃
定点2025-1W
診断日 12/30~1/5
接触日 12/25~1/1頃
予測定点2024-53W/25-1W(参考値)
診断日 12/30~1/5
接触日 12/25~1/1頃
定点2025-2W
診断日 1/6~1/12
接触日 1/1~1/8頃
予測定点2025-3W
診断日 1/13~1/19
接触日 1/8~1/15頃
52W定点 6.12
定点倍加・半減期 2.0W
報告医院数 60
測定下限 0.017
12-1st Surge 起点 46W
1W定点予測値 8.1~9.8
1W定点 8.65(参考値)
定点倍加・半減期 (評価対象外)
報告医院数 40
測定下限 0.025
2W定点 7.11
定点倍加・半減期 4.2W(4週間移動平均から算出)
報告医院数 60
測定下限 0.017
3W定点予測値 5.8~9.7
滋賀県下水サーベイランス
12/24採水(12/27更新以後更新無し)
下水ウイルスRNA濃度は、12月に入り急伸している。グラフが正しければ12/24採水分で過去最高値となり、グラフが振り切れている。
滋賀県下水サーベイランス結果は、月冒頭一回の更新であるため速報性、逐次性に著しく劣る。
京都府
定点 2024-52W
診断日 12/23~12/29
接触日 12/18~12/25頃
定点2025-1W
診断日 12/30~1/5
接触日 12/25~1/1頃
予測定点2024-53W/25-1W(参考値)
診断日 12/30~1/5
接触日 12/25~1/1頃
定点2025-2W
診断日 1/6~1/12
接触日 1/1~1/8頃
予測定点2025-3W
診断日 1/13~1/19
接触日 1/8~1/15頃
52W定点 4.74
定点倍加・半減期 1.9W
報告医院数 125
測定下限 0.008
12-1st Surge 起点 45W
1W定点予測値 5.8~6.7
1W定点 3.48(参考値)
定点倍加・半減期 (評価対象外)
報告医院数 117
測定下限 0.009
2W定点 5.25
定点倍加・半減期 3.7W(4週間移動平均から算出)
報告医院数 124
測定下限 0.008
3W定点予測値 6.2~8.0
大阪府
定点 2024-52W
診断日 12/23~12/29
接触日 12/18~12/25頃
定点2025-1W
診断日 12/30~1/5
接触日 12/25~1/1頃
予測定点2024-53W/25-1W(参考値)
診断日 12/30~1/5
接触日 12/25~1/1頃
定点2025-2W
診断日 1/6~1/12
接触日 1/1~1/8頃
予測定点2025-3W
診断日 1/13~1/19
接触日 1/8~1/15頃
52W定点 3.72
定点倍加・半減期 1.7W
報告医院数 305
測定下限 0.003
12-1st Surge 起点 44W
1W定点予測値 3.4~4.9
1W定点 2.38(参考値)
定点倍加・半減期 (評価対象外)
報告医院数 302
測定下限 0.003
2W定点 3.95
定点倍加・半減期 3.4W(4週間移動平均から算出)
報告医院数 302
測定下限 0.003
3W定点予測値 4.7~6.6
大阪府ゲノムシークェンス結果統計(GISAID報告分)
大阪府では、11th Surgeにおいて支配株であったJN1*+FLuQE(KP.3.3* 日本株)は、秋季以降、減衰基調であり、現時点でSurgeの挙動を支配していないと考えられる。
JN1*+DeFLuQE(KP.3.1.1* 世界の多くで24秋季・冬季支配株)は、増加基調にあるが、第二位に留まっており、東日本で見られるほど優位性はない。11月下旬に一時的に筆頭支配株となったが、その後極大となりその後ゆっくりと減衰中である。KP.3.3と共に支配株としてKP.3.1.1* 12-1st Surgeを形成した。
XEC*(KP.3.3+KS.1.1 日本株から欧州で派生した組み替え体で24・25冬季支配株)が成長過程にあるが12月上旬に筆頭支配株となった。大阪府では、12月以降XEC* 12-2nd Surgeへ遷移したと考えられる。
JN1*+FLiRTのLB.2とKP.2.2.2が9月と10月に検出されたがLP.8*は、未検出である。
JN1*+FLiRTは、世界の多くの地域で24年2Qに支配株ないし比較優位株となったが日本では、XDQおよびKP.3.3に圧迫されて長期にわたり10%以下と低迷してきた。この為日本は、JN1*+FLiRT空白地域であった。今後、XEC*が減衰に転じる2月以降、JN1*+FLiRT(LP.8* KP.1からの変異株)が支配株となる可能性が日本では、高まっており、2024XDQ 10-3rd同様に2月以降、長期にわたり12-3rd Surgeを形成する恐れがある。
大阪府ゲノムシークェンス結果は、2024/9/1以降、現時点までに70検体しかGISAIDに報告されていない。この為統計としては誤差が大きすぎて非常に使いにくい。
大阪府ゲノムシークェンス結果のGISAIDへの登録は、30日ほど遅行している。
現状では、ある程度時間がたってからの評価が辛うじてできる程度であるが、測定数を現在の15倍にすれば短期予測を行える程度の測定感度と精度となる。
大阪府は、関西万博を控えている事と関西空港と新大阪駅、大阪港、大阪南港といった世界への玄関口を多数有している為、ゲノムシークェンスの飛躍的拡充が求められる。
兵庫県
定点 2024-52W
診断日 12/23~12/29
接触日 12/18~12/25頃
定点2025-1W
診断日 12/30~1/5
接触日 12/25~1/1頃
予測定点2024-53W/25-1W(参考値)
診断日 12/30~1/5
接触日 12/25~1/1頃
定点2025-2W
診断日 1/6~1/12
接触日 1/1~1/8頃
予測定点2025-3W
診断日 1/13~1/19
接触日 1/8~1/15頃
52W定点 4.83
定点倍加・半減期 1.6W
報告医院数 197
測定下限 0.005
12-1st Surge 起点 45W
1W定点予測値 5.6~7.0
1W定点 2.94(参考値)
定点倍加・半減期 (評価対象外)
報告医院数 170
測定下限 0.006
2W定点 5.62
定点倍加・半減期 2.8W(4週間移動平均から算出)
報告医院数 197
測定下限 0.005
3W定点予測値 6.9~10.8
兵庫県ゲノムシークェンス結果統計(GISAID報告分)
兵庫県では、11th Surgeにおいて支配株であったJN1*+FLuQE(KP.3.3* 日本株)は、11月上旬まで勢力を維持した。11月上中旬以降、減衰基調であり、12月下旬ではSurgeの挙動を支配していないと考えられる。
JN1*+DeFLuQE(KP.3.1.1* 世界の多くで24秋季・冬季支配株)は、兵庫県では伸び悩み、9月中旬以降増加基調にあるが、第二位から第三位であった。12月中旬以降は減衰に移っており、秋季から冬季にかけて東日本で見られるほどの優位性はない。KP.3.3およびXECと共に支配株としてKP.3.1.1* 12-1st Surgeを形成した。
XEC*(KP.3.3+KS.1.1 日本株から欧州で派生した組み替え体で24・25冬季支配株)が成長過程にあるが12月下旬に筆頭支配株となった。兵庫県では、年末年始以降XEC* 12-2nd Surgeへ遷移したと考えられる。
JN1*+FLiRTは、兵庫県では9月以降時々現れているが、12月にLP.8*が10%前後となっているものの東日本で見られるように一定の勢力を維持しているわけではない。
JN1*+FLiRTは、世界の多くの地域で24年2Qに支配株ないし比較優位株となったが日本では、XDQおよびKP.3.3に圧迫されて長期にわたり10%以下と低迷してきた。この為日本は、JN1*+FLiRT空白地域であった。今後、XEC*が減衰に転じる2月以降、JN1*+FLiRT(LP.8* KP.1からの変異株)が支配株となる可能性が日本では、高まっており、2024XDQ 10-3rd同様に2月以降、長期にわたり12-3rd Surgeを形成する恐れがある。
兵庫県ゲノムシークェンス結果は、9月下旬から11月中下旬の間、極めて検体数が少なかったが、この間は、大阪府と共に定点値自体がたいへんに低くなっていった区間であり、検査数自体が少なかったと考えられる。9月中旬までと11月下旬以降は、検体数が多くなっている。
兵庫県ゲノムシークェンス結果のGISAIDへの登録は、20日ほど遅行している。
現状では、ある程度時間がたってからの評価ができる程度であるが、測定数を現在の10倍にすれば短期予測を行える程度の測定感度と精度となる。
兵庫県は、神戸港という世界への玄関口を有している為、ゲノムシークェンスの拡充が求められる。
養父市下水サーベイランス
1/6採水(1/10更新)
49Wまで継続して定量下限前後と極めて低いウイルスRNA濃度を継続していたが、50W以降、大きく上昇している。52Wは、横ばい、1Wに減衰したが、2Wに増進している。これは、年末年始の社会活動の休止によるためと考えられる。
奈良県
定点 2024-52W
診断日 12/23~12/29
接触日 12/18~12/25頃
定点2025-1W
診断日 12/30~1/5
接触日 12/25~1/1頃
予測定点2024-53W/25-1W(参考値)
診断日 12/30~1/5
接触日 12/25~1/1頃
定点2025-2W
診断日 1/6~1/12
接触日 1/1~1/8頃
予測定点2025-3W
診断日 1/13~1/19
接触日 1/8~1/15頃
52W定点 5.13
定点倍加・半減期 2.0W
報告医院数 54
測定下限 0.019
12-1st Surge 起点 43W
1W定点予測値 6.2~7.9
1W定点 3.80(参考値)
定点倍加・半減期 (評価対象外)
報告医院数 20
測定下限 0.050
2W定点 6.86
定点倍加・半減期 2.7W(4週間移動平均から算出)
報告医院数 55
測定下限 0.018
3W定点予測値 7.6~12.4
和歌山県
定点 2024-52W
診断日 12/23~12/29
接触日 12/18~12/25頃
定点2025-1W
診断日 12/30~1/5
接触日 12/25~1/1頃
予測定点2024-53W/25-1W(参考値)
診断日 12/30~1/5
接触日 12/25~1/1頃
定点2025-2W
診断日 1/6~1/12
接触日 1/1~1/8頃
予測定点2025-3W
診断日 1/13~1/19
接触日 1/8~1/15頃
52W定点 4.38
定点倍加・半減期 1.0W
報告医院数 48
測定下限 0.021
12-1st Surge 起点 45W
1W定点予測値 4.3~7.8
1W定点 3.42(参考値)
定点倍加・半減期 (評価対象外)
報告医院数 45
測定下限 0.022
2W定点 5.55
定点倍加・半減期 2.0W(4週間移動平均から算出)
報告医院数 48
測定下限 0.021
3W定点予測値 7.4~9.1
関西概況
関西では、全域で43~46Wを起点として12-1st Surgeが指数関数的成長を示している。Surgeの成長は、関東、甲信越に半月程度遅れている。関西では、滋賀県を除く全域で2025 2W以降、12th Surgeが更に成長する兆候を見せている。
関西では、11th Surgeの支配株であった日本株であるJN1*+FLuQE(KP.3.3*)が秋以降も勢力を維持し、秋季以降の東日本での支配株の成長を阻害していた。11月に入ると勢力が衰えていった。
関西では、43~46Wを起点として12-1st Surgeが成長したが12月中旬までは筆頭支配株が判然とせず、KP.3.3, KP.3.1.1, XECが比較優位支配株として混然とした状態であった。
XEC*は、12月下旬以降、筆頭支配株として抜け出したとみられる。関西では、年始以降に12-1st SurgeからXEC* 12-2nd Surgeへの遷移が起こるものと考えられる。
JN1*+FLiRT LP8.*が11月から12月にかけて検出されるようになっているが、検体数が不足している事もあり一定の勢力としては認められていない。
1月下旬以降に予測されるXECの減衰に従い2月以降、支配株となってLP.8*(JN1*+FLiRT )12-3rd Surgeとなる可能性がある。12-3rd Surgeは、昨年2月から6月までBaselineを押し上げたXDQ 10-3rd Surgeと同様な挙動を示すと考えられる。
滋賀県、兵庫県養父市下水サーベイランスによる下水中ウイルスRNA濃度は、12月以降に顕著に12th Surgeが発生した事を示している。
日本においてSurgeは、発現から9週前後で極大となるので 12-1st Surgeは、年末年始から1月中旬にかけて極大と考えられるが、24年末以降にXEC* 12-2nd Surgeへの遷移が考えられる為、極大期は長期化する恐れがある。
関西では、大阪府、兵庫県が実用に耐えるゲノムシークェンスおよび結果のGISAID登録数であるが、大阪府では、測定数がたいへんに不足している。
医院当たり定点が0.1に近づくと抽出標本集団が過小であるために岸田ドクトリンにおける苛烈な診療抑制策(原始時代呪詛医療政策)のもとでは、過小評価傾向が強まる為に保守的な見方を要する。
測定下限は、定点報告医院数の逆数であり、その10倍が実用下限である。
凡例
すべて公表数値の休日効果補正後である。
成長率による単純な定点の一週間先予測を併記。
目的は、定点の遅延時間を軽減する為。
全国←地域・都道府県
定点 2024-43W←定点集計週
診断日 10/21~10/27←定点集計区間
接触日 10/16~10/23頃←定点に現れる新規感染者の推定接触区間
定点8.80 ←定点医院あたりの週間報告数
定点倍加・半減期 -1W←定点二週間移動平均からの倍加・半減期
+:倍加
−:半減
10週を越える場合は、ほぼ横ばい
予測定点
2024-44W ←予測される定点区間
診断日 10/28~11/3←予測する定点集計区間
接触日 10/23~10/31頃←予測する定点に現れる新規感染者の推定接触区間
44W定点予測値 4~5
単純計算による予測値
「前後」は±20%